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持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント(1)

 小規模事業者を対象に販路開拓などに要する費用を補助する小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)は、小売業やサービス業といった店舗ビジネスを営む事業者にとって、使い勝手の良い補助金と言えます。

 当補助金の通常枠を活用するのであれば、補助率は対象経費の3分の2で補助上限額は50万円、特別枠を活用するのであれば、補助率は対象経費の3分の2もしくは4分の3で補助上限額は200万円となり、インボイス特例を活用するとさらに50万円上乗せされます。

 この補助金を活用するには<経営計画>と<補助事業計画>を策定・提出し、書面審査を通過する必要がありますが、以下に示した持続化補助金ホームページからは、これら計画書の記載例がダウンロードできます。

【商工会議所管轄地域で事業を営んでいる方向け】

【商工会管轄地域で事業を営んでいる方向け】

 そこで、今回の記事では計画書記載例のうち、板金加工のものを採り上げ、<経営計画>「1.企業概要」をどのように記載するべきか、そのポイントを述べていきます。

1. 持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント(1)

持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント【企業概要編】①見出しを設ける

 当記載例では<経営計画>「1.企業概要」欄に「営業品目/売上状況(2022年)」「主な営業品目の売上推移」「業務状況」と見出しを設け、その上で見出しに沿った内容を記載しています。

 このように見出しを設けることは、内容がグルーピングされ、まとまりが良く、読みやすくなることが期待できます。それは読み手が計画書を理解しやすくなることに繋がりますから、採択の可能性を高めると言えるでしょう。

持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント【企業概要編】②ビジュアルに訴求する

 当記載例では「営業品目の図・写真等」という名目のスペースをとっています。このように、図や写真を盛り込むことでリアリティが高まり、内容をイメージしやすくなりますので、理解が深まりやすくなります。

 計画書は8枚程度に収める必要がありますので、図や写真の盛り込みすぎには注意が必要ですが、読み手の理解を深めるために、可能な限りビジュアルに訴求したいところです。

持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント【企業概要編】③数値を用いる

 当記載例では「営業品目/売上状況(2022年)」という見出しの下で、売上高・売上総利益・売上シェアを一覧表にまとめています。また「主な営業品目の売上推移」という見出しの下で主な営業品目の3年にわたる売上高を一覧表にまとめています。このように数値で自社の状況を説明することは、客観的に自社を見ていると言えます。

 また、公募要領「審査の観点」には「自社の経営状況分析の妥当性」として「自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか。」という記載があり、数値で自社を説明することは、自社の経営状況を適切に把握していると判断され、採択の可能性を向上させると言えるのではないでしょうか。

 今回の記事では、持続化補助金ホームページで公開されている板金加工の計画書記載例の<経営計画>「1.企業概要」の内容から、採択を引き寄せるポイントとして、①見出しを設ける、②ビジュアルに訴求する、③数値を用いる、を挙げました。次回の記事では、「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

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