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持続化補助金に採択された飲食店の事例から学ぶ計画書の書き方①

 同店は地元名産のうどんを主力メニューとする飲食店です。新型コロナウイルス感染症の影響により、店内で飲食する顧客同士のソーシャルディスタンスが求められるようになり、各座席の間隔を広くとった結果、収容人数が減少してしまいました。

 そこで、店舗内の未利用部分も客席エリアとするべく、店舗改装をしようと考えました。併せてチラシや店内POPの制作もすることとし、これら費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することとしました。

 補助金を申請するには、計画書の作成が必要ですが、そのご支援を弊社が行った上で申請したところ、採択という結果となりました。そこで、同店における計画書作成のポイントを何回かに分けてご紹介していきます。初回の今回は<経営計画>「1.企業概要」を見ていきます。

1.持続化補助金に採択された飲食店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】編

持続化補助金に採択された飲食店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】編(1)概要を端的に述べる

 同店は、当欄冒頭に業種、営業時間、定休日、メインメニューといった自店の概要を記載しました。冒頭にこのような内容を端的に示すことで、読み手としては同店の全体像をイメージすることができ、その上で続く説明を読むことになるので、理解が進みやすくなる効果が期待できます。

持続化補助金に採択された飲食店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】編(2)沿革を記載する

 上記に示した自店の概要は現時点の状況を説明したものですが、それまでにどのようなプロセスがあって現在に至ったのかを説明するべく、経営者の経歴や店舗の沿革を示しました。

 企業が人材を雇用する際に履歴書の提出を求めるケースが多い印象がありますが、この内容を把握することによって、人となりがある程度理解できることになります。同店が沿革を示したのは、そのような効果を狙ってのことでした。

持続化補助金に採択された飲食店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】編(3)立地の説明を工夫する

 同店のような飲食店など店舗を構えたビジネスは、立地状況が経営に大きなインパクトを与えます。よって、同店は立地の説明を盛り込みましたが、文章で長々と説明するよりも、地図を盛り込むことで理解が進みやすくなると判断しました。

 そして、同店周辺に土地勘がない読み手に対するリアリティを高めるために、県の地図、市の地図、同店外観の写真を盛り込みました。県の地図は同店が所在する市が県内のどこにあるのかを分かるようにし、市の地図は同店の所在地が市のどこにあるのかを分かるようにし、その上で実際の店舗写真を掲載しました。

持続化補助金に採択された飲食店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】編(4)経営状況を示す

 今回見ている<経営計画>「1.企業概要」は、自店の現状を説明する欄ですが、これを数値で説明することは、内容の客観性が高まる効果が期待できます。

 よって、弊社では売上・利益総額の大きい商品ベスト5を金額とともに記載することをお勧めしていますが、同店は単品管理を行っておらず、申請の締め切りまでにそれらを集計する時間も労力もない状態でした。

 そこで、同店が把握していた数値データのうち、コロナ前の客数と客単価、コロナ禍の客数と客単価を示し、1日当たりの平均売上高がどの程度減少しているのかを示しました。

 今回は<経営計画>「1.企業概要」の書き方におけるポイントとして(1)概要を端的に述べる、(2)沿革を記載する、(3)立地の説明を工夫する、(4)経営状況を示す、を述べました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

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