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持続化補助金の採択でホームページを作成した居酒屋の計画書作成事例⑤

 同店は新型コロナウイルス感染症の影響で、客数が大きく減少してしまいました。時短営業や営業自粛の要請に応じると行政から協力金が支給されましたが、それもいつまで続くか不明であり、通常営業に戻ったとしても客数が復活するかどうかも不明な状況でした。

 そんな同店は、地元商工会から経営革新計画の作成を勧められ、弊社がその支援に当たる中、小規模事業者持続化補助金を活用して販促費を調達しようという話になり、これに採択された同店は、ホームページなどの販促ツールを導入することができました。

 結果として売上が5割アップとなったわけですが、同店がどのようにして持続化補助金に採択される計画書を作成したのか、そのポイントを紹介していくシリーズ、第5回の今回は<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。

1. 持続化補助金の採択でホームページを作成した居酒屋の計画書作成事例のポイント【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編

持続化補助金の採択でホームページを作成した居酒屋の計画書作成事例のポイント【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(1)補助事業を切り分ける

 同店はホームページ作成の他に、チラシの作成と配布、メニュー表の作成、web広告の実施にかかる費用の一部を当補助金で調達しようと考えていました。

 これら補助事業を今回見ていく<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」にて説明するわけですが、複数の補助事業をまとめて説明しようとすると、冗長性が高まり、伝えたいことが伝わりにくくなるリスクが高まってしまいます。

 そこで、これら4つの補助事業を切り分け、各補助事業の見出しを設けて、それぞれの説明を盛り込みました。

持続化補助金の採択でホームページを作成した居酒屋の計画書作成事例のポイント【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(2)5W1Hを明確にする

 下図は当補助金のルールブックである公募要領に記載のある「書面審査」の項目ですが、赤枠部分(1)にあるように、補助事業計画の内容は具体的である必要があります。

 そこで、同店は前述した4つの補助事業それぞれの「いつ(When)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どこで(Where)、どのように(How)」を明確に記載しました。ホームページであれば以下の内容です。

  • いつホームページを作成するのか

  • だれがホームページを作成するのか

  • 何が特徴のホームページを作成するのか

  • なぜそのホームページを作成するのか

  • どこでそのホームページを作成するのか

  • どのようにホームページの作成を管理するのか

 このように同店は「具体的に書くこと」を「5W1Hを明確にすること」と捉えて、計画書を作成しました。つまり「具体的に書くこと」を自社なりに具体化したということです。

持続化補助金の採択でホームページを作成した居酒屋の計画書作成事例のポイント【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(3)創意工夫の特徴を盛り込む

 前述の公募要領「書面審査」の赤枠部分(2)に創意工夫の特徴に関する記述があります。同店はこれを踏まえ、日本初や業界初といった革新性の高いものではなく、あくまでも同店なりの工夫という解釈の下でホームページ、チラシ、メニュー、web広告それぞれについて、創意工夫の特徴を盛り込みました。

 今回は<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」欄記載のポイントとして(1)補助事業を切り分ける、(2)5W1Hを明確にする、(3)創意工夫の特徴を盛り込む、を挙げました。次回は<補助事業計画>「4.補助事業の効果」欄を見ていきます。

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