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決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方(3)

 下に貼ったリンク「決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方(1)(2)」では、小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)に応募する際、作成する<経営計画>の「1.企業概要」欄をどのように記載すれば、採択される可能性が高まるのかを述べました。

 今回の記事は、これに引き続き<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」を採り上げ、やはり採択の可能性を高める書き方を述べていきます。

1.決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】

決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】ポイント①「4.経営方針・目標と今後のプラン」との関連を意識する

 持続化補助金に応募する際のルールブックである「公募要領」には、どのような観点から審査がされるのかを示した「審査の観点」というページがあり、その中に計画書の審査項目を示した下図「書面審査」という欄があります。

小規模事業者持続化補助金 第13回 公募要領より抜粋(一部加工)

 上図赤枠部分にあるように、<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」を記載するにあたって、今回採り上げた「2.顧客ニーズと市場の動向」の内容を踏まえているか否かが、審査項目になっています。

 よって、顧客ニーズと市場の動向なら何でも書けば良いということではなく「4.経営方針・目標と今後のプラン」で踏まえることのできる内容を記載する意識が必要です。

 例えば「2.顧客ニーズと市場の動向」に、商圏人口が減少しているという内容を記載するのであれば、「4.経営方針・目標と今後のプラン」では商圏を広げて、より多くの商圏人口を対象にするための内容を記載するということです。

 このように、内容の整合性がとれるように記載することが、採択の可能性を高める書き方と言えるのではないでしょうか。

決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】ポイント②内容を切り分ける

 当欄のタイトルは「2.顧客ニーズと市場の動向」ですから、当然のことながら「顧客ニーズ」と「市場の動向」の記載が求められています。そして、これらをまとめて記載しようとすると、内容が混在しがちで、伝えたいことが伝わりにくくなるリスクが高まってしまいます。

 そこで「顧客ニーズ」「市場の動向」と2つの見出しを設け、内容を切り分けることによって、このようなリスクの回避が期待できます。伝えたいことがきちんと伝わるということは、計画書が理解されることが期待でき、審査結果にポジティブな影響が及ぶと言えるでしょう。

決定版!持続化補助金に採択されやすくなる計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】ポイント③顧客ニーズを定義する

 不採択となってしまった計画書の中には「2.顧客ニーズと市場の動向」欄に「顧客ニーズ」として記載した内容が、単なる「顧客の声」になっているケースが散見されます。

 例えば「営業時間を延ばして欲しい」という「顧客の声」の裏には「仕事後にゆっくり買い物をしたい」「深夜に突然必要になった場合の不安を解消したい」というニーズがあるのかもしれません。

 よって「顧客の声」は表層的なものですが、「顧客ニーズ」は深層的なものであり、顧客が自社を利用して叶えたい目的であると定義できます。この定義に則って顧客ニーズを洗い出すことが、採択に結び付くのではないでしょうか。

 今回の記事では、採択の可能性を高める<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方として①「4.経営方針・目標と今後のプラン」との関連を意識する、②内容を切り分ける、③顧客ニーズを定義する、を挙げました。次回も今回同様「2.顧客ニーズと市場の動向」の記載ポイントを見ていきます。

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