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持続化補助金に採択されやすい計画書の書き方とは?整体サロンの事例を解説!(2)

採択される経営計画「顧客ニーズと市場の動向」の書き方とは?整体サロンの事例を参考に解説!(その2)

 小規模事業者持続化補助金の採択を目指すならば、採択される計画書のポイントを押さえる必要ががあります。今回は実際に採択された整体サロンの計画書を事例に、<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」欄の記載ポイントとして以下の3点を解説します。

 まず、市場規模を示すこと。そして、視覚に対して訴求すること。最後に、市場動向から読み取れる顧客ニーズを示すことです。これらを踏まえて計画書を作成すれば、採択の可能性が高まります。

採択されやすい経営計画「顧客ニーズと市場の動向」のポイント1:市場規模を示す

 「市場規模」は自社や競合問わず業界の総売上高に相当すると捉えることが出来ます。この市場規模が拡大傾向であれば、その市場は魅力的ですから、新規参入が増加すると言えますし、逆に縮小傾向であれば、その市場の魅力は衰退し、撤退が相次ぐでしょう。

 今回採り上げている整体サロンは<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」に、過去から同業界の市場規模は拡大傾向であることを示し、業界全体として、順調に推移してきていたことを示しました。

 反面、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、外出を自粛したり、対面での施術を避けたりした顧客が多数発生したことから、市場規模は大幅に縮小したものの、今後は拡大傾向に転じる見込みであり、事業に明るい兆しが見えていることを示しました。このように、市場に追い風が吹いていることを示したことは、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

 なお、逆風ばかり吹いていると感じている市場も「あばたもえくぼ」と言うように見方を変えると追い風になる可能性があります。それを見出すことに注力してみてください。

採択されやすい経営計画「顧客ニーズと市場の動向」のポイント2:視覚に対し訴求する

 同店は、上記で示した市場規模の推移を文章だけで説明するのではなく、グラフや表も活用しました。文章だけで長々と説明されると、読み手としては集中力が削がれ、結局、内容の理解が進まなくなるリスクがあります。

 よって、同店のように図表を用いてビジュアルに訴求することによって、感覚的に理解することが可能となり、この点も採択を引き寄せるポイントとなったのではないでしょうか。

採択されやすい経営計画「顧客ニーズと市場の動向」のポイント3:市場動向から読み取れる顧客ニーズを示す

 同店は、市場規模の推移を踏まえ、価格や専門性、感染対策といった内容に関する顧客ニーズに触れました。顧客ニーズは顧客の声とは別物であり、弊社では「顧客が同店を利用することによって叶えたい目的」と定義しています。

 つまり顧客ニーズは深層的なものですから、事業者側が様々な手掛かりから汲み取っていく必要があります。同店はその手掛かりとして、市場規模の推移を用い、どのような顧客ニーズが想定されるのかを述べました。

 今回は、持続化補助金応募者必見の計画書の書き方についてお伝えしました。この記事を読んでくださった方には、ぜひ採択に繋がるよう、計画書作成に役立てていただきたいと思っています。 また、この記事で触れた「市場動向から読み取れる顧客ニーズ」については、ビジネスの成功に不可欠な重要ポイントと言えますので、ぜひ取り組んでみてください。

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