どの科にいけばいいか迷っている医学生へ

「何科に進めばいいか迷っています。」
「この科の将来性は?」
「しんどいから。。。」
「急変したり、夜間の呼び出しは?」
「とりあえず、ローテートしながら考えます。」

「では自分はどの専門科にいくか真剣に考える時間をとった?」と聞くと、ほとんどの学生、ローテート中の研修医は考える時間をきちんと取らずにいます。
やりたいことも浮かばず、目先のしんどさやお金を稼げるかどうか、将来性はどうかなどの不安よりとりあえず、動いてみて修正すればいいのではと思います。

医学部の学生だけをみているだけかもしれませんが、医学部というのは18歳の時点で医者になることを決めているわけです。
それなのに何科に進むか決めていない。

ほとんどは親が医者だから、開業しているから、親に言われたから、難易度が高いから。。。もちろんそれで「幸せ」が掴めるのなら何の問題もありません。
私も親が開業医で、それが理由で医学部に進みました。
だからこそ、今の医学生の気持ちはわかります。
ただ、学生の時からもっと考えて内視鏡専門に進むとわかっていたら、学生のときにいろんな病院に見学しにいったり、あの先生の手技を見に行こう。。。
など面白いことができたなぁと本当に後悔します。

「どの科がいいですか?」
というアバウトな質問がよくありますが、
”内側からでる情熱” ”楽しめるもの” ”好きなこと”
という主観的な答えを人に聞いてもわかりませんし、私もわかりません。

何より「考える前から他人に頼る」のは甘えの象徴だと思います。

とりあえず今は、よく考えて、この科に行きたいと決めたのなら、この病院を見学したいという答えもでますし、実際に見学に行けばいいのです。
そして、違うと思ったら違う科を選択すればいいし、その経験が臨床研修病院の面接での回答にそのままなります!
(ほとんどの病院で「なぜこの病院を希望しましたか?」は聞かれます)

例)なぜ、この病院を希望しましたか。
回答例)
私は消化器内科を希望しており、さまざまな病院に見学に行きました。もちろん、貴院の消化器内科にも見学に行きました。その時は貴院の消化器内科A先生につかせていただきましたが、A先生は3年目にも関わらず、いろんな処置を1人で責任をもってされており、すごい勢いで成長されているということが学生の私がみてもわかりました。たしかに貴院は忙しくて大変な病院だと思いますが、そのような環境に私自身を置くことで、A先生のようになれるのではないかと思い、貴院での臨床研修を希望しました。

次に、エビデンスに基づいて、考察したいと思います。
(詳しく知りたい方は、残酷すぎる成功法則を参照してください)


法則1:自分の増強装置を活かす

 人には得意、苦手なことが必ずあります。それは人の個性であり、仕方がない部分です。どの科を選ぶ前に、自分自身をよく知ることが重要です。
自分の得意なこと、性格をよく知り、次に自分に合った環境を選ぶのです。

例:自閉症
自閉症であればコミュニケーションが必要な科は難しいかもしれません。
しかし、自閉症は驚異的集中力を発揮することも知られており、コミュニケーションはあまり必要ないが、その集中力を活かせる科はあります。
(基礎研究、病理学、放射線科の読影など)

法則2:夢中になって努力する

自分の特性が分かっても、目標に向かって努力する必要はあります。いくら才能があっても努力しないと、その才能を開花させることはできません。
いまはブラック企業/病院だと揶揄されるかもしれませんが、膨大な生産力は長時間の努力や労働から生まれるのも事実なのです。
才能と効率が同じなら、費やした時間で技術力に差がでるというのは、ある意味平等ともいえます。

もちろん、長時間労働で身体を心を病むのであれば、無理することはよくないでしょう。だから、夢中になれることが重要なのです。
私はテレビゲームに夢中になっていたことがありますが、本当に時間を忘れていました。そして、仕事も自分が夢中になり、好きになるようなものであれば、その仕事は幸せを得る活動の中で最強のものといえるのです。実際のところ、天職についている人は仕事が好きだから、狂ったように長時間働き、そして成果を手にして大きな成功を得ているのです。
仕事が嫌いな人は、長時間働くと心身ともに病んでしまい、逆に成果が得られなくなります。
ここで注意すべき点として、天職に巡り会うためにいつまでもローテーションするようなことは辞めたほうがいいです。なぜなら、若い体力のあるうちに夢中になることが重要だからです。※巡り会うよりも目の前の仕事を好きになることの重要!

法則3:自分の成功の定義をしっかりする

成功の定義は様々です。
好きな仕事に就くこと、QOLの高い生活を送ること、お金をたくさん稼ぐようになること、開業して地域医療に貢献できるようになること など。
その成功の定義をしっかりしないと、自分の努力の方向性を決めることができません。どれを成功の定義に選んだとしても、その成功にむけて努力することは必要ですが、その方向性は常に決めておかないと努力が無駄になるからです。

法則4:足りない分野を考える


”自分が何を求めるのかではなく、社会があなたに何をもとめているのか”
という視点がこれからは非常に重要になってきます。






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