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おさんぽ

このnoteを始めて4週目となる。

「あれれ〜おかしいぞ!もしかして、もう書くこと無くなった?」
って江戸川コナン状態になっていた。

noteに追い込まれていた。

こういう時にできる行動は1つ。
そう、お散歩。
とりあえず歩き回れば何か起きる。

おバイト先で食器を洗いながらそう思い、歩いて帰ることに決めた。

僕は渋谷の焼肉屋さんでおバイトをしている。
渋谷からお家まで約7kmある。
おおよそ1時間30分ほどで着くみたいだ。

おバイト終わりの23:48に渋谷を出発した。

下北沢に住んでいるバイト先の社員さん2人も一緒に歩いて帰ってくれることになった。

今まで1度も歩いて帰ったことがない僕が急に言い出したので、社員さんも何かあったと心配したみたいだった。

聞くと、帰りの電車賃が無いと思われていたらしい。
流石に片道分の188円ぐらい、調子が悪くない限り持っているというのに。

僕も見くびられたものだ。

そうして秋の夜に3人で歩き出した。

下北沢までは3人で歩くことになったのだが、コンビニがある度に漢気じゃんけんでお酒を買おうということになった。

1ヶ所目のコンビニに到着し、じゃんけんをおこなった。
みの勝った。
まあいつもお世話になっているから、とあまりゴネずに購入。
みの買った。


3人でお酒を飲みながら、税金や国政の話などの他愛もない話をしながら歩いた。

すると5分も経たないうちに次のコンビニが見えた。

近すぎる!

東京のコンビニ普及率を舐めていた。
残っていたお酒を部活終わりのようにゴクゴク飲み干した。


ここでも漢気じゃんけんをした。
みの勝った。
じゃんけんでは珍しい2連勝を達成した。
みの買った。


レジに商品を持っていくと外国人の店員さんだった。

僕にはどこで使うねん!という特技があり、外国人を見た時にネパールの方だけ見分けられるという謎特技がある。

ここでその謎特技が発動した。

店員さんがネパールの方だと分かり会計後にありがとうの意味を持つダンネバァ!をお伝えした。

すると、まさかこんなパッツン青年からネパール語が出てくるとは思わなかったのだろう。

すごく嬉しそうに「ネパール語上手ね。」と言いながら、わざわざレジから出てきて、出口まで付いて来てくれた。

まさかのコンビニでお見送りをしてもらえた。
出口で言っていた本場のネパール語は1つも聞き取れなかったが。

2軒目のコンビニを出た後、また3人で歩いた。

歩いて10分ほどで100円ローソンが出てきた。

1本目より全然減っていないお酒の事情もあり、100円ローソンはコンビニと認めていないことにした。

100円ローソンは飲食店ということになり、ここは一旦スルーで合意した。

そのまま特段話すようなことは起きず、下北沢も近くなってきた。


3軒目のコンビニを見つけ、ここでも漢気じゃん….
みの勝った。
運営が動いているレベルでまた勝った。ギネス認定の3連勝。
みの買った。


3ヶ所の合計で2,000円を超えていた。
じゃあ電車で帰ったほうが安かったやん!になってくる。

そのまま下北沢駅に到着した。


3度も奢ってもらい少し気まずそうにしている社員さんと、ここでさよならバイバイをした。


下北沢到着が1:25ごろだった。

途中でコンビニに寄ったり、ネパールの方との熱い出会いがあった為、予定より遅れてのご到着となった。

ここからお家まで一人旅になる。

下北沢辺りは大学生の頃よく走っていたので多少知っている。
よく行っていたスポーツ店の前を通ると美容院になっており無くなっていた。


東京に来て最初に駅伝部の同期とランニングシューズを買いに行ったお店だった。

そういえばその時、靴を買うために8,000円を貸したが9年経つのにまだ返ってきていないことを思い出した。

秋にもなったことだし、そろそろ返ってくると信じて気長に待とうと思う。

下北沢から環七に出る。懐かしい。よく走っていた道だ。

ここまで来たらお家までの道は大体分かる。

途中までGoogleという大企業様に頼りながらマップを見て歩いていたが、ここからはマップを閉じて歩いた。


そもそもなぜ今日歩いて帰ろうと思ったのか。
理由は多分noteだけじゃないと思った。

そうか、秋か。

ここ数日正式に夏が終わり、涼しくなった。
なんなら肌寒いとはこのことだと言わんばかりに薄っすら寒いまでもある。

この気候が僕を歩かせたに違いない。
運動の秋とはよく言ったものだ。

だが、秋のせいで今日2,000円失った。
なんなら貸していた8,000円も返ってこないと気付かさせられた。
つまり秋のせいで10,000円失った。

今年の秋は幸先が悪そうだ。

そんなことを考えながら40分ほど歩いた。

そろそろ最寄りの駅ぐらいかなと思いつつまだ見慣れない景色の為、大企業様のお力をお借りすることに。

マップを確認した。

全然違う方向に進んでいた。

最寄り駅は京王線なのに小田急線に向かって歩いていた。

それも5年ほど前に住んでいた豪徳寺のアパートの裏道にいた。
お家に帰るために歩いていたのに、気付いたら5年ほど前に住んでいたアパートに着いていた。


たまたま昔住んでいたアパート方向に歩いてて、たまたまマップを確認したら目の前に昔住んでいたアパートがあった。

たまたまにしては怖すぎる。

豪徳寺の思い出を巡る聖地巡礼は、夜中の2:20にはしんどすぎる。

流石にもうお家に帰りたい年頃になっていたので、Google様にお家までのルートを設定し最短距離でお家に帰る作戦に。

大企業が大企業である所以が分かった気がした。


そんなこんなで、そこからは早かった。
すぐに家までのルートを知っている道に出た。

そして3:06無事ご帰宅をした。
予定より倍の時間が掛かった。

だが、
正直言って何も起きなかった。

あわよくば、何か出来事が起きれば!と思い歩いて帰ったが何も起きなかった。

それはそうだろう。

月曜日の夜中に歩いても世間は寝ている時間だ。
なんなら人間が1番寝ている時間帯かもしれない。

出来事も世間も起きる時間帯では無かった。

普段からあまり写真を嗜んでいない人間ってことも相まって、お家に着いてから歩いて帰った証拠が1枚もないことに気付いたが、それはしゃーなし。


およそ3時間をかけて遠回りをしながらもご自宅まで歩いた。

いつもより時間も労力もお金も掛かった帰り道だったが、少し気分が良かった。

この世から電車が無くなっても、Googleさえあれば無敵な気さえした。

週1はやりすぎだが月1程度で歩いて帰るのも悪くないなと感じた。

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