1st Mini Album『万年おもちゃ箱』振り返り
超ボーマス55おつかれさまでした!
たくさんの方が会いに来てくださり、とてもうれしかったです。
中には通りすがりにも関わらずアクキーを買ってくれた方や、クロスフェードで初めて私の音楽に出会い買いに来てくれた初見さんもいらっしゃいました。
いただいた差し入れはもうほとんど食べてしまいました。大好きなお菓子がたくさんで幸せです。
ありがとうございました。
さて、今回はついに昨年のニコニコ超会議に参加してから密かに目標にしていた「個人CDを出す」を達成できました。
EP~ミニアルバムくらいの尺で、すぐに聴けて値段もお手頃なCDにしたいと最初から決めていたので、ボリュームとしてはほぼ予定通りでした。物足りなく感じられた方いたらすみません。
CDコピーはテックトランス様へお願いし、完パケで50枚注文しました。
私の手違いで何度か慌てて訂正依頼のメールを送ったのですが、毎回返信が非常に早く本当に助かりました。
ご担当者様ありがとうございました。
当日は会場で5-10枚くらい売れたら嬉しいなーと思いつつ余裕をもって50枚用意していたのですが、なんと当日49枚も売れました。
クロスフェード公開の時点で「通販で買います!」「これ欲しい!」等嬉しい反応を想像以上にいただき、急に「当日足りなくなったらどうしよう…?」と不安になっていました。ギリ足りた!良かった!
※通販・配信開始してます。遅くなってすみません
自分の作品についてあれこれ語るのは得意ではないのですが、せっかくなので各曲の振り返りをしてみます。
1.おやすみコールドスリーパー
起こすタイミングを失ったまま、冷凍庫に眠っている食材たちを見て思いついた曲です。
ボーカルには、兼ねてより気になっていた足立レイさんをお迎えしました。
彼女の声が基本的にシンセのような電子音に合うことはわかっていたので、逆にシンセなしの3拍子に仕上げました。
あまり足立さん自身とは関係のない曲になってしまい申し訳ないですが、この曲がきっかけで足立さん推しの方々と出会えて良かったです。
絵はかねてからの親友みゆきちことμ≠*(@myk_iro)にお願いしました。ラフを何種類も用意してくれた上、私のありえない無茶ぶりにも応えてくれました(ありがとう)。
本当に素敵な絵を描かれるクリエイターさんなので是非見に行ってねー
言うまでもないですが、この曲のリファレンスは「月のワルツ」です。
2.退廃的人生讃歌
「UTAU超投稿祭2023春」参加曲です。
ガチ無職かフリーターだった時に作りました。投稿日は超会議2023の前日で、重音テトSV発売の翌日とかだった気がする
実は2022年5月にイントロから作り始めたので、投稿までほぼ1年かかっています。合うメロディーがまったく思いつかず、5回くらい書き直しました。
本当はカッティングギターを使いたいなと思っていたのですが、結局仮で打ち込んだカッティングピアノをそのまま採用することに・・・
制作当時はテトSV自体が発表されていなかったので、今のテトさんの覇権っぷりにはびっくりです。
この曲に関してはFAやカバーを投稿していただいたり、クラブイベントで流していただいたりと、身に余るような出来事がたくさんありました。
こんなネガティブな自分が共感・肯定してもらえたことが何より嬉しかったですね。そりゃインターネットもやめられねぇんだわ。
3.機械少女と三十路OL
大好きなアラビア音階(?)に挑戦したいという気持ちから生まれた曲。
以下のゲーム音楽に多大な影響を受けています。
・カラカラさばく(マリオカートWii)
・ピラミッド遺跡(トキメキファンタジーラテール)
・リズム天国シリーズのタイトルBGM
・戦闘!厄災ポケモン(ポケモンSV)
わかりづらかったと思うのでストーリー書いておきます。
機械少女の足立レイさんは、どっかしらの惑星からスパイとして地球に潜入しています。ハカセの故郷である地球には初めて来たようです。
人類は愚かだなーと思いつつ物陰でスリープしていたところ、三十路OLの重音テトさんに見つかってしまいます。
