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持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方⑥

 「お小遣いが欲しい」と子どもに言われたら、通常はその使い道を尋ねるはずですが、その理由のひとつに「無駄遣いをさせたくない」というものがあるはずです。

 補助金も同様で、単に行政へ「補助金が欲しい」と申し出るのではなく、その使い道をきちんと説明し、無駄遣いではないことを訴求する必要があります。そして多くの事業者がその申し出をしたのであれば、他の事業者よりも具体的かつ効果的に使う予定であることを述べれば、補助金を手にする可能性が高まるでしょう。

 今回見ていく<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」は、そのような「補助金の使い方」に関する内容を述べる欄です。この欄にどのような内容を記載するべきか、当補助金に採択された鍼灸院の計画書を参考に、そのポイントを述べていきます。

1.持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等の取組内容】編

持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等の取組内容】編(1)補助事業の概要を端的に示す

 同院は当補助金で、ホームページの更新・web広告の出稿・リーフレットの作成にかかる費用の一部を調達しようとしていました。よって、これらの内容を当欄に記載したわけですが、まず当欄の冒頭に「補助事業はホームページの更新・web広告の出稿・リーフレットの作成である」といった形で、補助事業の概要を端的に示していました。

 採択を遠のけてしまう計画書の特徴として、当欄の内容を読んでも何にお金を使うのかが分からないというものが挙げられますが、同院のように記載することで補助金の使い道を含めた補助事業の全体像を把握した上で、細部の説明に入っていけるため、読み手の理解が深まりやすくなることが期待できます。

持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等の取組内容】編(2)補助事業を切り分けて説明する

 前述のように同院の補助事業は、ホームページの更新・web広告の出稿・リーフレットの作成ですが、これらの説明をまとめて記載しようとすると、内容が混在しがちであり、冗長性も高まりやすくなるリスクが発生します。

 そこで同院は、ホームページの更新に関する説明・web広告の出稿に関する説明・リーフレットの作成に関する説明、といった形で補助事業を切り分けて記載をしました。

持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等の取組内容】編(3)具体性を意識する

 補助金の説明は具体性が求められていることは、公募要領「審査の観点」のページに記載があります。この具体性を弊社では「5W1Hが明確になっている状態」と定義していますが、同院代表が記載してこられた補助事業の内容は、これらが明確になっていない印象を受けました。

 よって、ホームページの更新・web広告の出稿・リーフレットの作成それぞれにおいて、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)、が分かるように説明を盛り込んでいただきました。

 今回のコラムでは、持続化補助金に採択された鍼灸院が<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を記載した際のポイントとして(1)補助事業の概要を端的に示す、(2)補助事業を切り分けて説明する、(3)具体性を意識する、を挙げました。次回の記事では<補助事業計画>「4.補助事業の効果」を見ていきます。

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