見出し画像

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(4)】

 持続化補助金に限りませんが、補助金は審査項目に則った計画書の作成が採択の可能性を高めますので、審査項目をしっかり理解する必要があります。今回の記事は、持続化補助金における公募要領の「審査の観点」に記載のある「Ⅱ.書面審査」(下図参照)の解説をするシリーズの4回目になり、赤枠部分の解説をしていきます。

 持続化補助金を申請する場合は<経営計画>と<補助事業計画>を作成する必要がありますが、「③補助事業計画の有効性」は、文字通り<補助事業計画>の審査項目となり、他の項目よりも数が多くなっています。

 審査項目が多いということは、それだけ詳細に審査されると解釈でき、審査における配点も相応に大きいことが想定されます。それを踏まえて見ていきます。

1. 持続化補助金とは?わかりかすく解説してみた【審査の観点編(4)】

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(4)】①工夫した点を5W1Hに含める

 まず「③補助事業計画の有効性」の「補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。」について見ていきますが、この「創意工夫の特徴」を<補助事業計画>の「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に盛り込むことで採択を引き寄せることが可能になります。

 そしてこの「創意工夫の特徴」は「小規模事業者ならではの」という前置きがあります。一般的に小規模事業者は大企業や中堅企業と比べ、経営資源の質と量で劣りますので「創意工夫の特徴」といっても、日本初や業界初というレベルは求められていないと解釈できます。

 そこで自社なりに工夫した点を「創意工夫の特徴」として、記載するわけですが、その述べ方について見ていきます。前回の記事で、補助事業を具体的に示すために、いつ(When)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どこで(Where)、どのように(How)の5W1Hで説明することを述べました。

 例えば、持続化補助金でホームページの作成費用を調達するのであれば、以下を記載するということです。

  • いつホームページを作成するのか

  • だれが依頼してだれが作成するのか

  • なにを作成するのか

  • なぜホームページを作成するのか

  • どこでホームページを作成するのか

  • どのようにホームページの作成事業が進むのか

 そして、上記の「なにを作成するのか」の部分を「ホームページを作成する」と述べるのではなく「弊社代表の人柄が分かる動画をトップページに置き、弊社内部で一部更新の可能なホームページを作成する」と述べ、太文字部分が「創意工夫の特徴」であることを注釈として記載することで、ホームページにどのような「創意工夫の特徴」があるのかを示すことが可能になります。

 なお、今回は5W1Hの「なにを」に「創意工夫の特徴」を盛り込む例を示しましたが、それ以外の項目に盛り込んでも問題はありません。

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(4)】②IT関連の出費は必要ではない

 次に「Ⅱ.書面審査」の「③補助事業計画の有効性」に記載のある「補助事業計画には、ITを有効に活用する取組が見られるか。」について見ていきます。

 この項目においては、ITの有効活用が求められており、必ずしもITに補助金を使う必要はないことを押さえておく必要があります。SNSやブログといった無料ツールであっても、ITの有効活用は成り立つからです。

 例えば、新聞折込チラシで販路開拓を行うという補助事業だった場合、それと併せてSNSやブログでもチラシの内容を訴求したり、毎日の投稿・更新で情報発信を強化したりすれば、ITを有効に活用する取組と捉えることが可能です。

 今回の記事では、公募要領「審査の観点」に記載のある「Ⅱ.書面審査」の「③補助事業計画の有効性」の後半2項目について解説をしてきました。次回は「④積算の透明・適切性」について解説をしていきます。

【弊社ホームページ】

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。

1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

3.LINE友だち登録募集中

LINEで友だちとして繋がってくださった方に経営のお役立ち情報を週1回お届けしています。リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開記事】を読んでみませんか?バックナンバーはこちらから↓↓↓

【LINE友だち登録はこちらから↓↓↓】

4.電子書籍のご案内


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?