持続化補助金の計画書記載例(宿泊業)から紐解く採択のポイント(1)
小規模事業者は、その事業規模ゆえに経営者が現場に立つことが多く、日々作業に追われがちであることから、計画書を作成したことがないケースも多々見受けられます。そのような事業者が小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)に応募する際に必要な計画書を作成しようとしても、何をどう書けば良いのか分からない場合があります。
そこで以下の持続化補助金ホームページでは、6つの業種における計画書の記載例が公開されています。
【商工会議所管轄地域で事業を営んでいる方向け】
【商工会管轄地域で事業を営んでいる方向け】
今回の記事では、上記サイトで公開されている記載例のうち、宿泊業の<経営計画>「1.企業概要」を採り上げ、当欄をどのように記載すれば採択の可能性が高まるのか、解説をしていきます。
1. 持続化補助金の計画書記載例(宿泊業)から紐解く採択のポイント(1)
持続化補助金の計画書記載例(宿泊業)から紐解く採択のポイント【企業概要編】①見出しを設ける
当記載例では【事業内容】【当館の特徴】【経営状況】【当館の宿泊客数】【業務状況】と5つの見出しを設けています。これによって、内容がグルーピングされ、読みやすさが向上していると言えます。
また、当欄のテーマである「企業概要」に沿った適切な見出しを設けることで、内容がテーマから逸れにくくなるという効果も期待でき、審査結果にポジティブな影響を及ぼすと考えられます。
持続化補助金の計画書記載例(宿泊業)から紐解く採択のポイント【企業概要編】②数値を用いて説明する
当記載例では【経営状況】という見出しの下で、2020~2022年度の各年度における売上高と売上総利益を掲載しています。また、【当館の宿泊客数】という見出しの下では、2019~2024年度の各年度における宿泊客と日帰り客の数を示しています。
このように数字で自社を説明することは、その数字が当てずっぽうでない限り、客観的に自社を把握していると言え、審査結果にポジティブな影響を及ぼすと考えられます。
持続化補助金の計画書記載例(宿泊業)から紐解く採択のポイント【企業概要編】③数値の分析結果を盛り込む
当記載例では、以下のように前述の数値を用いた分析結果を示しています。
2022年度の売上高は、前年の50%減となった2020年の売上高から3割弱の回復に留まっていること。
2020年度の宿泊客数が前年の50%減となったことを受け、日帰りプランを導入し、一定の客数を確保していること。
単に数値を盛り込むのではなく、その数値から何が言えるのかを把握しないと、今後の戦略に活かすことは困難と言えますので、このように分析結果を述べることは、審査結果にポジティブな影響を及ぼすと考えられます。
今回の記事では、採択を引き寄せる「1.企業概要」の記載ポイントとして、①見出しを設ける、②数値を用いて説明する、③数値の分析を盛り込む、を挙げました。次回の記事では「2.顧客ニーズと市場の動向」の記載ポイントを見ていきます。
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