【FS Sneakers Project】〜prologue〜
シューズが大好きだった。
あ、今でも大好き。
小学生の高学年の頃はちょうどミズノやアディダスなどのスポーツブランドを身につけることが流行り始めていた頃で、当時大好きだったミズノのシューズを買ってもらうと、それを抱いて寝ていた。新しいシューズの匂いが大好きでクンクンしながら眠っていた。
当時からシューズに魅了されたのはそのフォルムにあった。そこに理由はない。只々、シューズのフォルム(ハイヒールも含めて笑)がとにかく自分を魅力するのだ。
だから、中学、高校になっても、大学、社会人になっても、とにかくフォルムの美しさ、デザインを優先してシューズ選びをしていた。少しくらい指が窮屈でも、足にシューズが当たって痛くても、我慢して履いていた。
結果、気がついた時には写真のような足になっていた。親から受け継いだバランスが取れた足指だと思っているけど、小指が思いっきり内側に入って変形してしまっている。ご存知の方も多いと思うが所謂「内反小趾」という症状。
小指がしっかり地面に接地できないので、体が左右にブレやすい。指が上手く使えないので、後傾傾向で重心が本来あるべきポイントより後ろに。結果、運動をすると体の後ろ側の筋肉に負荷がかかり易く、怪我に繋がりやすい。腰、ハムストリング、脹脛。自分はランニングをすると余程フォームを意識しない限り脹脛に必ず負担がかかる。
本来は足裏のセンター付近に重心があり、体の前後の筋肉をバランス良く使えるのが理想なのだ。
何故、こんなことになってしまったのか。
答えは簡単。社会人になるまで、いや社会人になっても、適切なシューズの選び方を教えてくれる人も機会もなかったからだ。
25歳頃、シューズを創られる教室があることを知り、そこでシューズ創りを学び始める。その時に初めて知ったのだ。シューズに足を合わせるのではない。シューズを足に合わせるということを。
◼️関口善大靴工房
その後、適正サイズのシューズ販売と正しい重心移動に矯正するためのオーダーインソール作製サービスを提供するアスリートクラブにインターンとして通い、足をシューズに合わせるということを深く学ぶ。
◼️アスリートクラブ
「足にシューズを合わせる」とうこと。それは深く理解できた。でもどうしてもデザインは譲れない。履きたいと思えないから。
それを両立するシューズ、機能美のあるシューズ。それを自分で創ろうと思った。
それがファーストシューズ(First Shoes)。
ファーストシューズはシューズという「モノ」を届けるだけでなく、適切なサイズの選び方という「コト」も伝えていくブランドとして立ち上げた。
お届を、子供用のシューズから始めたこと、子供が最初に履くシューズを「ファーストシューズ」というので、このブランドは子供専用のシューズのブランドと思ってらっしゃる方が多いと思う(まだまだ全然知られてないけど...)
でも本来は「心身共に快適に歩いたり走ったりできる機会に初めて出逢わせてくれるシューズ」という意味合いを込めて名付けた。
ということで、理念はそのままに、次は大人のシューズ、スニーカーを創ります。完成して、みなさんにお届けできるまでの山あり谷ありの過程を、きっと悲喜交々になるであろう道中の物語を、自分のメディア(SNS)を通してお届けします。
やんややんやとご声援・叱咤激励いただけるよう頑張ります。乞うご期待!
(次回はスニーカーのコンセプトをお伝えします!)
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