ドラマ「95」第五話を見た話
相方のキスシーンに可愛い反応してた人誰ですか?状態の衝撃なラストで終わった第五話。
ここまでくると、もはや「さすがキュウゴー」だ。
毎回毎回よくもまぁここまで心臓抉って疲れさせる終わり方するなぁと感心する。
見終わった時のずっしりくる疲労感はなかなか慣れない。
それでも目が離せなく、毎回楽しみなのだから本当にタチが悪い。
(つまり好き)
それにしても相変わらずの解像度でとんでもなかった。
役者髙橋海人。
いいかげんしつこいれど言わせていただく。
大好きだ。
大層惚れている。
繊細具合や陰キャ具合に加えて童貞具合までそんなに上手いのかという衝撃…。
前半で見せた牧野さんに何も言えないシーンやチームの暴力シーン、翔に逆らえず、他のチームメンバーに頼る姿からのコントラストがまた見事で、後半のセイラとのシーンが余計に効いていた気がする。
デートに誘われて、ソワソワして。
一瞬だけ机の上のTokyo Walkerを映すことでQちゃんがどれほど色々考え、頑張って下調べをしたのかを伝えてくるのも好きだった。
そして、セイラの浴衣姿を見た時の喜びと恥じらい。
花火を見ながら何を言葉にしたらいいのか迷って口をつぐんでしまうあの感じ。
うわずった声に、戸惑いと同時に浮かれた気持ちが見事に乗ってて。
好きな人を独り占めできる時間に、心臓がずっとドキドキしてそうな、あの甘酸っぱさ。
かわいいがすぎた…。
青い春、どれだけうまいんだ髙橋海人…!と頭を抱えた。
そして、コミカルに描く高校2年生のハジメテ具合。
見ていてこちらが照れてしまうような本当に可愛いQちゃんがしばしの時間を占めていて。
占めていたのに。
あの悲しさよ…。
Xでも触れたけれど、私はどうもQちゃんの感情が溢れ出している時は海人くんに感情が掌握されしまうので、心が全部Qちゃんに持ってかれる。
つまり、Qちゃん目線で物語を感じてしまいがちになる。
本当にこれでいいのか、と鏡で自問するあたりから一気に持って行かれてしまった。
直前まで完全外野な視聴者目線で、「甘酸っぱー!かわいい!かわいーぞQちゃん…!」なんてにやついて見ていたのに。
ああいうシーンで瞬間的に見る人の心をシンクロさせて持っていってしまうのは海人くんの真骨頂だと思っている。
少なくとも私は一瞬で持って行かれてしまうし、これができる役者さんが大好きなので、もう本当に出会えたことに感謝である。
冷静に考えると結構最低なキスでしかないのだけれど、性欲を伴う10代の恋心、揺れ動く不安定な心の機敏、焦りや諦めが見事に描かれているせいで、心と体がぐちゃぐちゃに混乱して心臓破裂しそうになってそうなQちゃんに心が同化してしまい…
拒否られた瞬間が相当に痛かった。
肩入れしすぎである。
でもそうやって心を一瞬で持っていってしまうのだ、海人くんが。
Qちゃんだって泣きそうになりながら「もっと綺麗な形で」と口にした気持ちに嘘はなくて、誤魔化したけれどやっぱりもう一度それを言わないと、と思ったから振り返ったはずのに、と感じてしまうのだ。
でも、ホテルの安布一枚のセイラに対峙したらまたどうしたらいいのか分からなくなって。
触れてしまったら、やっぱり触れたくなってしまった気持ちも溢れてて。
痛かった…。
拒否られたことで「なんで?」が一気に爆発してしまった強引さも絶妙に下手くそであるが故になお痛かった…。
しんど。
一方でセイラだって、気持ちはグラグラで。
ここまでで複雑な過去があり十分精神的に揺れまくっている子であることは描かれていたから、一度は受けれても(というかその受け入れだってどこか投げやりで)、本当に惚れた相手でないが故に咄嗟にキスを拒否ってしまう心もわからないでもなく…。
悲しい…。
そして、もっと悲しいのが、セイラは無になってコトが終わるのを待った方がラクなのを知ってる…と見て取れてしまって…。
完全に憶測だけど、倒産しておかしくなった父親…、か、牧野…じゃないかと…。
いや、前半のあの絡みから行くと牧野の方かな…。
性が犠牲になる話、大嫌い。
やだなぁ…。
そう思わせる描写はすごいけど、勝手に感じ取ってしまう身としてはほんとしんどい。
この物語ならあり得そうで嫌だ。
Qちゃんがその悲しい諦めと虚無感に気づいてくれることを願う…。
というか私の杞憂であることを願いたい…。
松本さんの表現の上手さもあってやるせなさが酷かった。
心は壮絶に疲れたけれど、今回も名シーンの連続だったと思う。
あの湿度。
青春の痛さとか焦りとか、生々しい欲情とか。
目を逸らしたくなるようなそういうものをあんなに画面に溢れさせて、香り立つのってすごいと思う。
あの夏の湿った空気を感じさせるのが、どこか不穏で心をざわつかせる。
