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魔法はイメージ

魔法はイメージの世界。

葬送のフリーレンの漫画の中で
何度も出てきて印象的な言葉のひとつ。
イメージできたことはできるし、
イメージできないことはできないっていう
わりとそのままの意味。

たしか
フリーレン、ゼーリエ、リヒター、ユーベル
あたりが言ってたと思う。

その言葉からなぜか、
3歳の頃、ダンスを習い始めたばかりの頃の
先生の言葉を思い出した。
正確には先生が母親に伝えてくれて
家に帰ってから母親から聞いた言葉。

小さい頃の私は、直観的に行動のが苦手なうえ
とてつもなく心配性で頭でっかちだった。
クラスの子たちが先生のお手本に合わせて
すぐに新しいフリを踊り出す中、
棒立ちでじーっと何回か先生の踊りを見た後に
やっと踊り出すことが多かった。

普通は何回か踊ってみて
身体で覚えていくものなんだろうけど、
頭の中でしっかり覚えて
身体の動かし方がイメージできてからしか
踊ってみようという気になれなかったみたい。
わからないことが不安で
身体がフリーズしちゃう感覚を
今でも覚えてる。

幼いのに、フリを間違えたくないみたいな
プライド高い感じがあってちょっと笑える。

見てる親からしたら
なんでフリーズしてるの?
本当はやりたくないの?
と不安になったようだけど、
先生はちゃんとわかってくれていて

◯◯ちゃんは困ってるんじゃなくて、
みんなのことをよく観察して
頭の中でイメージを作ってるんですよ。
だから踊り始めれば
いつもしっかり自分のものになってます。

と伝えてくれた。

私はみんなみたいにすぐに動き出せない自分を
小さいなりに情けなく思ったりしてたんだけど、
あぁこれで大丈夫なんだ、見てくれてるんだって
とても安心した記憶がある。

ダンスは全然魔法じゃないけど、
小さい頃のわたしのように
イメージを固めてから動くにしても、
みんなみたいに先にとりあえずやってみて
イメージを固めていくにしても、
イメージがしっかりできて初めてちゃんと
やりたいことができるようになるんだと思う。

ほかのこともきっとそうなんじゃないかな。

魔法はイメージという言葉から
そんな昔のことを思い出しましたとさ。

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