持続化補助金の補助事業計画書は5W2Hで具体的に、経営計画と関連付けて採択を引き寄せよう
1.持続化補助金の補助事業計画書は5W2Hで具体的に、経営計画と関連付けて採択を引き寄せよう
■補助事業計画書の審査基準とは
小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)の申請には、経営計画書と補助事業計画書が必要です。経営計画書は、補助事業を含む自社の全体計画であり、補助事業計画書は、補助事業に特化した計画です。これらの計画書は、公募締め切り後に審査され、採択・不採択に大きく影響します。
補助金申請のルールブックである公募要領には「審査の観点」が掲載されています。これを理解した上で、計画書を作成することで、採択の可能性を高めることが可能となり、公募要領は下記サイトからダウンロードできます。
【商工会議所管轄地域で事業を営んでいる方向け】
【商工会管轄地域で事業を営んでいる方向け】
今回の記事では<補助事業計画>に関する審査項目のポイントを解説していきますが、<経営計画>に関する審査項目のポイントは、以下のリンクで解説をしています。
■5W2Hを明確にして具体的な計画に
「審査の観点」内「書面審査」には「③補助事業計画の有効性」として「補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。」という記載があります(下図参照)。
この項目に対応するべく、具体的で実現可能性の高い計画にするためには、5W2Hを明確に示すことが効果的です。
5W2Hとは、いつ(When)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どこで(Where)、どのように(How)、いくらで(HowMuch)の頭文字をとったものです。
例えば、チラシを作成する場合、以下のように記載すると具体的になるでしょう。
いつ作成するのか:2024年3月末までに作成する
だれが作成するのか:〇〇の専門性が高い●●印刷(株)
なにを作成するのか:当社の新メニュー◎◎を訴求するチラシ
なぜ作成するのか:新メニューを訴求し、集客力を向上させるため
どこで作成するのか:●●印刷(株)制作室
どのように作成するのか:交付決定後、当社代表が●●印刷(株)の担当▲▲氏に正式発注する。その後、たたき台を作成していただき、打ち合わせ後、作成していただく。
いくらで作成するのか:5円/枚×30,000枚=150,000円
業者からの見積書があると、これらの情報を明確にしやすくなりますので、事務局への提出は任意ですが、取得しておくとよいでしょう。
■経営計画との関連を意識して有効な計画に
上で取り上げた「審査の観点」内「書面審査」には「③補助事業計画の有効性」として「販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか。」という記載もあります(下図参照)。
この「経営計画の今後の方針・目標」は、<経営計画>の「4.経営方針・目標と今後のプラン」に記載した内容と捉えることが可能です。よって、補助事業計画の「4.補助事業の効果」には、補助事業を実施することで<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」に記載した方針・目標を達成できるという効果を記載することで、当項目に応えることが可能になるでしょう。
■採択される可能性アップのためのポイントを押さえて
持続化補助金の補助事業計画書を作成する場合、以下の2つを意識しましょう。
●5W2Hを明確にする
補助事業計画を具体的かつ実現可能性の高いものにするためには、5W2Hを明確にしましょう。
●経営計画との関連を意識する
補助事業計画は、経営計画の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものである必要があります。
これらを意識して、採択を引き寄せましょう。なお、次回の記事では引き続き「審査の観点」に基づき<補助事業計画書>の記載方法について見ていきます。
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