海人くんはもちろん、共演の役者さん、監督さんや製作スタッフさんたちの技でもあるんだろうなぁとぼんやり思っている。
そして、この夏の日を真冬に撮っているという現実もまた恐ろしい。
役者さんってすごいなぁ、映像を作るってすごいなぁと感心する。
役者さんといえば、牧野役の三浦さんもあの役がめちゃくちゃハマってて怖いし好きだ。
あの感じたまらん。
(役としてはもちろん大嫌いだが)
安田顕さんと桜井ユキさんの2人芝居も相変わらず味があって、いろんな空気を見せてくれていい。
(ちなみに私は匂わせ通りに行くようなドラマではないだろうと感じているので、父親はQちゃんじゃないと踏んでいる…)
高校生陣も大人陣もいい役者さんが揃っていて、厚みが出て見応えがあって、とてもいい。
中川大志くんは相変わらずだし。
相変わらずなんだけれど、ちょっと気になっているのが翔が小物っぽくなってきてること。
気のせいだろうか…。
Qちゃんがチームに入り、近づいたが故の変化を意図的に描写されているのか、単なる私の気のせい、深読みなのか…。
そういうところも先を気にさせる。
そういえば今になって改めて、ドラマってトータル相当な時間を各回に割らないといけないから、尺の配分が独特で難しいんだろうな、映画と全然違うんだなと感じてしまった。
映画だって納めるべき時間は決まっているだろうけれど、トータル時間はせいぜい2時間、長くても3時間だ。
400分は超える物語を、必ず40分程度で一度落とさないといけないのはある意味凄技なんだなぁと。
どこにどの程度の時間を使うのかは監督さんの采配なんだろうか。
私は今回ラブホテルの廊下が異様に長く感じてしまって、変にドキドキしてしまった。
お姉さんが宝生に手を出された時の家の廊下の撮り方、尺の長さがこびりついていたせいか、今回のホテルの廊下でも不穏なことが起きる気しかしなくて、もしやこの廊下で誰かに会っちゃうのか?絡まれるのか?とか心配してしまって、さっさと無事に部屋に入ってくれーと祈ってしまった。
あれはわざとなんだろうか…。
やっぱりお姉さんの時とリンクさせてるんだろうか…などと色々考えてしまった。
このドラマは映像で訴えてくる部分も結構ある気がしていて、その辺りに敏感な人は余計に疲れる気がしている。
映像作品としてはそういうところが好きでもあるのだけれど。
そうえいば原作とはどの程度の差異があるのだろう。
(勝手な予想も書いてしまったけれど既に原作を読んでいる人は答えを知っているんだろうなと思うとちょっと恥ずかしい気もする…)
先が気になるから原作で確認してしまうという手もあるけれど、映像作品としてかなり楽しめてるので、まずはドラマを先に見てしまいたいという思いが強い。
折り返し地点まで来ているけれど、着地点がまだ見えないのも楽しみだ。
最後になってしまったけれど、「お前がマジになれば女子大生なんて捨てて飛んでくるぞ」って言ってたドヨンと、「なんかかわいいね、Qちゃん」と言ってくれたセイラには「マジそれな」と思ったことだけは添えておきたい。
常にどこかかわいさのあるQちゃんが愛おしい。
Qちゃんの幸せを願いたくなるが、大人Qさんに仲の良さそうな奥さんがいて、パパに懐いている子供がいることは既に判明している。
Qちゃんがそういうありふれた日常に戻って平和に暮らしている将来が見えているのはある意味救いにもなってる気がして、つくづくよくできてるなぁなんて感心する。
また来週の月曜日が楽しみだ。
そんで、海人くんはその間にゆるく踊ってみたり、冠番組があったり、歌番組での新曲披露があったり、バラエティでの番宣があったり、ドルガバのイベントに招かれたりしているわけだけれど、マジで時間泥棒が過ぎる…。
違う顔を見せられるたびにサクッと刺さり顔を覆って転がる羽目になるので困る。
特にQちゃん見た後で海人くんを見ると、印象のせいか服のせいか姿勢のせいか、まだスタイルの良さにびっくりする。
海人くんの体型、スタイルの良さが私の癖のど真ん中なのはもう十分知ってるのに、まだびっくりする。
あれっそうだったこの人こんなに背が高くてスタイルいい人だった、となるのだ。
海人くんマジック。
たぶん、ドラマの中では終始猫背気味で、立ち姿、歩き方、座り方といった仕草までQちゃんなんだろうな…。
共演のチームメンバーさんが大きい人が多いのも影響している部分もあるだろうが。
なんにせよ魅力的な人だ。
惚れ惚れするな。
ついつい乱発して書いてしまうけれど、最後にもう一度書いておこう。
大好きだ。
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