エステサロンが持続化補助金に採択された事例~「企業概要」の記載ポイント~
1.エステサロンが持続化補助金に採択された事例~「企業概要」の記載ポイント~
フェイシャルエステの提供を主な事業とするそのエステサロンは、多くの同業者同様、コロナ禍で対面の施術を避けたい方が増加した結果、売上が厳しい状況になってしまいました。そこで、セルフサービスでフェイシャルエステのできるマシンを導入することとし、その資金の一部を小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)で調達しようと、計画書を作成し、採択されました。
そこで、同店の計画書を参考に、採択の可能性を高める計画書の書き方を6回に分けて述べていきます。初回の今回は<経営計画>「1.企業概要」の記載ポイントとして、①基礎情報を端的に示す、②経営状況を数値で示す、③ビジュアルに訴求する、を挙げてそれぞれを解説していきます。
エステサロンが持続化補助金に採択された事例~「企業概要」の記載ポイント1: 基礎情報を端的に示す
冒頭から、自社の事業内容をこと細かに書かれると、それだけで審査員は読む気が萎えてくるものですが、同店は、当欄冒頭に基礎情報を端的に示しました。
具体的には、立地場所、業種、主力メニュー、主要顧客層、営業時間、定休日といった情報ですが、これらを冒頭で端的に示したことは、同店のイメージがより明確になったと考えられます。その上で読み進めることにより、理解も深まりやすくなることから、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
エステサロンが持続化補助金に採択された事例~「企業概要」の記載ポイント2:経営状況を数値で示す
同店は、前期における売上総額・利益総額の大きいメニューベスト5の名称と金額を一覧表にするとともに、前期における自社全体の売上実績と当期の見込みも示しました。このように、自店の経営状況を数値で示すことは、客観的に自店の状況を把握することに繋がり、それに基づいた有効な戦略を立案することが可能になります。
公募要領「審査の観点」内「書面審査」においても、自社の経営状況を適切に把握しているかという審査項目があること、持続化補助金ホームページで公開されている8つの計画書記載例全てにおいて経営状況を数値で説明していることから、同店がこのように経営状況を数値で示したことは、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
エステサロンが持続化補助金に採択された事例~「企業概要」の記載ポイント3: ビジュアルに訴求する
不採択になってしまう計画書はリアリティが薄いという特徴があるものですが、同店は代表者の顔写真を当欄に盛り込んでビジュアルに訴求し、そのようなリスクの低減を図りました。
ホームページやパンフレットに経営者の写真を掲載している企業の方が、そうでない企業より信頼できると答えた経営者が62.0%、一般社員の場合だと79.0%という調査結果もあり(2016年ESSPRIDE社調べ)、経営者の写真を盛り込んでビジュアルに訴求したことは、同店の信頼性向上に繋がったことが想定され、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
以上、エステサロンの事例から見えてきた経営計画「1.企業概要」の重要なポイントは、事業概要の端的な示し方や経営状況の数値化、ビジュアルの活用です。これから計画書を作成する方は是非参考にしてみてください。また、ロードサイド経営研究所の他のnote記事もぜひチェックしてみてください。
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