モテ期……だからこその遺書
ものの本に寄ると、わたしに取って、今年から数年は、最高のモテ期なんだそうだ……
この10年覆い被さっていた黒い雲が吹き飛び、恋愛に限らず好調期になるらしい。
動物占いのように“誰にでもどこかは当てはまる”ように作られた占いではない。
何しろ、一緒にみた人は、あと数年は家から出るだけで気を付けろと書かれていたほどだ……
感のいいかたならお気付きだろう……その後にコロナはやってきた。
なんなら、家を出るだけで気をつけろ‼️という結果の方がいいしゃないか❗️
不要不急の外出は避けるべきなのだから……
そして、悪魔に魅入られたわたしは、生きていることが嫌でたまらない日々を鬱々と過ごしている……
コロナによる最初の緊急事態宣言の中、同居している弟が病に倒れ、8か月の入院を経て、車椅子生活になって戻ってきた。
健康なら、年内に自宅を出て(経営する)会社の近くに引っ越すハズだったのに……
せめてもの救いは、会社とはいえ、技術系特許で稼いでいるベンチャー企業だったことくらいだ。
なにしろ、何のことを言っているかわからないから、手伝いを頼まれることもなかった。
国際特許ってやつは、英語で色んなことが書かれているから、手を出して、小銭をくすねて逃げてしまおうなどという邪な気持ちにすらならなかった……
経過が良く、体の麻痺は残るが死ぬことはない、と言われたとき、たぶん、咲きに死ぬのは自分だと確信した。
なにしろ、月数十万になる入院費を立て替え、身体障がい者の手続きだと言っては、病院と役所を行き来する。
コロナのお陰で、在宅勤務になったので、役所に行くために会社を休むことはなかったが、安倍政権の『同一労働、同一賃金』なんかを真ん中に据えた、労働関連法規の見直し、ってヤツのお陰で、会社はかなり労働条件を労働者よりに改善したんだそうで、欠勤はあり得ないからね❗️とおたっしがくる始末。
有給休暇以外に五日も介護休暇を取れるようになったんだから、もう、欠勤はないよね❗️って理屈らしい。
半日休みなら、10回『も』取れるんだから夢のような改善と言うことらしい……
実際に入院が始まると、月に一回、親族を含めた経過報告会というのが、義務としてあるらしい。
まー、それをサボってはいけないと言うものでは無いらしいが、後々、役所に身体障がい者の申請をするときに書類が帰ってくるそうだ……
しかも、書類は、市役所に提出し、都庁に転送され、都庁から市役所に問い合わせが行き、市役所がわたしに問い合わせを伝え、わたしが病院に問い合わせをして……紙のみぞなせる技だ……神ではない。
紙様だ。
なんで、マイナンバーが必要なのかがわからない……
毎月の経過報告会だけで、介護休暇は使い果たした。
役所への往復は、市役所に行くだけなので、車でスピードメーターを見ないようにしていけばなんとかなった。
なぜか、信号で後ろにいた車があっという間に豆粒のような大きさになった気がするが、気のせいだと思う。
気持ちが焦っていたからね。
黄色信号を見るとアクセルを踏み込んだ……これも、気のせいだろう。
なにせ、月に3、4回やったが、あの厳しいお巡りさんに一度も追いかけられなかったのだから……気のせいに違いない。
パーキンソン病で施設に入っている(これが中々しになない)母親の申請の更新とぶつかったのも運が悪かった……
自分の直属の上司と人事の課長も異動をしてしまい、引き継ぎと連携が悪かったのも良くなかった。
黒い雲は晴れる直前まで、どんどん濃くなっていたしい……
命を掛けた死役所への往復を終え、弟が退院するまで、いくら窮状を訴えても会社は、何もしてくれなかった……
人事全員にメールを送っても、返信は来なかった……
そして、悪魔が選んだ誕生日を迎えたあと、会社から、面談をしたいとの連絡があった……
心身共に疲れ果て、解雇をされたら自死を選ぼうと決めて、わたしは、面談の日を迎えた……
なんか、芝居がかってきたな🤣
でも。まぁ、自殺しても、生命保険がおり、数年は生活ができるという計算できたので、もう、それがいいなと思っていたのは事実だったりする。
弟は、カラダに麻痺が残っても、知性野や言語野への影響がないことが分かったので、自宅を売り払い、痴呆が見え始め、気力の無い父親を施設に入れ、弟は会社の近くにマンションでも用意すれば、というズシキは見えてきたのだ。
このまま、自分が生きていても、弟の生活の面道をみて、父親まで……を続けるのなら、自分は生きていても死んでしまっても、なにも変わらない。
むしろ、生きていれば地獄が続くわけだから……
自殺だって許されると思っていた。
そして、面談の日……
人事の課長の最初の一言は『申し訳ない』だった。
メールの内容がセンシティブで、対応は自分がするから、他の課員には、返事をしないように伝えたが、自分も本社(正確には持株会社親会社)の人事の回答待ちで動けなかったこと。
介護休暇の数えかたと伝え方に誤りがあり、本社に確認を取ったが回答に時間がかかったこと。
欠勤を許さないと通達した担当が異動をしており、なぜ、そのような通達を出したのか確認できなかったこと……まだまだたくさんあった。
結論として、不快な思いをさせたことをお詫びする事、欠勤日数を再確認したので、取り消すこと。
四半期決算を越えてしまったので、その事務手続きが煩雑だが、金銭的損失はないようにすること。