しかしテトさんは足立さんの正体には気づかず、あっちこっち連れまわします。
なんやかんやでテトさんを気に入った足立さんは、置き土産と言わんばかりにテトさんの職場を爆破してしまいました。めでたしめでたし。
Cメロは、私が初めて行ったクラブイベントこと「ボカチバ」をイメージしていました。様々な人が同じボカロ音楽を浴びるために集まって盛り上がっている、あの雰囲気が大好きです。ボカクラ楽しいよー
※何件かコメントいただきましたが、「退廃的人生讃歌」とは別の世界線のお話です。
「前日譚という体でも良いと思うのでご想像にお任せします」とコメントを返したところ、ストーリーちゃんと決めなさいよと海外ニキが怒ってくれました。すまんね。
ボカコレ2023夏に間に合わせたくて大急ぎでMV作ったから、見返すと結構作画崩壊してる。しかも結局間に合わなかった。
4.月下美人の夜
書き下ろしその1。
ボーカルは、Vsinger月ノ宮よる(@yr_ayimonikust)様から生まれたUTAUの月ノ宮セイさんです。
私には、身近な友人だと思い込んでいた人が遠くに行ってしまったように感じられることがよくあります。憧れの存在は、手が届かないからこそ美しく見えるのかもしれません。
「Visual Insanity」のような、循環的なコード進行の曲もいいなと思って作りました。
3拍子なのは、「おやすみコールドスリーパー」に加えてもう1曲くらい3拍子の曲を入れたいなという目論見からです。
タイトルの初期案は「ムーンライト・インテルメッツォ」でした。アルバム後半との架け橋になる間奏曲のイメージだったのですが、完成直前になって月下美人というぴったりのお花が存在することに気づきました。
私にしては綺麗な歌詞が書けたかもしれません。
5.天の国でお茶会を
「無色透名祭Ⅱ」参加曲です。
ボーカルは、Vsinger白籤ねんね(@ne_xne)様から生まれたUTAUの白寝ねんねさんです。
白寝さんを無色へ連れて行った理由は主に以下ふたつ。
・白寝ねんねさん、および主様である白籤ねんねさんの布教
・日頃お世話になっている白籤ねんねさんご本人へのサプライズ
上記の理由から、とにかく愛を詰め込もう!とはりきって、ねんねさんのモチーフである「お茶」「雲」「白い花」「天使」あたりのワードを歌詞に取り入れました。
サビで同主調転調する曲は作ってみたかったので良い経験になりました。
最初のパイプオルガンのパートは「オルガン音源を買ったのに使ってなくてもったいないな」という理由だけで作り、実際ギリギリまでカットするか迷っていたのですが、冒頭で世界観に引き込まれた!とコメントいただけて嬉しかったです。
最終日まで投稿者が公開されない匿名企画なので、再生数関係なく出会ってくれる人がいれば嬉しいな~と思い投稿したのですが、これまた想像以上にたくさん聴いていただき非常に驚きました。
小さなお茶会のはずが、気付けば大きな宴会に……!(汗)
ねんねさんご本人もまさか私が作った曲だとは思っていなかったようで、驚いてくれて良かったです。
特にキタニタツヤさんのマイリストに入れていただいていたのが衝撃でした。投稿祭のたびに幅広く聴いてくれる方なのは存じ上げておりましたが、ついに私のもとにまで降臨なさるとは…
また、本企画にて同じく白寝さんボーカルの曲を投稿されたアンドロメダさんとも仲良くなることができ、とても素敵な出会いになりました。本当に投稿して良かった。
私は無色透名祭が大好きです。次回も絶対参加します。
6.コントロール・オルト・デリート
書き下ろしその2。
ボーカルは、Vsinger桃寝ちのい(@ul0ux)様から生まれたUTAUの桃守ちゆりさんと、前述の白寝ねんねさんです。
(「天の国でお茶会を」では最新音源である白寝ねんねdozeをお借りしていたのですが、この曲では旧音源の方をお借りしました)
私は仕事上お客さんにPCの強制再起動をご案内することがあるのですが、その際のコマンド[Ctrl]+[Alt]+[Delete]を覚えるためだけに作り始めました。
