持続化補助金に採択された計画書を公開!その書き方とは?④
私は長らくガソリンスタンドの現場に身を置いてきましたが、ガソリンスタンド業界の外部環境は、ガソリンスタンドの自由化や安全性向上を目的とした法律改正、ガソリンではなく電気を動力とする自動車の開発など、直近の4半世紀で大きく変わりました。
このような変化へ迅速に対応する企業は、生き残ることができる可能性は高いわけですが、そうでなければ倒産となってしまいます。よって、外部環境がどのようになっているのかをまずは把握する必要があります。
前回の記事では、そのような外部環境を述べる<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」に記載するポイントとして、(1)当欄を切り分ける、(2)顧客ニーズを切り分ける、(3)市場の動向を切り分ける、を挙げました。
弊社が採択された計画書のうち<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の部分は以下となりますが、これをもとに、今回の記事でも引き続き当欄に記載する際のポイントを見ていきます。
1.持続化補助金に採択された計画書を公開!その書き方とは?【顧客ニーズと市場の動向】編
持続化補助金に採択された計画書を公開!【顧客ニーズと市場の動向】の書き方のポイント(4)顧客ごとのニーズを記載する
既存顧客が抱く顧客ニーズを記載する場合、とにかくランダムに列挙するのではなく、まずは顧客を分類し、どんな顧客層がどんなニーズを持っているのかを記載すると、話が具体的になりますので、非常に分かりやすくなります。
弊社の場合は、5つの主要顧客を挙げ、それぞれのニーズを示しました。この際に、文章だけで述べると内容が冗長になりがちなので、表形式にしてまとめました。
持続化補助金に採択された計画書を公開!【顧客ニーズと市場の動向】の書き方のポイント(5)補助事業のターゲットが持つニーズを記載する
当補助金は販路開拓等に要する費用を補助しますので、基本的に新規顧客の開拓が求められます。よって、開拓する予定の顧客がどのような顧客なのかを定め、その層が持つニーズを記載することは、補助事業の有効性に直結するでしょう。
この補助事業のターゲティングができていないケースは思いのほか多いので、これができていると他の申請者との差別化が期待できます。審査は絶対評価ではなく相対評価なので、差別化は採択を引き寄せることに繋がります。
持続化補助金に採択された計画書を公開!【顧客ニーズと市場の動向】の書き方のポイント(6)図表を用いる
「市場の動向」として、市場規模や商圏人口の推移などを盛り込むケースは割と多い印象を持っていますが、これを文章で示してしまうと非常に読みにくいものとなります。よって、グラフや表などを活用してビジュアルに訴求することがポイントとなります。
弊社の場合は、ネット通販の市場規模について、その推移を「市場の動向」に盛り込みましたが、グラフを示した上で、その内容を文章で解説するという形をとりました。なお、このような統計データは出所を示すことで信憑性が向上することに留意が必要です。
今回は、持続化補助金に採択された計画書をもとに、採択を引き寄せる<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方について、(4)顧客ごとのニーズを記載する、(5)補助事業のターゲットが持つニーズを記載する、(6)図表を用いる、を挙げました。
次回は<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」欄記載のポイントについて見ていきます。
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