持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント(5)
小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)に採択されるには、計画書の審査を通過する必要があります。この審査について、公募要領「審査の観点」には以下の記載があります。
上図の青枠部分は<経営計画>、赤枠部分は<補助事業計画>の審査項目と推察されますが、青枠部分よりも赤枠部分の項目数が多いことから、<補助事業計画>の完成度は採択に大きな影響を与えると考えられます。
そして、今回見ていく「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」は、この<補助事業計画>の中核をなす欄であり、その完成度に大きな影響を及ぼすはずです。当記事では、そのような重要性の高い欄をどのように記載するべきか、そのポイントについて、下記サイトで公表しているカラオケ店の計画書記載例を用いて説明をしていきます。
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1. 持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント(5)
持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編】①補助事業を切り分ける
当記載例では、補助事業を①ホームページの開設、②チラシの作成、③室内改装費、と3つに切り分けて説明をしています。複数の補助事業を展開しようとする場合には、このように見出しを設けた上で、切り分けをして説明をすることで、内容が混在せず、伝えたいことが伝わりやすくなることから、採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。
持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編】②機会に強みを投入する
当記載例では、20 ~40 代の女性を中心にカラオケボックス利用の潜在需要は大きいこと、テレワークの需要が増加していることといった機会を述べています。また、同店は駅前の好立地であるとともに個室が完備されているなどの強みがあることも述べています。
このように、機会とそれに投入できる強みを明確にすることで、事業拡大の可能性は高まると言え、この点も採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。
持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編】③費用を示す
当記載例では、①ホームページの開設、②チラシの作成、③室内改装費のそれぞれについて、発生する費用がいくらなのかを明確に示しています。これは、前述の公募要領「審査の観点」にある「積算の透明・適切性」を意識していると言えます。
この「積算の透明・適切性」は、以前と比べると内容が細かくなっており、厳しくチェックされる項目になったことが想定され、当記載例のように、補助事業の説明に併せてある程度細かく費用を記載することも採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。
今回の記事では、カラオケ店の計画書記載例の<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」から、採択を引き寄せるポイントととして、①補助事業を切り分ける、②機会に強みを投入する、③費用を示す、を挙げました。次回は「4.補助事業の効果」を見ていきます。
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