板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント⑥
弊社では、補助金に採択される大きなポイントとして「信憑性」を挙げています。例えば「補助事業の効果」として「売上が増加する」とだけ記載した場合と「売上が100万円増加する」と記載した場合では、後者の方が信憑性が高いはずです。
また、年商1,000万円の事業者が補助金を使うことによって年商5億円になると述べても、あまりにも伸び率が大きすぎて、信憑性は高くないでしょうし、売上が増加する根拠が抜けていてもやはり信憑性は高くありません。
貴社が作成した計画書の審査は、貴社に縁もゆかりも関心もない方が担当するはずです。そんな方々に補助事業の効果として記載した内容を信じてもらうためには、それなりの信憑性が訴求できる記載内容が必要であることは言うまでもありません。
そこで、今回見ていく<補助事業計画>「4.補助事業の効果」欄をどのように記載すれば信憑性が高まるのか、当記事では下記の持続化補助金ホームページからダウンロードできる板金加工業の計画書記載例を取り上げ、見ていきます。
【商工会議所エリア】
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以下は、今回見ていく記載例ですが、書き方のポイントとして吹き出し部分が挙げられ、以降でそれぞれを解説していきます。なお、今回の記事は2022年7月13日現在の情報に基づいています。
1.板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart6
板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart6(1)事業ごとに効果を記載する
当記載例では、展示会への出展と雑誌広告の出稿という複数の事業を補助事業としていますが、これらの補助事業による効果をまとめて記載してしまうと、内容が冗長になりがちで、読み手が理解できなくなるリスクが高まります。
読み手は内容を理解したからこそ、高い評価を与えるわけですから、読み手が理解しやすいように記載することは大前提のはずです。そこで、複数の補助事業における効果を述べる場合は、まとめて書かずに事業を切り分け、事業ごとに効果を述べることが有効と言えるでしょう。
板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart6(2)効果の根拠を記載する
なぜその効果が見込めるのかといった「効果の根拠」を示すことは、内容の説得力向上が期待できます。例えば、売上高が500万円増加するという見込効果に対して、増加する来店者数を500人、平均客単価を1万円と見込むことが記載されていれば、なぜ500万円の売上が増加するのかという疑問に答えることができます。
記載例においても、売上が増加するという効果に対する根拠を示していますが「なぜその効果が見込めるのか」と自問して、根拠を記載していただけたらと思います。
板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart6(3)効果を数値で記載する
記載例では、単に「売上が増加する」と述べるのではなく、具体的にいくら増加するのかを示しています。このように数値で物事を述べることは、その数値が適正と判断できる限り、記述内容に客観性が加わり、そして、その根拠も数値で示すことは論理性も加わるはずですから、信憑性が向上すると言えるでしょう。
今回の記事では、板金加工業の計画書記載例の中で<補助事業計画>「4.補助事業の効果」における採択を引き寄せる書き方として(1)事業ごとに効果を記載する、(2)効果の根拠を記載する、(3)効果を数値で記載する、を挙げました。
今回で全6回に及ぶ当記載例の解説は最終回になりますが、各回におけるポイントは以下となります。採択を引き寄せる計画書づくりの参考になれば幸甚です。
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