LINEスタンプを作ってみた話(メモ)
ご無沙汰しております。日本沈没2020のレビュー記事を最後に随分と長い間更新を放置してしまっていました。。。
書きたいネタやら、書く用の画像も用意してはいたのですが、文章に起こすという工程に全く取り掛かれてませんでした。反省😢
そんなこんな言いつつも今年の春に宣言した「イラスト」、「プログラミング」、「株」という項目についてはなんとか意識しつつ、気づけば年末を迎えたという次第です。
参考までに。
今年の総括みたいなものは年末に時間をとって書いてみようかな(言質)、と思いますが今回は3つの目標の中の「イラスト」練習の一環でLINEスタンプの制作にチャレンジしてみました。
なぜLINEスタンプ?
イラストについては毎週水・金でイラスト練習会を開催してみんなで持ち寄ったお題を基にイラストを描いたり、各自の課題解決をするために講座を見たり、アニメの話をしたり(?)しています。
基本的には月に2枚ペースくらいでアニメ作品をお題にして、その作品の好きなキャラを描く、といった感じでした。
そんな中、なぜLINEスタンプ?というところですが、思い立ってLINEスタンプを作ることにした理由はいくつかあります。
・1枚絵の作品を描ききる、ということにちょっと疲れたから。
・LINEスタンプにするネタがなんとなく湧いてきたから。
・1枚1枚が手軽に描けそうだったから。
・LINEスタンプ販売が副業にできる可能性が微レ存()
最後の理由は置いといて、ちょっと気分転換も兼ねて描いてみよう、ということに。(その間も他のメンバーはせっせと絵を仕上げてましたが・・・)
軽い気持ちで制作に入りましたが、意外と大変でした(´・ω・`)
どんなスタンプを作るの?(コンセプト)
LINEスタンプ制作のガイドラインには以下のような記載があります。
ここに書いてあることが大事です。結局ここが全てです。
推奨するスタンプ
· 日常会話、コミュニケーションで使いやすいもの
· 表情、メッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの
引用元:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
NGなスタンプ
· 日常会話で使用しにくいもの(例:物体、景色など)
· 視認性が悪いもの(例:横長な画像や、8頭身キャラクターの全身など)
· スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの(例:淡色ばかりのもの、単なる数字の羅列など)
· 公序良俗に反するもの、未成年者の飲酒喫煙を想起するもの、性的表現、暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの
引用元:https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
基本的には上記に則って、コンセプトを決めるわけですが、今回自分の場合はコンセプトを「オタクが使えるオタク用語中心のスタンプ」と設定しました。
大事なのは「日常会話、コミュニケーションでの使いやすさ」だからです。しかし、自分の画力・画風ではダイレクトにオタクに刺さるであろう「美少女キャラ」は描けない(し1枚あたりに時間がかかる)ので、気分転換という目的を優先すべくサクッと描けてなおかつユーモア系を意識したスタンプを作成しました。そのコンセプトのもと生まれたスタンプが「オタクくんと愉快な仲間たち」スタンプです。
制作過程
LINEスタンプをクリエイターズスタンプとしてストアで販売するためには合計8/16/24/32/40個の画像を作成する必要があります。
最初は軽い気持ちだったので、少なくても良くない?なんて思ってたんですけど改めて自分の持ってるスタンプみてたら、8個とか16個で販売してるスタンプってほぼないんですよ。
加えてLINEスタンプの販売価格は最低120円~でして、120円で8個のスタンプと120円で40個のスタンプがあったらコスパだけでみたら普通40個入ってる方買いますよね?個数を上回るレベルの画力や魅力的なイラストが描ければ別ですが・・・。
というわけでとりあえず40個イラスト作れたらいいな、ということで制作を開始しました。
順序としては以下の通りです。
1.スタンプで表現したい内容を羅列する
この辺は、実際にオタクからあったら嬉しいスタンプをヒアリング
2.実際にスタンプ化
横370px × 縦320px(最大)に収まるイラストをせっせと作ります。
3.必要個数ができたら登録
結局、スタンプ制作は思った以上の過酷さで40個作ってたら気分転換どころの話じゃなくなりそうだったので一旦24個で妥協をしました。
何日かに分けて作ると、途中でコンセプト見失いかけたり、画風変わってね?みたいな状況に陥るので余計疲れます😥
どうですか、ぱっと見、LINEスタンプっぽくないですか?
