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カチコチの頭と心と身体はヨーガでほぐされ、静かな頭と心と身体がありました。
先週のヨーガ個人指導はマットに横たわり右手をおへその下、左手を鎖骨のあたりに置いて呼吸し体が呼吸で動いていることを確認したあと、あばら骨を触れている先生の手を感じながら呼吸し、肋骨が動いていることを感じることから始まりました。
寝た状態で気をつけからバンザイまで両腕を伸ばし元に戻ることをゆっくり眉間を意識しながら繰り返します。
顔から緊張を外すために顔をもみくちゃに動かして、動かし切れないところを先生が頭から下に降りてきて肩、腕、手まで丁寧に触れてくださいました。
落ち着いた状態であることを確認してから、落ち着いた意識を壊さないようにゆっくり立ち上がり机の側へ移動します(一点を見てあちこち視線を動かしたくならなければ落ち着いている状態だそうです)。
机に手のひらを載せ、右足を後ろに引き、かかとを床につけて行くとふくらはぎの奥の筋が伸びていることを感じます。ゆっくりとその動作を繰り返し、痛気持ちいい感覚を認識しながら胸の上の筋肉を呼吸で持ち上げていきます。
先生が触れた胸の上部が膨らむように呼吸をし、うまくいくと先生が「そうそう、動いてきた」とお声がけをしてくださります。
腰にも手を当ててくださり、そこを意識して呼吸。
腰の骨と骨の隙間に空間を作るようにといった先生の指導に合わせて呼吸を続けていくと「伸びてきた」と先生がおっしゃいます。
ときどき、先生は私の足の向きを調整されながら、腰や胸に当てている手の位置を少しずつずらし、私はそこに空気を送り込むように呼吸をすることを続けていくと、固まっていた体が呼吸でほぐされ、稼働範囲が広がっていきます。
そして、手のひらを机につけたままお尻を後ろに突き出し、胸を呼吸で上げて下ろすことを繰り返していくとさらに上半身が柔らかくなっていきました。
その後は立って行うアーサナに続きました。
手から胃の辺り、足から胃の辺りにエネルギーを流すイメージを持ちながら、足を開いて立って衝撃を受けるポーズ。
機関車の車輪が車軸を中心に回るように肩を肩甲骨から前に後ろに回す。
それに引き続き、肩から指先までまっすぐにし、そのまっすぐな軸を中心に肩甲骨から腕をひねり、線香花火の先に灯るまあるい玉を作るように手首をまあるく回し、肩から腕、手首までほぐしていきます。
次は土踏まずとマットの間にどんぐり1個のスペースを空け、膝裏を伸ばして両ももの内側をピタッとくっつけ、お尻の割れ目に下敷きを挟むように、お尻にえくぼを作るようにして、お尻の穴は軽く閉めて立って紐ヨガです。
両手で紐を持って紐をピンと張りながら腕をまっすぐにして肩甲骨から腕を上に上げ、下げることを繰り返します。しっかり床を押しながら。
ヒモをピンと張った状態上に上げた腕を肘を外側に曲げながら拳を肩先まで降ろす。背中の肉が肩甲骨につままれるような感じを意識しつつ、これを繰り返す。
腕をまっすぐ上に伸ばし体を右に倒して止まって呼吸。真ん中に戻し、左に曲げて止まって呼吸。
「腰から太もも、膝、足先まで足から全て箱に入っているような意識で」と先生の指導が入ります。
意識を壊さないように、まっすぐな姿勢で教室の端から端まで繰り返し歩いたあとは、「優しい気持ちを脚に向けて」との先生のアドバイスに従い、先生に手伝ってもらいながら胡座のポーズを取りました(腰が立っている感じで胡坐が取れたのが嬉しかったです)。
最後は身体の状態を脳に記憶させるためにシャバアーサナ(死人のポーズ)で身体と脳を休ませます。
すると色んな思いがわいてきましたが、「ありがとう」と心の中で繰り返していると半分寝たような状態になりました。
気持ちよくリラックスしていると先生の声が聞こえてきます。
先生の指示に合わせ、自分の意識を体に向けながら、手、足、足首を動かし、伸びをしてからゆっくり起きて座り、礼で個人指導が終わります。
個人指導のあとは、静かな気持ちを味わえるようにとお茶が出され、しばらくそのまま座って落ち着いた時間を過ごし、カチコチの頭と心と身体はヨーガでほぐされ、静かな頭と心と身体がありました。
日常生活では自分の状態を観察して、ヨーガ個人指導で得られた心や身体の状態から外れていると感じたときは、呼吸や行った動きでお教室での状態に戻すようにしています。