割烹料理店の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント⑤
お子さんにお小遣いをせがまれ、親として使い道や金額、必要な理由を聞いた場合に、きちんとした説明がなければ、お小遣いはあげられないはずです。同様に補助金を申請するのであれば、使い道や金額、必要な理由をきちんと説明できない計画書では、補助金に採択するわけにはいかないはずです。
今回見ていく<補助事業計画>「2.販路開拓(生産性向上)の取組内容」は、まさしくそのような内容を説明する欄です。
当記事では小規模事業者持続化補助金の採択を引き寄せるために当欄をどのように記載するべきか、下記サイトからダウンロードできる割烹料理店の計画書記載例を用いて、そのポイントを見ていきます。
【商工会議所エリア】
【商工会エリア】
以下は、今回見ていく記載例(分量が多いので3分割しています)ですが、弊社が加筆した吹き出し部分3点がそのポイントと考えており、以降でそれぞれを解説していきます。なお、今回の記事は2022年6月27日現在の情報に基づいています。
1. 割烹料理店の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5
割烹料理店の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(1)事業を切り分けて説明する
当記載例では、販路開拓(生産性向上)の取組内容として、以下の内容を実施することとしています。
① テイクアウトメニュー開発およびホームページ開設
② 折込チラシの作成と配布
③ SNSの活用
④ スロープと手すりの設置
⑤ トイレスペースにおむつ替え台を設置
これらの取組をまとめて説明しようとすると、内容が冗長になりがちで、読み手に伝わりにくくなってしまうリスクが高まります。そこで、当記載例のように取組を切り分けてひとつひとつ説明することで、内容が理解しやすくなるという効果を期待することができるでしょう。
割烹料理店の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(2)創意工夫の特徴を記載する
以下は、どのような観点から審査をするのかを示した公募要領内「書面審査」の項目ですが、下線部分①に創意工夫の特徴に関する記述があります。
実はこの記述は、当補助金制度が創設されてしばらくの間は記載がありませんでした。つまり、当制度創設当初は工夫のない事業の申請が多かったと考えられます。また、前述の記載例の最下段(以下に再掲します)、グレーで塗られた赤字の但し書きにも創意工夫に関する内容の記載があることから、この点はしっかりと述べる必要があると言えます。
当記載例では、ホームページに「予約や受注ができる」という工夫をしたり、チラシに「QRコードを記載する」といった工夫をしたりして、この要求に応えています。
割烹料理店の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(3)事業ごとに経費を記載する
公募要領内「書面審査」を再掲しますが、下線部分②③は、2022年3月22日に公開された公募要領から追記された部分であり、積算の透明・適切性はこれまで以上に厳しく見られることが想定されます。
当記載例では、各事業に要する費用を各事業の説明とともに表形式で記載しています。この内容は様式3-1【経費明細表・資金調達方法】にも記載することになりますが、事業の説明と近接させて記載することで「書面審査」に追記された「補助事業計画に合致」していることや、「真に必要な金額」であることを訴求していると考えられます。
今回の記事では、割烹料理店の計画書記載例の中で<補助事業計画>「2.販路開拓(生産性向上)の取組内容」を取り上げ、採択を引き寄せるポイントとして(1)事業を切り分けて説明する、(2)創意工夫の特徴を記載する、(3)事業ごとに経費を記載する、を挙げました。採択を引き寄せる計画書作成の参考になれば幸甚です。
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