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持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方

 同店は地方都市に立地し、家族で事業を営む眼鏡店ですが、業績拡大のためにテレビコマーシャルの作成と放送を行うことにしました。そして、この費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することとし、地元の商工会議所が主催した当補助金の相談会に参加されました。

 この相談会において弊社が相談の対応をしたわけですが、同店はその際、事前に作成した当補助金申請用の計画書を持参されました。その内容を採択レベルに引き上げるにはどのような点を修正し、何を追記するべきかというご相談を受け、差し上げたアドバイスの下、同店は無事採択を掴むことができました。

 今回の記事では、同店が作成した計画書をもとに<経営計画>「1.企業概要」をどのように記載すれば、採択を引き寄せることができるのかを述べていきます。

1. 持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】編

持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】のポイント(1)地図を盛り込む

 同店のように店舗を構えて事業を展開する場合、店舗の立地条件は事業の成否に大きな影響を与えるものです。よって<経営計画>「1.企業概要」で自店を説明する場合は、立地に関する説明は重要と考えています。

 そして、文章のみで立地を説明しても、読み手はイメージが湧きにくいため、同店は立地場所が分かる地図を盛り込みました。この際に、自店の近隣地図だけでなく、同店が立地する自治体は県内のどこにあるのかが分かるように、同県の地図も盛り込みました。

 同県、同市の土地勘がない方が読み手であった場合、自店の近隣地図だけを盛り込まれてもイメージは湧きにくいものです。よって、同県の地図を盛り込んでその対策を行ったことは、採択を引き寄せたポイントと考えられます。

持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】のポイント(2)写真を盛り込む

 同店は、自店の売り場を撮影した写真を盛り込みました。小売業の運営において売り場は非常に重要な意味を持ちますが、それを文章で説明しても、上述したようにイメージが湧きにくいものです。

 そこで、同店は売り場の写真を盛り込みました。このようにビジュアルに訴求することで、読み手は感覚的に同店を理解することができ、そのことは、この後に続く計画書の内容について理解を深める可能性を高めたと考えられます。

 計画書の内容について、読み手が理解できれば必ず採択されるわけではありません。ですが、読み手がその内容を理解できなければ採択はあり得ないわけで、理解しやすくなる工夫をしたことは、採択を引き寄せたポイントと考えられます。

持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要】のポイント(3)根拠を盛り込む

 同店は、主力商品3品目の直近期における売上高を記載し、ある商品の売上が伸びているという説明を盛り込みました。ですが、伸びる前の情報があってこそ、伸びているという説明の説得力が向上するはずです。

 よって、主力商品3品目の売上高について直近期だけでなく、2期前の情報も盛り込んでいただきました。このように、増えているという説明に加え、数値が変動する前と後の情報を根拠として盛り込んだことも、採択を引き寄せたポイントと考えられます。

 今回の記事では、採択を引き寄せる<経営計画>「1.企業概要」の書き方として、(1)地図を盛り込む、(2)写真を盛り込む、(3)根拠を盛り込む、を挙げました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方を見ていきます。

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