持続化補助金に採択！エステサロンの事例から見る計画書の書き方（４）
現在、様々な補助金制度がありますが、多くの場合、公募要領に審査項目に関する内容が記載されており、採択の可能性を高めるのであれば、この内容を踏まえる必要があると言えます。
下図は、小規模事業者持続化補助金（持続化補助金）の公募要領に記載のある「審査の観点」内の「書面審査」の項目ですが、今回見ていく＜経営計画＞「４．経営方針・目標と今後のプラン」については、赤枠部分を意識して記載する必要があります。
では、具体的にどのような内容をどのように記載するべきかという点について、当補助金に採択されたエステサロンの計画書をもとに見ていきます。
１．持続化補助金に採択！エステサロンの事例から見る計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】
持続化補助金に採択！エステサロンの事例から見る計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】ポイント①適切な見出しを設ける
同店は、当欄に【経営方針】【目標】【今後のプラン】という見出しを設けましたが、これにより、内容がグルーピングされ、読みやすくなることが期待できます。採択されるには、計画書の内容を理解してもらう必要がありますので、見出しを設けて読みやすくすることは、内容が理解されやすくなり、採択の可能性を高めると言えます。
とはいえ、見出しなら何でも設ければ良いというわけではなく、適切なものを設ける必要があります。そこで、同店は「４．経営方針・目標と今後のプラン」というタイトルをそのまま活用し、【経営方針】【目標】【今後のプラン】という見出しを設けました。このように、適切な見出しを設けたことは、採択されたポイントと言えるでしょう。
持続化補助金に採択！エステサロンの事例から見る計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】ポイント②記載した内容を踏まえる
同店は＜経営計画＞「２．顧客ニーズと市場の動向」に、市場の健康に関する意識が高まっていることを記載し、「３．自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に、健康になるノウハウを教える代表者のスキルが高いことを記載しました。
そして、これらを踏まえ「４．経営方針・目標と今後のプラン」に以下の内容を記載しました。
【経営方針】として、より健康になるノウハウを提供するスクール事業の集客力を強化すること
【目標】として、病気にかかる人を減少させること
【今後のプラン】として、健康スクールを展開するための具体的な行動
このように、すでに記載した外部環境と内部環境を踏まえて、今後の計画を示すことは、採択のポイントと言えるでしょう。
持続化補助金に採択！エステサロンの事例から見る計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン編】ポイント③経営資源の切り口を活用する
経営資源の構成要素として、人・物・金・情報が挙げられます。同店は【今後のプラン】を記載する際に『人的資源を充実させる行動』『物的資源を充実させる行動』『財務的資源を充実させる行動』『情報的資源を充実させる行動』と見出しを設けて、今後の行動をグルーピングした上で、いつそれらの行動を起こすのかを示しました。
このように、経営資源の切り口を活用して【今後のプラン】を組み立てたことも採択のポイントと言えるでしょう。
今回は、採択を引き寄せる「４．経営方針・目標と今後のプラン」の記載ポイントとして、①適切な見出しを設ける、②記載した内容を踏まえる、③経営資源の切り口を活用する、を挙げました。次回は＜補助事業計画＞「２．販路開拓（生産性向上）の取組内容」を見ていきます。
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