修羅大学生2016
みんなはソロ大学生って知ってるかな。
聞いたことない人もいるだろうけどさ…
簡単にいうと巷で流行ってたりするソロキャン、一人焼肉、一人カラオケ、などなど皆が集団で行う事を気を遣わずに1人という理由でやりたい放題やってしまう。
そういう類のもののことさ!!!!!
どうだい。かっこいいだろ。
いい匂いがしそうだろ?
うそだよ。バカがよ。畜生がよ。
今から8年前俺は大学生になった
俺の入学を喜んでるばあちゃんと母ちゃんに
写真を撮ってもらい、俺は入学式へと向かった。
4つ歳上の兄の大学生活を見てた所
サークルに入り金髪にしたりしてさ、朝まで酒を飲んだりも!彼女とかもできたりして、、、(照)
なんだかイケイケなイメージを持っていたんだ。
自分にもできるのかなぁと不安になったけど
高校の時みたいに1〜2人は友達は出来てさ、
その友達を大切にして俺の大学生活は進んでいくんだろうな。俺はこの時は思ってた。
人間身の丈ってのがあるだろうし。
入学式は後ろの角の席をゲット。
そしたら隣の席に喪黒福造みたいなスーツの着こなしをした男が隣に座ってきた。
俺の大学生活はこんな奴を横につけて進んでいって言い訳ない。
こいつも1人だし話しかけられたらどうしようと思いながら入学式が始まった。
話しかけられない。当たり前だ。
メジャーの阿久津に憧れを持ちパワプロ君のサクセスでナックル一本で全国制覇を狙い続けた俺の威圧感をよ、全身で感じてるみたいだな。福造。
こうして何もなく帰宅するわけなんだけど
帰り道にサークルの勧誘なんかもやってた。
おれの威圧感に怯えた先輩方は話しかけてくる事はなかった。
Dopeな俺はHIP HOPサークルに入り
ガンジャ!ガンジャ!なのである。
パリピなのである。
テニスサークルやサッカーサークルレベルの奴ら
こっちから願い下げだっつーーの!w
プリーズシャタファカー!!!www
夕方にお家に着いてばあちゃんと母ちゃんに
喪黒福造みたいなやつがいて怖かった。
そう伝えた。それだけ覚えている。
こうして俺の大学生活が始まった。
大学にも一応クラスがあるらしい。
このクラスが友達を作るチャンス。わかりやすい
どれどれ…近くにいるのは
野球部くん(色が黒く蛍光色の靴を履いてた。EXILEとか聴いてそう…)
イケメン(顔が良い。声も良い。セックスする為に生まれてきたセックスマシンとはこのこと。後大人しい子が一生懸命に喋ってるのを見てニヤニヤしてる。嫌なやつだ。俺はオコだった。)
中国人(日本に来たばかりのピンポンのコンウェンガみたいなやつだった。お高く止まってた。)
僕(球技大会で一軍の子に代わりに試合に出させてと言われとっさに「あっ、はい。」が出てしまい高校最後の球技大会を教室から出ずに終えた幻のシックスマン)
今年の一年は粒揃いだ。きっと伝説になる。
俺の隣にはコンウェンガ
彼は日本語は話せない。絶望だ。
最初中国語で話しかけられたのだが
ごめんなさいといつどんな時も使えるタメになるの日本語を教えてやると彼は真顔で俺の顔を視線を外した。
俺を中国人と間違えたのか
はたまた彼も緊張してたのか俺にはよくわからないがどうやら彼とは馬が合わないようだ。
クラス12人くらいだったかな。
自己紹介をしてみんなでグループワーク的なのを
俺はしたんだ。
ここで意外だったのはみんな
あんまり仲良くなる気がないこと。
クラスで友達見つけるよりも
サークルとかで友達を作るもんなのかな?
やっぱ同じ趣味を持つ人と仲良くなりたいよね。
気持ちはわかるほんと。
だから俺たちは友達にはなれないんだ。
だがな、3〜4周目あたりから変化が起きた。
なんかグループできとるだ…
くだらねーーー!!誘えや…
途中ストレスに負けてサボりそうにもなったが
一睡もできない体に多量のビールを流し込み
ほろ酔い状態でなんとか乗り越えた。
こんな感じで大学に入り数週間たち
特に知り合いができるわけでもなく
誰もいない教室で1人でご飯を食べたりして
今訪れている孤独を堪能した。
しかし校内での生活だけが大学生活ではないのである。大学生といえばアルバイト!
大学生になったのだから家賃月一万を入れろと母から言われていた。
高校生の頃週1〜2回コンビニでバイトしていた事が半年あるのだが店長に本の品出しをしてる時にエロ本のタイトルを声に出して読まされるセクハラを受けて辞めてしまったのだ。
なのでバイト経験はほぼ皆無である。
大学生のバイト先。
遊びに大忙しになるぜ…慎重に選ばなければ!!
よしキタコレ!!
まずは定番のカフェかな。
んーー不採用ね。知ってました〜。
おしゃれなカフェに中学から行きつけの
2000円のバーバーで髪切っててキャベツの被り物を被ったような髪型の私には少しばかりね、
ハードルが高かった気がしますね。
高望みはよくないよくない。
次は〜本屋さんかな。
んーー不採用?
