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PJCS環境で覚えてほしいルールメモ(PJCS2022)

こんにちは。
きせのん(@rnsn_xenn)です。

今週末にはPJCSが控えており、それぞれ概ね使用デッキが固まり始め最終調整に熱が入る頃だと思います。

そんな、いろんな思いの交錯する大型大会ですが、最近はあまり良くない話も耳にしますよね。
「イカサマされた〜」や、「相手のルールミスを自分も気づかないで通して負けちゃった〜」みたいな話です。
他人事だと思って、炎上のネタとして扱って終わらせているプレイヤーもよく見ます。
ただ、ジャッジ資格を持つ僕がこんなことを言うとアレなのですが、全く他人事ではありません。

イカサマはともかく、ルールの把握ミスはジャッジをしていて本当に多いです。

シティリーグのジャッジをしていて、僕が見つけた場合はジャッジとして介入しますが、大型大会となると話は別です。
管理するテーブルの数も、聞こえてくる宣言の数も段違いとなり全てのルールミスにジャッジが介入するのはほぼ不可能だと思います。
かと言って、隣に座っているプレイヤーが見つけたとしても隣のプレイヤーがそれに介入することもジャッジを呼ぶこともできません(助言として、ペナルティ対象になりかねない行為です)

ですから、自分の身を守れるのは自分だけです。
勝ちたいのならデッキのプレイングだけではなく、ちゃんとルールを覚えることすらも練習のうちの一つと言えるのです。

と、いうことでこの記事ではPJCS2022環境においてシェア率が高く、疑問が多そうな裁定について解説していきます。
全ての参加者に知ってほしいルールを記載したのち、デッキごとによく採用されているカードの裁定の解説をしていきます。

あと、PJCSを観戦しながら、YouTubeにコメントしようと思ってる人も是非この記事を見ながら観戦してくれると嬉しいです。コメ欄、いつも出来ないプレイを指摘する人いるので😢

参加する全ての人に知ってほしいこと

•対戦中に手札を机の下に持っていかない
最近新規プレイヤーが増えてきた影響か、よく見ます。
単純に見えないゾーンに手札を持っていかれると手札の入れ替えをされていても気付けないです。
あらぬ疑いをされるのでやめた方がいいです。

ついでに言うと、手札を盤面に置いていたとしても手は机の下に持っていかないことをオススメします。
対戦相手に見えないようにカードを拾って手札に加えるなんて事はとても簡単に出来てしまいます。
疑われるのは嫌ですよね?


•物を落としたら、必ずジャッジを呼ぶ
大会開始のタイミングでもアナウンスされますが、
物を落としたら必ずジャッジを呼んでください。
前に書いた、手を机の下に置かないって話と同じで、落とした物以外のモノも拾ったと勘違いされる要因になります。

•サーチカードなどは一枚づつ使うこと
「しんかのおこう」を2枚使います!!などと言った宣言は、一枚目の処理タイミングを逃して二枚目のお香の処理をしていると見做される場合があります。慣例的に対戦相手もスルーすることも多いですがジャッジを呼ばれると一回分しか効果を使えないと言う裁定となる可能性があります、
二枚同時に使うのは、クロススイッチャーとクロスシーバーだけにしてください。

•カードの裁定や手順に不安があるなど、どんな細かなことでも困ったらジャッジを呼ぶこと
ジャッジはそう言うことをするために沢山いるわけです。困ったらなんでも呼んでください。

また、カードのルールを自分が不安思ったのなら、対戦相手が「こういう効果だ!」と言っていたとしても、ジャッジを呼ぶことをオススメします。
そこそこな確率で相手のプレイヤーが間違って覚えてるルールを教えてることがあります。

・ジャッジを呼ぶときは大きな声で
申し訳ないですが、CL会場はとってもうるさいです。マジで生半可な声じゃ聞こえないので大きな声で呼んでください。ついでにテーブル多すぎてどこから呼ばれてるか分からないので、手も挙げてもらえると助かります。
ジャッジが気付くのが遅れると、その分タイムロスになるのでお互いの為だと思って協力して欲しいです。
状況説明の時もできる限り大きな声でお願いしたいです…正直全然聞こえないので聞き返すのですが、これもタイムロスに繋がりますし、ジャッジ裁定による追加時間には上限があります。(小声)

•ジャッジにシャッフルを依頼することができる
対戦相手のシャッフルに疑問があるなどで、不満に思うことがあれば、ジャッジシャッフルをするのも手です。(フロアルール7章に記載あり)
ジャッジによっては追加シャッフルの方法として、下から◯枚といった方法を認めないとする考え方の人もいる為、そう言う裁定を理由に拒否された場合に依頼するのも手です。

•ジャッジが出した裁定に不満や疑問がある場合は上告(別のジャッジに再度審査を要求)できる
ジャッジが出した裁定に疑問や不満があるなら、上告したいと言えば上告でき別のジャッジが再度裁定を検討します。
後でTwitterで言っても変わりませんが、ここで言えば変わる時もあります。(ジャッジ側の判断の裁量が広く、重いペナルティを出している場合があるため)
ただし、マスタージャッジが出した裁定は覆りません。
納得いってからプレイを再開する事をオススメします。

