DCF法 2段モデル

バフェットの本を読んでいる時DCF法の2段階モデルというのにつまずいたので計算式の解説をします。

割引率より成長率が高い場合は2段階モデルを使います。

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TV =

1年目     {(1+g1)/(1+wacc1)}^1 * CF0 +,,,

n年目     +{(1+g1)/(1+wacc1)}^n * CFn

n+1年目 + {(1+g1)/(1+wacc1)}^n * CFn} * (1+g2)/(1+wacc2)}^1 + ,,,, 

∞年目     + {(1+g1)/(1+wacc1)}^n * CFn} * (1+g2)/(1+wacc2)}^∞

これを

前半のn年目までの現在価値

後半のn+1年目から∞年目の現在価値足し合わせる

上記の式のようになります。

数列得意な方は解いてみてください!初項を間違えなければ同じになると思います。

*バフェットはWACC1とWACC2を同じ値で、米国30年長期国債の利回りを使っていました。ただ最近は金利が低いので米国株の平均成長率7%を使っている人がいました。参考までに


ちなみにこの公式を使ってバフェットが行ったコカ・コーラの計算をすると

昨年のオーナー利益            8億2800万ドル

10年間の利益の増加率        15%

11年目以降の利益の増加率 5%

10年目のオーナー利益        33億4900万ドル

長期国債の利回り                 9%

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バフェットが計算したコカ・コーラの本質的価値

=483億7700万ドル

見事一致しました!

*端数の違いは10年目のオーナー利益の所を切り捨てた為

*FCFの代わりにオーナー利益を使っている



参考文献

https://ja.wikipedia.org/wiki/DCF%E6%B3%95?

https://www.ikpi.co.jp/knowledge_archive/valuation/valuation_file034.html