ただ、欠勤の取り消しだが、有給休暇の復活ではないので、給与面での補填はないこと……
どうでもよかった……
仕事をしていないのだから、賃金を返せと言える話しではないとはわかったし……
どのみち、有給休暇は、3、4日眠れない夜を過ごした後、倒れた日にしか取っていなかったから……
入院関係で休んではいなかった。
夏休みはなかったけどね……
そして、なにより、大変だったのは、ドライバーにムリにアクセルを踏み込まれた車だったから……
トータルで何回死役所にいったかね……
誰かを巻き込む事故を起こさなくて良かった……
でもね、こんなときほど、事故には気をつけているんだよね……
裏道をかっ飛ばしているときも、普段より遠くのカーブミラーまでチェックしているし、見通しの悪い所はユックリ走ったり……
気が緩んでムチャな運転をしちゃってる時より、アンテナは張っていた気がする。
でも、許されることではないけどね。
そして、そのムチャして綱渡りした分を会社に補填しろとは言えないしね……
……というわけで、鬱と診断され、休職~退職に至った時より辛い状態で、わたしは、仕事を続けているのです。
ただ、書き上げたい物語と音楽(楽曲)をインターネットの海の中に落としてしまうことだけを目標にして……
Amazon Kindle と YouTube に物語と楽曲を落としてしまえば、『あくつ けい』との作品というデータは永遠にネットの海のなかを彷徨続けます。
昔のようにサービスの提供の終了ということで、データが消されてしまう世の中ではなくなったから……
誰も見つけることができなくても、『あくつ けい』の作ったデータは残るはずです。
実態としての阿久津慶には何一つ良いことがなかったけど、データはキレイな状態で残ると思います。
一部、『ロバくん』という名前で残るデータもあるかなぁ~
悪魔に魅入られたあくつ けい=ロバくん の誕生日は、12/24 です。
一度聞いたら忘れないと言われるけど、まぁ、みんな忘れるね🤣
覚えていても、自分の恋人との時間、家族との時間が優先されるからね……
ホント、嫌な日に産まれたと思う。
恋人と過ごしていても、心から楽しめたことはないな……
自分が貰うプレゼントより高いプレゼントを贈っていた。
金銭だけでなく、精神的にも……
恋人も、ふたりきりのクリスマス・イヴではなく、誕生日をしてからのクリスマス・イヴと思っているのだろうな……と思うと楽しむことはできなかったな……
相手に申し訳なかった……
でも、誕生日を越えた辺りから、女性との出会いは本当に増えた。
ワンナイトの人もいたし、恋愛抜きに仲良くなった子もいた(子供込みで仲良くなったから、見栄を張って恋愛抜きとは言ってない)。
ネットで仲良くなった人もいる。
ライブ配信で入れ込んだ子もいる。
毎晩のように連絡をくれた子は、プレッシャーが強すぎて、こちらから別れて欲しいと伝えた。
考えてみたら、誕生日から、4ヶ月と経ってないのだから、奇跡的なモテ期なのかもしれない。
そして、あくつ けい こと ロバくんは、娘みたいな歳のライブ配信をしている子に入れ込んでる。
なんだかんだと理由をつけてプレゼントを贈ってみたりしてる。
こんなのは初めてかな……
ホレッぼいタイプだとは分かっていたけど、鬱になってからの十年は本当に暗黒の十年で、恋愛とかには興味がなかった。
女の子を口説くのは、口説く行為が、回りに受けるか? が基準だった。
セックスへの欲求もなくなってきたから、風俗にいかことですらなくなっていた。
それが、娘みたいな、ネットワーク越しの子に入れ込んでる。
そして……
それを終わらせることにした……
まだ、物語をすべて書き終えてはいないけど……
だから、今日、明日には死なないけど……
実際にあえるわけでもない子に入れあげても……たのしいけど……楽しかったけど……
その子の場所に自分がいる場所はないから……
ふた月もしたら、忘れられてしまうのだから……
心残りがあるくらいがちょうど良い。
ライブ配信に行けば顔を見ることはできるけど……
ネットでも、ムリに自分の場所を作って、割り込んでいくのは得意先だったけど……今回はやらない。
その場所を作っても楽しくないから。
そこは、自分が馴染めない場所だから……
こんな感じかたをしたのは初めてだけど……
もういいや……
努力もしない……
さぁ、頑張って、物語の続きを書こう。
曲を仕上げよう。
物語は、書き上げている。
ブラッシュアップしていく作業から始めよう。
続きの物語を書きたくなるかもしれない✨
曲は……勉強し直さなくちゃならないかな……
詞もメロディーもできているんだ。
ビアノの先生に、悔しいけど、無意識に口すさんでいた良いメロディーと歌詞だと誉めて貰った。
あとは、アレンジをして、YouTube にアップでいるようにしなくてはならない……
ピアノの先生が家族の事情で続けられなくなってしまったのはショックだったけど……
黒い雲が無くなったなら、頑張らないと……
死ぬまでに……
死ねる時がくるように……
生きてはいたくないけど、続けないと……
さぁ、これが、自分の遺書です。
骨は海に撒いて貰うように手配すみです。
早くそうなるように……
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