作っているうちに「電子機器の再起動を、日々を繰り返す人生にたとえてみよう」と思い立ち、そこからすぐに完成できました。
その中でボーカルおふたりの設定を生かせないだろうか…と思い、例えばBメロでそれぞれの
・毒(白寝さんの背中に生えている花には毒がある)
・傷(桃守さんは痛覚が鈍く、気付かぬうちに体じゅうが傷だらけになっている)
のモチーフを歌詞に取り入れています。
盛り上がりすぎないボサノバのようなリズムと、口ずさみやすさを意識しました。
7.アマチュア音楽やめられねぇんだわ
「ボカコレ2024冬」参加曲です。
ボーカルはUTAUの重音テトさんですが、過去作要素ありとのことで、ちょっとだけ足立レイさんにも参加していただきました。
トラックの構成は「退廃的人生讃歌」とほぼ同じ。
私にしては珍しく、コードやメロディーよりも先に歌詞とリズムを思いつきました。
コード進行も面白くしたいなと思い、王道から多少ひねりました。
MVには、私の一次創作キャラである由輝が出演しています。(私自身の話なので、この人のイメソンではない)
これまたMV制作がギリギリになってしまい、凝ったものを作ることができませんでした。スケジュール管理能力が終わっている・・・
曲の内容としてはもう歌詞の通りですね~
みんなはちゃんと大人になってるのに、自分だけボカロ音楽もオタクもやめられねぇんだ…まぁ俺が俺であればいいか。ってやつ
「現代病快速」あたりの影響が大きいです。Shuさんの歌詞はとにかく自我が強くてスカッとします。
これもいろんな方が共感してくれて心強かった。
自我がにじみ出てて恥ずかしいなと思いボカコレ期間中はひたすら沈黙を貫いてしまったのですが、思い切って作ってよかったです。
応援ありがとうございました!
8.僕を忘れてください
書き下ろしその3。
ボーカルは、前述のボカロPアンドロメダ(@and_ro_meda_)様から生まれたUTAUのmeda-25さんです。
藤井風「満ちていく」を聴いて、男声ソロのシンプルなバラードは染みるなぁ…と感銘を受けた勢いで書きました。
ピアノを習っていたことと、合唱部に所属していたこともあり、ほぼピアノ伴奏のみの静かな曲は定期的に作りたくなります。
調声はアンドロメダさんご本人にお願いしました。
ほぼベタ打ちのustファイルを送ったところ、命が吹き込まれたmeda-25さんが帰ってきて感動しました。
音素が非常に豊富で、語尾息からエッジボイス、巻き舌まであります。んでもってこの美声。
彼は一体何者なんだ・・・(ありがとうございました)
私は今まで、たくさんの人に迷惑をかけてきました。
人を傷つけてきた過去は、何年あっても償いきれないと思います。
こんな自分のことは早く忘れてほしいです。できればこのアルバムのことも。
みなさん幸せでいてください。
最後に『万年おもちゃ箱』とは
このタイトルは、私の部屋に飾られたアクスタあたりのグッズたちを、母親が「おもちゃ」と呼ぶことに由来しています。
ちょっと馬鹿にされているのかもしれませんが、この件に関して私は全く怒っていません。
というのも、母親の世代と私の世代ではオタクの定義や印象が大きく異なり、理解してもらえなくても仕方のないことだからです。
むしろ、それでも私のオタク活動を黙認してくれる母は優しいなと思っています。
一方で、インターネットから離れてもっと普通の人生を送ってほしいと思われているんだろうなという自覚もあります。実際もう現実を見なくてはいけない年齢になり始めており…(泣)
でも趣味としてのこの活動は楽しいし、心の支えになっているのでそう簡単にはやめられません。
なんとかリアルと両立できるように頑張りたいなと思っております。
すまんが、俺は万年おもちゃ箱でやらせてもらうぜ────(タイトル回収)
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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