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持続化補助金に採択された計画書を公開!その書き方とは?③

 首都圏に立地する、ある飲食店は新型コロナウイルス感染症の拡大を追い風と捉えて業績を向上させました。コロナ禍によってお酒を提供する飲食店は幾度も営業自粛を求められましたが、同店は「あそこの店って営業を再開するたびに良くなっていくね」と顧客に言わせたいということで、休業期間を店舗のブラッシュアップの期間と捉えました。

 よって、最初の休業期間は和式トイレを洋式にしたり、小上がりの傷んだ畳を入れ替えたりするなど店舗改装の期間にしました。また、次の休業期間では新メニューを考案し、さらにその次の休業期間はホームページやチラシなど販促物を制作するための準備に充てました。

 このように、外部環境の変化をポジティブに捉え、それに応じて取り組むことは業績拡大の可能性を高めます。

 今回見ていく<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」は、この外部環境を述べる欄ですが、当補助金に採択された弊社の計画書を公開し、当欄をどのように書くべきか、そのポイントを見ていきます。

1.持続化補助金に採択された計画書を公開!その書き方とは?【顧客ニーズと市場の動向】編

持続化補助金に採択された計画書を公開!【顧客ニーズと市場の動向】の書き方のポイント(1)当欄を切り分ける

 持続化補助金の計画書に限りませんが、いきなり書きたいことを書き始めるのではなく、まずは何をどのような順番で書くのか、全体の構成をデザインすることが、読みやすさに繋がり、伝えたいことが伝わりやすくなります。

 そこで、上図のように当欄のタイトルを素直に反映させ、「顧客ニーズ」と「市場の動向」という見出しを設けます。これによって、内容が混在せず、冗長性も排除されやすくなり、伝わりやすくなります。

持続化補助金に採択された計画書を公開!【顧客ニーズと市場の動向】の書き方のポイント(2)顧客ニーズを切り分ける

 以下は上図の左半分を拡大したものです。

 弊社では、前述のように当欄を切り分けた上で、「顧客ニーズ」の下に「既存顧客のニーズ」と「今後弊社が開拓していく顧客のニーズ」という見出しを設け、内容を切り分けました。

 弊社は当補助金を使ってホームページを新規に作成したわけですが、それは新規顧客の開拓を主な目的としています。よって、既存顧客だけでなく新規顧客のニーズも把握する必要があることから、このような見出しを設けました。

持続化補助金に採択された計画書を公開!【顧客ニーズと市場の動向】の書き方のポイント(3)市場の動向を切り分ける

 弊社は「顧客ニーズ」を前述のように切り分けましたが、「市場の動向」は「競合の動向」と「ロードサイド店舗の動向」という見出しを設け、競合と顧客で内容を切り分けることにしました。

 これは、マーケティング環境分析の手法である「3C分析」を意識しています。3CはCompany(自社)、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)を指しますが、これら3つの観点によって、マーケティング環境をヌケモレなく分析できるとされています。

 この3C分析を<経営計画>に当てはめると、以下のようになります。

  • Company(自社):「1.企業概要」「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」

  • Customer(市場・顧客):「2.顧客ニーズと市場の動向」の「顧客ニーズ」「市場の動向」

  • Competitor(競合):「2.顧客ニーズと市場の動向」の「市場の動向」

 つまり、3C分析を用いるのであれば、競合動向を記載するべき欄は「2.顧客ニーズと市場の動向」ということになります。

 今回は、持続化補助金に採択された計画書をもとに、採択を引き寄せる<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方について、(1)当欄を切り分ける、(2)顧客ニーズを切り分ける、(3)市場の動向を切り分ける、を挙げました。次回も<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」欄記載のポイントについて見ていきます。

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