持続化補助金に採択された計画書を公開!その書き方とは?⑤
今年は、コロナ禍で自粛していた多くのお祭りが3年ぶりに開催されており、どこもかなりの人でにぎわっていたようです。そして、お祭りに行った人の中には「3年ぶりに開催されたから」行った人もいたはずです。
この「3年ぶりに開催されたから」は、お祭りに行く理由であり、人は理由があると行動を起こしやすくなります。商売も同様で、顧客に対して購入するべき理由を与えると、購入しやすくなるものですが、この「理由」に直結するのが、自社が持つ「強み」です。
例えば、顧客がその飲食店に通う理由が「美味しいから」であり、その美味しさをもたらす要因が秘伝のレシピであれば、それが強みと言えます。よって、強みがないと売上の確保は厳しいと言えますし、事業拡大のためには、自社の強みを認識・活用・強化していく必要があるでしょう。
今回見ていく<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」は、文字通り強みを記載する欄ですが、その書き方のポイントを、当補助金に採択された弊社の計画書をもとにして、述べていきます。
1.持続化補助金に採択された計画書を公開!その書き方とは?【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】編
持続化補助金に採択された計画書を公開!【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】の書き方のポイント(1)切り分けをする
強みは単に列挙するのではなく、グルーピングをして切り分け、見出しを設けることで、読みやすくなります。弊社は「診るスキル」「話すスキル」「書くスキル」という中小企業診断士に求められるスキルの切り口を用いました。
その他には、「人的資源」「物的資源」「財務的資源」「情報的資源」という経営資源の切り口や、「製品」「価格」「チャネル」「販売促進」といったマーケティング戦略の切り口も有用でしょう。
持続化補助金に採択された計画書を公開!【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】の書き方のポイント(2)数値を記載する
当補助金申請時のルールブックである「公募要領」の「審査の観点」には、書面審査の項目が公表されていますが、その中に「自社の経営状況分析の妥当性」という項目があり、「自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか。」という記載があります。
つまり採択を引き寄せるには、強みと思われることを漫然と書くのではなく「適切な」強みを記載する必要があるということです。そのためには、強みに数値的な根拠を盛り込むべきであり、これを行うことで記載した強みに客観性が備わり、説得力向上が期待できるでしょう。
持続化補助金に採択された計画書を公開!【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】の書き方のポイント(3)強みの結果を記載する
弊社が当欄に記載した強みのひとつに「21年間に及ぶガソリンスタンドの現場経験を活かした机上の空論ではない経営支援が可能である。」というものがあります。
この「21年間に及ぶガソリンスタンドの現場経験」があることだけでは、強みかどうかが判断できません。その経験を活かした「机上の空論ではない経営支援が可能である」からこそ、強みとなり得ます。よって、強みと思われることが好ましい結果をもたらすことで、初めて強みとなることに留意して、書き進める必要があるでしょう。
今回は、持続化補助金に採択された計画書をもとに、採択を引き寄せる<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方について、(1)切り分けをする、(2)数値を記載する、(3)強みの結果を記載する、を挙げました。次回は<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の記載ポイントについて見ていきます。
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