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偶然から生まれた!?「ハト標識」
標識の中には、設置の偶然から生まれる面白い標識がある。そのうちの一つが「ハト標識」と呼ばれているものだ。
ハト標識とは?
ハト標識とは、2つの警戒標識の組み合わせ設置がカタカナの「ハト」と読めるものだ。
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汐留料金所付近
ハト標識というと、いわゆる「動物注意」のハトの絵柄を思い浮かべるかもしれないが、これではない。
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(ちなみにこの標識は東京都小笠原村の父島、母島にのみ存在するアカガシラカラスバトの図柄を使った警戒標識である)
ハト標識を構成する警戒標識
ハト標識を構成する警戒標識は (211)「車線数減少」(212)「幅員減少」や(201-B)「⊢形道路交差点あり」(210)「合流交通あり」などである。
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これらをひとつの標識柱で縦に配置して、以下のように設置されていると「ハト」と読める。
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東京都での設置例としては2基 (東京都中央区浜離宮と東京都練馬区下石神井)が認められている。神奈川県では、座間市役所近くの1基のみだ (この記事の冒頭の写真になっているもの、形的には一番カタカナの「ハト」に近く純正ハト標識とも呼ばれている)。日本全国では約100か所のみに存在するという貴重なものだ。
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石神井川沿いの道にあるハト標識。東京都内では、ここと浜離宮脇の高速道路の2か所のみで見られる。
ハト標識のバリエーション
また、2つの標識柱に分かれて一つずつ設置されているもの、道路の両脇に設置されているもの、オーバーハング方式で横に並んでいるものもハト標識に分類される。
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逆に、並び方が逆の場合はカウントされない。
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こちらは「トハ」と逆順に設置されているのでハト標識にはカウントされない。ハト未遂…
日本全国のハト標識の場所を収集している「全国ハト標識MAP」を作っている方がいるので紹介しておく。
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