持続化補助金の計画書記載例(窯業)から紐解く採択のポイント(3)
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、デリバリーやテイクアウト、ネット通販、オンラインミーティングなどビジネスの展開方法が変わりました。
これらは、外部環境の変化に対応したものですが、外部環境は常に変化しますので、これに対応することで事業の継続力を維持・強化していく必要があります。
ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大といった突発的かつ大きな環境変化はともかく、多くの場合において環境は少しずつ変化していくものですから、その変化の状況を察知するべくアンテナを立てておく必要があると言えます。
今回見ていく<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」は、この外部環境がどうなっているのかを記載する欄です。以下の持続化補助金ホームページには、計画書の記載例が公開されていますが、当記事では「窯業」の計画書から当欄をどのように記載するべきか解説を加えていきます。
【商工会議所管轄地域で事業を営んでいる方向け】
【商工会管轄地域で事業を営んでいる方向け】
1. 持続化補助金の計画書記載例(窯業)から紐解く採択のポイント(3)
持続化補助金の計画書記載例(窯業)から紐解く採択のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】①見出しを設ける
当記載例では「国内の陶磁器製食器市場の動向」「顧客のニーズ」「ウクライナ情勢の経営環境への影響」と見出しを設けています。適切な見出しを設けることは、内容がグルーピングされるとともに、見出しに沿った内容を記載しやすいので、不要なことや見出しにそぐわないことを書いてしまうリスクが減少します。
そのことは、内容が整理され、読みやすさに繋がりますので、計画書の理解がしやすく、結果として採択の可能性を高めると言えるでしょう。計画書が理解されれば必ず採択されるわけではありませんが、理解されなければ採択はあり得ないわけですから、見出しを設けて読みやすくすることは採択のポイントと言えるでしょう。
持続化補助金の計画書記載例(窯業)から紐解く採択のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】②数値を活用する
当記載例では、仕入れ価格の高騰について「前年度同期比○%増」と数値を用いて説明をしています。単に「高騰している」とするのではなく、数値を用いて説明することによって、変化の大きさがイメージしやすくなります。
このように数値を用いてイメージしやすくなる計画書は理解が進みやすくなることから、採択の可能性を高めると言えるでしょう。
持続化補助金の計画書記載例(窯業)から紐解く採択のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】③専門用語の解説を盛り込む
当記載例では「パラジウム」という専門用語を用いて、環境変化を説明しています。専門性の高い業種の計画書には、このような専門用語が登場するものですが、読み手が当該分野の高い専門性を持つとは限りません。
よって、専門用語を使うのであれば、素人でも分かるような説明を加える必要があります。当記載例では「パラジウム」とは何なのかという点を素人でも分かるように説明を加えており、この点も採択の可能性を高めるポイントと言えるでしょう。
今回の記事では、窯業の計画書記載例を用いて、<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の記載ポイントとして、①見出しを設ける、②数値を活用する、③専門用語の解説を盛り込む、を述べました。次回は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強みの記載ポイントを見ていきます。
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