決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方(8)
前回の記事では、小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)に応募する際、作成する<経営計画>の「4.経営方針・目標と今後のプラン」を採り上げ、採択の可能性を高める書き方のポイントとして、①内容を切り分ける、②経営理念を記載する、③数値目標を設定する、の3点を挙げました。
今回の記事では、同じく「4.経営方針・目標と今後のプラン」を記載するポイントの4点目以降を述べていきます。
1.決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】
決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】ポイント④目標の達成時期を示す
目標は達成することが前提ですので、いつまでに達成するのかという達成時期を示す必要があります。目標を設定したとしても、それが示されていなければ、達成するための行動もいつ起こすべきか定まらなくなり、結果として、目標の達成は困難になるでしょう。
決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】ポイント⑤「今後のプラン」に時間軸を設ける
不採択になった計画書の特徴として「今後のプラン」に時間軸が設けられていない点が挙げられます。例えば旅行のプランを立てるとしたら、何月何日の何時にどこに集合して、何時発の電車に乗り、何時にどこに到着して、何時までにどこに行くのか、といった形で時間軸が設けられるはずです。
「今後のプラン」も時間軸を設けないことには、機能しにくくなってしまいます。また「今後のプラン」は前述した「目標」を達成するために機能させたいものですから、3年後に達成する目標を示したのであれば、「今後のプラン」に3年間の時間軸をとって計画することが、その有効性を高めるのではないでしょうか。
決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】ポイント⑥「今後のプラン」に実施事項を盛り込む
実施事項とは、何を行うのかという具体的な行動です。これを縦軸に置き、時間軸を横軸に置いた表を作成し、いつ何を行うのかが分かるようにすると、計画として機能しやすくなるでしょう。
この実施事項を洗い出す際には「人的資源を充実させるための実施事項」「物的資源を充実させるための実施事項」「財務的資源を充実させるための実施事項」「情報的資源を充実させるための実施事項」という、経営資源の各要素を充実させるための行動という観点を用いると、洗い出しやすくなるのではないでしょうか。
また、その実施事項の中に、補助事業における実施事項が含まれる場合は、その旨を分かるようにした上で<補助事業計画>において詳しく説明すると、<経営計画>と<補助事業計画>の連動性が明確になり、採択を引き寄せるのではないでしょうか。
今回の記事では、採択の可能性を高める<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方として、④目標の達成時期を示す、⑤「今後のプラン」に時間軸を設ける、⑥「今後のプラン」に実施事項を盛り込む、を挙げました。次回は<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方を見ていきます。
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