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ガソリンスタンドの事例から理解するリーダーシップの状況適合論
1.はじめに
この記事では、リーダーシップの状況適合論であるSL(Situational Leadership)理論について解説しています。この理論は、部下や職場の成熟度や状況に応じて、リーダーの行動を適切に変化させるべきであることを提唱しています。
具体的には、部下や職場を成熟度に応じて4つのレベルに分類し、リーダーがそれにに合わせて指示的行動と支援的行動を使い分ける方法が示されています。
さらに、現実のケーススタディを通じて、SL理論の重要性と実践上の課題について具体的に説明しています。特に、リーダーが陥りがちな誤解や困難に焦点を当て、SL理論の有用性について示しています。
この記事を読むことで、SL理論を理解し、実践する際の基本的な原則やヒントを得ることができるでしょう。では、本題に入って行きます。
2.SL理論の基本原則を解説
リーダーはどんな時も同じ行動をとるのではなく、状況に応じて行動を変えることが効果的であることを示したものが、リーダーシップの状況適合論です。その中のひとつにアメリカの経営学者であるP.ハーシーとK.ブランチャードが提唱した、リーダーシップのSL(Situational Leadership)理論があります。
この内容は、部下や職場のステージを以下のように4つに分類し、それに応じたリーダーの指示・支援の質・量を示したものです。
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上図は、部下や職場のステージを①未熟な状態、②未熟な状態から成長してきた状態、③成長してきた状態から成熟へ移行した状態、④成熟から熟練へ移行した状態、に分類しています。
また、リーダーの行動を指示的行動と支援的行動に分け、①指示が多く、支援が少ないリーダーシップ、②指示も支援も多いリーダーシップ、③指示が少なく、支援が多いリーダーシップ、④指示も支援も少ないリーダーシップ、に分類しています。
そして、部下や職場のステージが①の場合に適したリーダーシップスタイルは①、という形でステージに応じてリーダーシップを変えていくことが、状況に適合したリーダーシップとしています。以下で、それぞれのリーダーシップスタイルを解説していくとともに、あるガソリンスタンドの店長の事例をご紹介します。
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