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旅の記憶が秋田犬のぬいぐるみのことしかない

秋田市に行ったら、お土産屋が目に入る度にかわいいかわいいぬいぐるみに誘惑される。
出張だったので観光等の予定は立てずに行き、空いた時間に駅周辺で何か観れたらいいなくらいのつもりでいたら、ぬいぐるみ以外の記憶がない結果に。


5月中旬に出張で秋田県秋田市へ行った。
到着したJR秋田駅の改札の前にはかわいい秋田犬の巨大バルーン!
犬が大好きな私は胸を撃ち抜かれてしまった。

秋田犬の巨大バルーン

秋田犬のバルーンのこだわりがとてもよくて、おててにちゃんと爪が生えてるんですよ……!こだわった人、友達になろう!
猫とちがって犬は爪をしまえないからね、正しいですね。かわいい。

爪はえてる!

近年ブームになっている秋田犬。どこのお土産屋にも秋田犬のぬいぐるみが並んでいる。
並んでいる秋田犬のぬいぐるみを見ると、主に2種類あるようだ。

「秋田犬保存会公認の秋田犬マサルぬいぐるみ」と「秋田空港と大館能代空港プロデュースの秋田犬ぬいぐるみ」である。

柴犬と区別がつかないデザインとか、なんとなく和犬みたいなものではなく、どちらもちゃんと秋田犬なのが好感度が高い。

秋田犬マサル

秋田犬マサルのほうは最小サイズがチワワサイズ。それよりも大きい物が数サイズ、ポーズもお座りと立っているものの2種類。おおきめなぬいぐるみなのがよいねぇ。

肉球!

足の裏を見ると肉球がついている。丸がぽんぽん付いているものではなく、ちゃんと肉球の形をしている。
巻き尾も形が美しく、内側が茶色で外側が白になっているのがうれしい。

横を向いてもかわいい

赤い首輪もちょっとリアルな作りで、サイズ調整用の穴が開いているし、リードをつける金具もついている。
まさしく秋田犬である。

空港プロデュースの子

一方、空港プロデュースの秋田犬は、ちょっととぼけたようなお顔がかわいい。色もふんわりと柔らかな色味で癒やされる。サイズはストラップサイズから片手からはみ出るサイズまで。おリボンを巻いていたり、スカーフを巻いていたり、おしゃれさんもいる。この子もまた秋田犬である。

さて、私は「犬大好き」通り越して「犬狂い」を自負している。そしてぬいぐるみも大好きで、家に大量にいる。
もう増やさないと決めて早○年、守れたことはなく、増え続けている。

この秋田犬のぬいぐるみのように、ちょっとリアル路線でちゃんとかわいいぬいぐるみはとても好きだ。
しかも秋田県に来たから買えるであろう特別感。正直、ほしい。

でも増やさないと決めてたわけだし、ここは我慢だと訪問先へ向かった。

仕事のほうはあっさり終わって自由時間である。

お土産買わねばとお店を物色する。恐ろしいことにどのお土産屋にも秋田犬ぬいぐるみが鎮座している。秋田名物いぶりがっこ(たくあんの燻製)並みに当たり前に店先に並んでいる。

「お土産にどのいぶりがっこを買おう……」と棚の端から端までいぶりがっこが並んだ棚を前に悩む。
でもちょっと視線を外して周りを見渡すと、通路の向こうの棚で秋田犬のぬいぐるみがにっこり笑っているのだ。

かわいすぎる!!

目に入る度にぬいぐるみへ駆け寄ってしまい、買おうか悩む。

お土産屋があるたびにそんなことをしていた。その度にがまんだがまん……と一泊二日。

帰りの空港に着き「よし、買うのを我慢できた」と思ったのもつかの間。

保安検査場のあるフロアへ向かうと、ででーん!と空港プロデュース秋田犬の群れが!!

お土産屋である。

お土産屋の案内版を見ると「いぶりがっこ」「銘菓」「稲庭うどん」「秋田犬」。

案内板
コーナー名に「秋田犬」

コーナー名が「秋田犬」ってもう。秋田犬好きすぎか。そんな秋田が好きだよ。秋田犬かわいいよ。

この大きい子がほしい(非売品)
この子もほしい(非売品)

そのお土産コーナー向かいのANAの売店には秋田犬マサルが並んでいた。

買うならラストチャンスのタイミング。

「あ、もうだめだこれ……。私はこの子達がほしいんだ」と観念し、秋田犬マサルも空港プロデュース犬も家に連れて帰ることに。置き場所はどうにかしよう。

袋をのぞいては、にまにましてしまう
かわいいかわいい

空港までは我慢できたんだよ、と宙に向かって言い訳をする。
こうなるなら最初の方で買ってしまえば、道中延々と引っかかって悩むこともなかったろうに……。今思うとかなりの時間をロスしていた。

いや、本当、何だったんだあの時間!?ってくらいぬいぐるみで悩んでいた。

駅の物産コーナー、お昼を買おうと思って入った駅のコンビニのミニコーナー、駅ビルのお土産屋はぬいぐるみがいる店舗全部入ったし、ホテル近くの物産館なんてホテルに出入りするたびにウロウロしてたし、空港のお土産屋も2件しかないのに延々あのフロアいたし。あの時間あったら空港のおしゃれなコーヒーショップでお茶どころか軽食いただけた。

お土産屋で一々悩まず、すぐに「観光案内所」行っていたら城跡の公園とか観光系もゆっくりできたと思う。ゆっくりできたというか、店とかなんだかコーナーとかに駆け込まずに済んだはずなんだ。時間使うのへたくそすぎる。

すぐ買わなかったことに若干後悔しつつ、にまにましながらぬいぐるみ片手に保安検査場を通って、搭乗口前にあるお土産自販機に目をやる。

恐ろしいことに、そこにも秋田犬ぬいぐるみが詰められていた。

秋田犬のぬいぐるみが詰められていた。

秋田県は一人類一秋田犬ぬいぐるみ政策でもしているのだろうか。

うちの子になった子たち

写真フォルダをみると稲庭うどんや日本酒をいただいているのだが、本当に食べたのだろうかと自分を疑うくらいには、秋田犬のぬいぐるみ以外の記憶がない。

悩むくらいならさっさと買った方がいい。本当。



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