お前さんもキャベツ嫌いなんか。
そかそか、好き嫌いはよくないぞ〜(笑)
んーーつぎは、、、ファミレスね!
サラダキャラのおいらを置いてくれよ〜!
ありゃ!不採用かね!?
うー…おいらかわいい店員さんと
仲良くしてみたかっただよ…
うーー!こーなったら100円ショップ!
ええ!?また不採用かね!?
100円の価値おいらにはないってか?
そりゃ友達もろくにいないけどよ…
かわいいとこあるんだよ?真面目だしさ。
顔か?髪型か?服装か?何が足りない?
どこかにおいらを雇ってくれる心優しい人はおらんのかいね?
そんなこんなで2ヶ月たち6月になった。
決まんないアルバイト。
孤独の大学生活。
声を出さずに終わる一日。
無職大学生の姿がそこにはあった。
なんでこんなことに…
おっとこんなとこに素敵なうどん屋さんが
あるじゃないか。おーい大将〜!オラにうどん茹でさせてくれー!おいらお茄子の天ぷらが大好きなんだよーー!
こうして俺はうどん屋でバイト先を決めた。
後日談だが人間ならとりあいず雇うという
店長の方針があったみたいだ。
こんな俺を人間扱いしてくれて、、、
本当に、本当に、ありがとうございます…
同い年の子達は3人ほどいて
みんなバイト後にカラオケとかいってるらしい。
オイラはかって?誘われもしてないけど「俺明日一限だから!」といいバイト後すぐに帰宅をしていた。気を遣ったのだ。
当時の俺は洗い場の子と呼ばれていた、洗い場くんとか。コードネームみたいでかっこいいと思った時期もあったが単純に興味もを持たれていない囚人番号みたいなものだとわかっていた。
なので一緒に遊ぶなんてことはないのは突然なのだ。
バイトを始めるも何も変わらなぬ現状に
俺は大興奮していた。
(大学4年に彼らと富士山に登ることになった清楚な女子大学生の俺が5合目でみんなに置いてから話はまた今度…)
こうして俺の大学生活は軌道に乗り始めた。
大学に向かうひとり。
街を歩くひとり。
講義を受けるひとり。
めしをたべるひとり。
アルバイトをするひとり。
風呂に入るひとり。
布団に潜るひとり。
体調が悪くなるひとり。
うんちを漏らすひとり。
視界がボヤけるひとり。
抜け毛増えるひとり。
学校をサボるひとり。
パチ屋に逃げるひとり。
我に帰るひとり。
こうして順調に進んだ俺の大学生活は
夢にまで見た夏休みを迎えた。
僕の夏休みおわり。
後期が始まる。
修羅大学。
校内に響く謎の笑い声。
恐ろしいほどの虚無。
本当に初めての孤独。
誰にも認知されていないという事実。
なんだかパラのっちまってるぜ〜
孤独はなんだが妄想が捗るんだぜ〜
不安がいつでも付きまとうぜ〜
すぎちゃんだぜ〜
もう何もかもどうでもいいんだぜ〜
難しい世界だぜ〜
後日談だけど今は10代にこれを経験しといて本当に良かったと思う。
どのみち訪れることだったから早めに経験できてよかった。この掃き溜めのおかげでおれ今日も強く続けて生きてるよ。
20歳なったであたりからだいぶ吹っ切れたといか。
割り切れたというか諦めがついたというか。
知らない周りがあーだのどーだの気にしないで考えれるようになったのはでかい。
こんな感じで一年の後期が始まり
特に変化もなく私の日常が続いていく。
書くことがない。何も起きないんだ。
冬になり山形へ免許合宿にいき。
春になり2年生が始まる。
絵に描いたような大学生活なんてありゃしない。
大学で講義を受けて、うどんをこねる。
それだけの日々。
途中ネズミ講に誘われたりもしてね。
ゼミでも案の定孤立しちゃったけど
成人式はスーツをきて母に写真をとられ
送り出されなんだが遠くに行きたくなり
鎌倉の方まで1人で向かったりもしてね
就活は本当に頭がおかしくなったけどなんとか内定が貰えたし。
なんとかなるもんだ。
世の中というのは優しいのである。
大学のリアルってのはこんな感じで
まぁ高望みした私が悪かったのである。
誰かが。誰かが。と行動もできず待っていては
私のような凡人は何も起きないのだ。
文句の割に行動が伴わなかった。
これがいけない…全て俺が悪い…
それをわかったのが大学生になってから。
俺は人生経験で周りに差をつけられた分
今社会に出て経験することがどれも新鮮なのも
また一興ではないか。
だけどあの時あーしてれば…
というのは山ほどある。
どうしても、どうしても俺は心残りがある。
あの時入学式に見つけた喪黒福造に話しかけたら
同じサークルに入り、同じ講義を受けて、
同じアルバイトをして、2人で酒を飲んで…
きっと俺たちは…俺たちは…きっと…
まってろよ福造。いま行くから。
2016年にいざ。。。。
参る!!!