出場する皆さんに知ってほしいことはこんな所です。
疑われないようにする事だけじゃなく、納得いかないならジャッジに相談してくださいね。

ここからは、デッキごとに分けて間違えやすそうなルールを解説していきます。

パルキアVstarデッキ

・パルキアの「スターポータル」の対象になるのは水ポケモンのみであり、水エネルギーだけ。ウォッシュ水エネルギーはトラッシュでは水エネルギーとして扱わないからつけられない。
・パルキアの「りょういきしはい」を使った場合持って来なくてもシャッフル処理をする
・頂への雪道がある時にかがやくゲッコウガの「かくしふだ」は使えない。
・キャプチャエネルギーも「かくしふだ」のコストとしてトラッシュできる
・クロススイッチャーは、相手のベンチポケモンを選べないなら自分も入れ替える事はできない
・メロンは自分のポケモンVに水エネルギーをつけることができなければ山札を引くことができない。
・やまびこホーンは相手のトラッシュにたねポケモンがいなければ使えない(いわゆる空撃ち不可)

ミュウVmax

・カミツレのきらめきは、山札を見る前につける対象を指定しなくてはいけない
・ダイミラクルは弱点や抵抗力は計算する。
・オドリドリの「ねっけつレッスン」は、ダメージ計算処理の一番最後に処理する。(下記5に該当)

参考: ダメージ計算の処理順
1. ワザのダメージの計算
2. ダメージを与えるポケモンが受けている効果
3. 弱点の計算
4. 抵抗力の計算
5. ダメージを受けるポケモンが受けている効果
6. 最終的なダメージ

・フュージョンエネルギーがついているフュージョンポケモンにインテレオンの「クイックシューター」は宣言できるが、フュージョンエネルギーの効果で守られるためダメカンは乗らない。(特性を使ったことになる)

ヒスイゾロアークVstar

・相手のガラルマタドガスの「かがくへんかガス」が働いているときトラッシュのゲンガーの特性「ならくのうらもん」を使うことはできる。ダメカンを乗せる処理も、特性処理中であることからマタドガスの効果を受けずにダメカンが乗る。
・バトル場にディアンシー「プリンセスカーテン」が居る時に相手がボスの指令でベンチのたねポケモンを呼ぶ宣言をした時はサポートは使用したがディアンシーの効果でバトル場には出てこない。
ただし、「ならくのうらもん」で出ているゲンガーはボスで呼ぶことができる(2進化ポケモンだから)
・ダメージポンプは、先に移動するダメカンの数を選択した後に乗せるポケモンを選ぶのがベター(文章の解釈的に)
・大口の沼でダメカンが乗るのはたねポケモンを出した時だけ。進化時は乗らない

アルセウスVstar

・トリニティノヴァの処理はサイドを取る前に。サイドを取ると処理タイミングを逃しているので付けることができなくなる。
・トリニティノヴァでつけられるのはVポケモンだけ
・ダブルターボエネルギーのダメージ減少は忘れずに。2枚ついてれば-40されます。
・チェレンのきくばりはダメカンが乗っている無色ポケモンが回収条件です。体力がまんたんのポケモンは回収できません。

ジュラルドンVmax
・自分の場にいちげきポケモンがいなくても、「カリンの信念」は使える。
・相手がサイドを一枚も取っていなくても「カリンの信念」は使える。
・カリンの信念の加点する条件はサポートを使った瞬間の枚数ではなくワザ宣言時の枚数
・シンオウ神殿が貼られていても、「ジュラルドンVmax」は特殊エネルギーがついているポケモンから技のダメージを受けない
・マスタード(いちげきの型)はベンチに空きがないと使えない
・マスタード(いちげきの型)は山からいちげきポケモンを出せなくても山札が引ける

ムゲンダイナVmax

・ムゲンダイナVmaxが気絶し、ムゲンゾーンが働かなくなった時の処理
ムゲンダイナが気絶する→ベンチポケモンをトラッシュしてベンチを5匹にする→次のバトルポケモンを選択する
なので、ターン開始時にベンチのは1枠空きます。

ハピナスミルタンク

・「ハッピーボンバー」は、相手に技のダメージを与えられた時だけエネをつける効果が使える。ミルタンクなどで0ダメージにされてしまった場合は、「ダメージを与えられて」いないため与えた後の効果は発動しない。
・ハッピーボンバーの変数は「エネルギーの数」ダブルターボエネは2個としてカウントされます。
エネルギーの枚数とエネルギーの数は違う数え方である点に注意。

よくありそうなところで言えばこんなところでしょうか。
これを読んでくれたみなさんが、ルールを知って悔いのないPJCSに挑めることをささやかながら祈っています。
僕はPJCS落選してますし、ジャッジ稼働の予定も無いので会場にはいませんが…。
PJCSが終わった後も、近くにはイオンモールや三井アウトレットパーク等の商業施設もあるので、ぜひ二日間楽しんでください!!


PJCSに参加される方はぜひこっちの記事も読んでほしいです。
デッキシールドについてジャッジ目線からお願いしたいことをまとめているnoteです。
ジャッジがデッキシールドについてお願いしたい話

誤字脱字裁定誤りや、なんでも質問があればきせのん@rnsn_xenn のDMにてお待ちしてます。

編集履歴
・6/9 ハピナスミルタンク 「ダブルターボのエネは2枚としてカウント」とあるを「ダブルターボのエネは2個としてカウント」と修正

・6/10 サーチカードを一枚づつ使うこと の欄の裁定について、裁定が出るではなく可能性があるとの記載に修正

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