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決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方(4)

 前回の記事では、小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)に応募する際、作成する<経営計画>の「2.顧客ニーズと市場の動向」を採り上げ、採択の可能性を高める書き方のポイントとして、①「4.経営方針・目標と今後のプラン」との関連を意識する、②内容を切り分ける、③顧客ニーズを定義する、の3点を挙げました。

 今回の記事では、同じく「2.顧客ニーズと市場の動向」を記載するポイントの4点目以降を述べていきます。

1.決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】

決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】ポイント④競合動向を記載する

 当欄に「顧客ニーズ」と「市場の動向」という見出しを設け、内容を切り分けて記載することが、採択の可能性を高めることを前回の記事で述べましたが、この「市場の動向」として盛り込みたい内容のひとつに、競合動向があります。その理由として、以下に示した公募要領「審査の観点」の「書面審査」の項目に赤枠部分の記載がある点が挙げられます。

小規模事業者持続化補助金 第13回公募要領より抜粋(一部加工)

 上図の赤枠で囲んだ部分から、自社の強みを適切に把握しているかという点も審査されることが分かりますが、弊社では「強み」を「競合と比較して優れている経営資源」と定義しており、競合の状況を知らずして適切な強みは述べることができないと考えています。

 例えば、年中無休24時間営業を強みと認識している店舗があったとして、同店の競合が年中無休24時間営業をしていたら、そのことは強みとは言えないということです。よって、競合の動向を調べる必要があり、それは「市場の動向」に相当しますので、当欄に記載することに妥当性があるでしょう。

 なお、この競合動向は、社名・屋号、住所、URL、特徴などを一覧表にして盛り込むことをお勧めしています。また、店舗を運営しているのであれば、自店から競合店までの距離や所要時間といった内容を盛り込むと、よりリアリティが高まるでしょう。

決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】ポイント⑤RESASを活用する

 上で述べた競合動向の他に「市場の動向」の記載内容を検討する際に、RESAS(リーサス)の活用をお勧めしていますが、その理由として持続化補助金ホームページにある「小規模事業者持続化補助金<一般型>第 13 回公募参考資料」に、以下の記載があることが挙げられます。

小規模事業者持続化補助金<一般型>第 13 回公募参考資料より抜粋

 実際に採択された計画書のいくつかは、RESASを用いて自社が立地する自治体の人口動向を述べていますが、わざわざ持続化補助金の参考資料でご紹介しているということは、これを使ってほしいという意向の表れとも考えられ、それに応じることは採択の可能性が高まると言えるでしょう。

 今回の記事では、採択の可能性を高める<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方として、④競合動向を記載する、⑤RESASを活用する、を挙げました。次回は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方を見ていきます。

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