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持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方③

 当記事は、小規模事業者持続化補助金に採択された雑貨店の計画書に記載された内容から、採択を引き寄せる計画書の書き方を紹介するシリーズの3回目となります。

 前回は<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方のポイントとして(1)見出しを設ける、(2)ターゲットのニーズを記載する、(3)ビジュアルに訴求する、を挙げました。今回も「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方を見ていきます。

1. 持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】(4)複数の「市場の動向」を記載する

 同店は、店頭販売の他にネット通販も行っています。よって、市場の動向を説明するにあたり、実店舗の市場動向とネット通販の市場動向を記載しました。そして、実店舗の市場動向としては、以下を記載しました。

  • 2人以上世帯の支出額の動向

  • 立地している自治体の人口動向

  • 競合の動向

 また、ネット通販の市場動向としては、以下を記載しました。

  • ネットショッピング利用者数の推移

  • 高齢者のネットショッピング利用率の推移

  • 競合の動向

 このように、自店の販売形態に応じた市場の動向を細かく記載したことは、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。さらには、以下に示すように説明の仕方にもポイントがあります。

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】(5)ビジュアルに訴求する

 同店は、上記「市場の動向」を説明するにあたり、実店舗の市場動向における「2人以上世帯の支出額の動向」「立地している自治体の人口動向」、ネット通販の市場動向における「高齢者のネットショッピング利用率の推移」については、グラフを盛り込みました。

 このようにグラフを用いてビジュアルに訴求することは、感覚的に理解が進むことが期待でき、伝えたいことが伝わりやすくなると言えるでしょう。

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】(6)競合の動向を記載する

 「市場の動向」として、競合の動向を記載することによって、<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の説得力向上が期待できます。それは、強みは競合と比較して優れている経営資源と言うことが出来、この比較対象の動向を把握しないと強みかどうかが分からないためです。

 そして、この競合の動向は外部環境ですので「顧客ニーズと市場の動向」欄の「市場の動向」として記載することは、妥当性があると言えます。

 同店は、競合の店名、住所、特徴、ターゲットをまとめた一覧表を盛り込むことで、上記の効果を狙ったわけですが、このことも採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

 今回の記事では、採択を引き寄せる「2.顧客ニーズと市場の動向」を書く際のポイントとして、(4)複数の「市場の動向」を記載する、(5)ビジュアルに訴求する、(6)競合の動向を記載する、を挙げました。次回は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」についてポイントを述べていきます。

【当記事の解説動画】

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