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難読標識: 一瞬で判断できる?中央線変移とセットの同じ形状の2連ダンゴ異形矢印標識 (静岡)
静岡市駿河区の手越原交差点に、中央線変移の可変標識とセットで、かつ形状が同じ2連ダンゴ異形矢印標識がある。初見の運転手はきっと混乱するかもしれない。この交差点で何が起こっているのかを詳しく見てみよう。
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様々な規制が混在する五叉路
問題の標識は、新旧東海道と長田街道が交わる、静岡県静岡市駿河区の手越原交差点にある。この五叉路には以下のような規制が敷かれている。縦に伸びるのが長田街道、横に伸びるのが国道1号線(東海道)、右上に伸びるのが旧東海道である。
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長田街道を南側からこの交差点に入ってきた場合、規制は主に3つ存在する。
① 長田街道北側 (直進方向)と旧東海道 (右斜前方向)の大型貨物車等通行止め (終日)
② 同じ2方向へのバス・タクシー・二輪・軽車両を除く車両進入禁止 (土曜・日曜・休日を除く7-8.30)
③ 東海道右折時の中央線変移 (午前/午後で変更)
可変標識は主に中央線変移を表すために設置されているが、直進方向の車両進入禁止にも対応している。(上の図のオレンジの線が変更になる) また、交差点手前の2連ダンゴ異形矢印標識は、2018年頃から車道の右側、次いで左側オーバーハングで順次設置され、それまでは大型貨物車等は直進方向の規制が明示されていない不具合があったようだ。
標識の改善案1: 規制予告
しかし、この状態だと異形矢印標識が2つ並んでおり分かりにくいと感じるので、どのようにすれば分かりやすくなるかを考えてみることにした。
基本的な考え方は、まず長田街道直進方向に、車両進入禁止の規制標識に加えて大型貨物車等通行止めの標識を入り口に明示することで、異形矢印側で行われていた直進方向の規制を分かりやすくし、異形矢印は規制予告標識で置き換えることである。
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規制予告標識は、車両進入禁止側は「バス・タクシー・二輪・軽車両を除く」という細かい車両区分は省略したほうが分かりやすい。(規制予告標識自体に規制の効果はないため分かりやすさを優先させたほうが良い)
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標識の改善案2: 千葉県方式の規制予告
ただし、通常の規制予告標識だと、どの方向に規制がかかるのかが、パッと見て分かりにくいので、千葉県方式の規制予告標識で交差点の形も図示したほうが分かりやすい。分かりやすさを重視するため車両区分の省略と、「土曜・日曜・休日を除く」も正式ではないが「平日※」と置き換えたほうが分かりやすい。
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※ 「交通規制基準」では、「平日」という表現は規制日が不明瞭な表現として避けるべき、とされているが、予告標識なのでわかりやすさを優先しても良いと考える。
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