持続化補助金GET!美容室が採択されるための計画書「自社の強み」の記載ポイント
1.持続化補助金GET!美容室が採択されるための計画書「自社の強み」の記載ポイント~美容室が持続化補助金で店舗改装を実現! ~
ある美容室が店舗を改装し、新規事業を立ち上げましたが、その費用の3分の2を小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)で賄うことができました。
今回の記事は、同店の計画書の内容から、採択された要因を推察するシリーズの3回目ですが、<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の記載ポイントとして、①人的資源に着目する、②エピソードを盛り込む、③情報的資源に着目する、を挙げて各内容を説明していきます。持続化補助金に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
持続化補助金GET!美容室が採択されるための計画書「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の記載ポイント①人的資源に着目する
小規模事業者の業績は、経営者のスキル・ノウハウや人脈に大きく依存するケースが多いと言えます。よって、経営者という人的資源が持つ強みを認識し、それを活用・強化していくという事業の展開は、業績を拡大させる可能性を高めるでしょう。
業績を拡大できる計画は、当然に利益が上昇しますので、納税額の増加が期待できます。補助金の財源は税金ですから、そのような計画は採択の可能性が高いと言えます。
同店は、経営者のカットやカラーに関するスキルやノウハウを強みとして記載しましたが、このように人的資源の強みに着目した点は、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
持続化補助金GET!美容室が採択されるための計画書「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の記載ポイント②エピソードを盛り込む
不採択になってしまう計画書が持つ特徴のひとつに、リアリティの低さが挙げられますが、エピソードを盛り込むことで、リアリティを高めることが出来ます。それは、読み手を引き込み、結果として説得力向上が期待できます。
同店は、経営者の強みを活かした施術を受けた顧客が、そのヘアスタイルとカラーのセンスの良さを認められ、スーパーで買い物中に見知らぬ人から「どちらの美容室を使っているんですか?」と聞かれたというエピソードを盛り込みました(しかしこのようなことって、顧客も同店も相当嬉しかったですよね)。
このような同店にしか述べることのできない内容を盛り込んで、リアリティの高さを訴求した点も採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
持続化補助金GET!美容室が採択されるための計画書「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の記載ポイント③強みがもたらす結果に着目する
同店の経営者は、競合店が使っていないヘアカラーの薬剤を使用できるスキルがあります。ですが、それだけでは顧客に価値を与えているかどうかが分からず、それを「強みである」と記載しても、説得力が高くありません。
同店は、その薬剤を使用できるスキルを用いてヘアカラーをするため、色持ちが良いことを述べました。これにより、そのスキルが強みであるという主張の説得力を高めたことも、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
本記事では、持続化補助金を活用して店舗改装を実現した美容室の事例を紹介しました。同店は、経営者のスキルやノウハウ、エピソード、強みがもたらす結果を具体的に記載することで、当補助金の採択を勝ち取りました。当補助金の申請を考えている方は、本記事を参考にして、自社の強みを効果的に伝えられる計画書を作成してください。
次回は「4.経営方針・目標と今後のプラン」を取り上げますが、当欄は自社の概要や内部・外部環境を踏まえて、今後どうしていくかを記載する全体の計画と言え、公募要領「審査の観点」を見ても、採択に大きな影響を及ぼすことが想定される欄です。次回もその記載ポイントをしっかり見ていきます。
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