4.審査
ここがちょっと大変でした。慣れている人だったら大丈夫なのかと思いますが、初見殺し的な感じはしますね。
どこで販売しますか?という選択肢が登録時にあったので「販売可能なすべての地域」って選択したら以下のリジェクトが来ました。
地域を日本にして再申請したら、次は以下のリジェクトが来ました。
1回で言ってほしいよね。
そんなこんな、2度のリジェクトを経ておおよそ初回の審査登録から1日半くらいでストアへの登録が完了しました。土曜日に申請して、日曜日にはストアに掲載ってLINEの社員さん?審査係さん?も大変ですね。スピード対応感謝です。
5.そんなこんなで販売開始
いよいよ販売開始です。とりあえずイラスト練習会のメンバーには完成と同時にお情けで買ってもらいました。120円のスタンプの場合、1個売れるごとに大体30円くらいが作者に、残りは🍎社とLINE社に持っていかれる感じです。
管理者ページで売れ行きだったり、使用状況なんかも見れます。120円なので見た知り合いがおもしろ半分で買ってくれたりしてますが、身内止まりって感じです。(これで稼ぐってなかなか難しいですね)
こんな感じで、だいたい2-3週間くらいでスタンプを販売するところまでこぎつけました。
販売してから、実際にスタンプを押して見ると想定外の見え方だったり、作り込みの粗さが見えて来て辛くなりました。
修正したい気持ちでいっぱいですが直すには一旦販売停止にする必要があるので後日修正と16個追加の40個版にして再販売しようかな、と目論んでいます。
反省点・気づき
作ってみて、思った以上に反省点や気づきは多かったと思います。
色々と思いつく限り書いてみます。
・40個のLINEスタンプを作るのは思った以上に難しい。
・いざ作って公開してみてから、「この表現もあったらよかったのに」ってなる。
・特に挨拶、相槌系スタンプは必須。ないと肝心なときに役に立たない。
・自分で作ったスタンプなのに、自分で使う場合は買わないといけない。
※これは自分がやり方しらないだけかも
・背景透過画像で作るので、スタンプを押して初めて気づくミスがある。
・身内だけで使うスタンプであれば販売する必要はない。
・ただ、ボランティアや身内ネタとして使うだけだと工数かかりすぎるので大変。
・友達の友達(自分の知らない人)向けで使ってもらって初めて販促効果が出る(気がする)。ねずみ算的な。
・売上が1,000円に達するまで、売上の引き出しはできないので、実質引き出せる日がこないかもしれない。
・人が作っていない、かつ、あったら使える内容のスタンプがよさそう。
この辺を意識して修正・追加の16個を作成したらもう少し自信を持って売り出せそうなそんな気がしました。
まとめ
何はともあれ、自分で何かを作ってそれを売って生活をすることの大変さが身にしみて感じられました。ただ、自分が創作したスタンプを(ある程度身内とはいえ)人が日常的に使ってくれて、それが文脈にはまっているのを見たときはちょっと嬉しい気持ちになったのも事実です。
お遊び感覚ではありますが「ものを作って売る」という経験は今までしたことがなかったで、この経験がいつか自分が無職になったときに活きてくると思います。(普段の仕事は「ものを仕入れて売る」なので、違ったやりがいを感じました。)
こんな状況なのでいつになるかわかりませんが、次は「同人誌を作って、即売会に出す」、にチャレンジしてみたいと思います。