プラスのストローク
「プラスのストローク」とは
相手を喜ばせるような言葉や行為で、相手が幸せな気持ちや喜びを感じ、
自分の存在が認められているという実感をもたらすものです。
プラスのストロークには、次のようなものがあります。
賞賛「素晴らしいですね」「良いですね」「さすがですね」
肯定「おっしゃる通りです」「全く同意見です」
好意「お会いするのが楽しみです」「○○さんのファンです」
存在価値「○○さんのお陰です」「大変助かりました」「大切な方ですから」
スキンシップ(握手、ハイタッチ、ハグなど)
目を見て挨拶をする
笑顔
また、プラスのストロークを積み重ねると、信頼や愛情がスパイラル状に築かれていくという効果もあります。
20代の頃に、後輩育成かマネジメントの研修の冒頭で教わった言葉。
今月から新たな場所で仕事を始めて、この言葉を思い出すことがよくあります。
新卒で配属された職場がとても忙しい職場で、出勤から退勤までほっと息つく暇もなく、ひたすら接客をして、お昼休みはみんなぐったりしていて会話もほぼなく黙々と食事を取るだけ。
はじめての社会人生活で、「社会人ってこんな感じなのか。」とその状況を『当たり前』と思って働いていた頃。
入社から1年経って上司が代わって、雰囲気が一変したのです。
上司はいつも笑顔でみんなに声を掛けて、お客様がいない時には冗談を言ったり、お昼休みには好きなアイドルの話や洋服の話をしたり。
出来なかったことが出来るようになったら「すごいね!頑張ったね!」と思いっきり褒めてくれた。
忙しさは相変わらず…いや、むしろその年は前年よりもイベントが増えたり新しい取り組みが始まった時期で、忙しさは増したたけれど、みんな笑顔で仕事をするようになっていった。
1年間、「仕事って大変なもの」と思っていた私は、
はじめて「仕事って大変だけれど楽しいもの」と感じるようになった。
「上司が褒めてくれるのが嬉しくて頑張ろう」
「私もチームに貢献できてる実感があるからもっと頑張りたい」
そんな気持ちで毎日仕事に行くのが楽しくなった。
そして私もそんな存在でありたいと思うから、
忙しかったり、ピリピリムードの職場に異動したり、転職した時には
「空気を変えよう」と思うようになった。
年齢があがってくると、担うものも変わってくるし、
たくさんの経験を重ねているから「出来て当たり前」と思われて、
褒められたり、感謝されることも少なくなる。
11月から働いている職場では立場もあるけれど、
プラスのストロークが飛び交っているなぁと思う。
「ありがとう」
「いいね」
「助かったよ」
いくつになっても
どの職場でも
お互いに掛ける言葉や向ける表情で
職場の雰囲気は作られると思う。
私もたくさんのプラスのストロークを掛けられる存在でいたい。