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Amazonで成功率は3割

GAFAという成功企業の象徴のひとつであり、アマゾンは皆さんもご存じだと思います。成功ばかりしているイメージですが、実はアマゾンは多くの事業を行い、そして失敗・撤退をしています。
(私が昔、よく利用していたamazon prime nowも終了)
以前はスマートフォン事業にも乗り出していますが、撤退しています。

アマゾンでさえ多くの失敗をして、成長しています。
逆に言えば、多くの事業を手がけたからこそ、成功できた事業がでてきたといいかえることもできます。
そして、残った事業というのは約3割のようです。
多くの打席に立ったから、多くの事業に乗り出し成功していると言えます。

この多くの試行錯誤は医療においても必要です。
特に、この試行錯誤が必要となる状況は緩和ケアの領域だと思います。

ひとつ具体例を挙げます。
例)胃癌末期で食欲不振、大量腹水貯留の患者さん
このような患者さんはよくおられます。
腹水が大量にあることから腹水ドレナージ(穿刺して腹水を抜くことで1-3Lと抜くことがあります)を行います。ドレナージ直後は膨満感も軽快し、症状も改善します。しかし、悪性腫瘍による腹水は数日で元に戻ることも少なくありません。そのため、利尿剤も併用しますが、腎機能低下も進行していくことも少なくなく、反応性は不良になっていきます。
腹水ドレナージを繰り返しますが、その効果持続効果も限られてきます。脱水も進行かつ低栄養状態にもなり、CART療法(腹水濾過濃縮再静注法:腹水中のタンパク成分を抽出し、それを体内にもどす療法)も行いますが、その効果も限定的となります。
その場合は腹水ドレナージではなく、サンドスタチンを持続皮下注し、膨満感の改善効果があるかをみていきます。それで効果があれば持続していきますが、効果が乏しければステロイド投与による症状緩和が可能かをみていきます。。。

上記のように腹水に対してのアプローチは複数あります。
どれか一番効果あるかはしてみないと分かりません。また、患者さんの状況によってどれが最も最適なアプローチかもしてみないと分かりません。

ひとつ言えることは、
”患者さんの腹水による症状を緩和させること”
が目標ということです。

どれか最適解かが分からない。
だから、多くの試行錯誤を繰り返していき、最適解を見つけることが重要だと思うのです。



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