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召喚獣型ヴァリアンツ雑考

この記事について

ヴァリアンツについて考察したことを自分用のメモとして記す。各カードの略称、効果や展開方法についての解説は省略する。

この構築に至る背景

この構築に至った要因は以下があげられる。これらの要素が解決されたり、別の要因が生じた場合は別の構築を検討するべきである。

  • 「ソロアクティベート」によって「東雲」という完全一枚初動を手に入れられたこと。

  • 現在、イシズティアラメンツというデッキ破壊をメインギミックに取り込んだテーマが環境トップに位置しており、従来のヴァリアンツといった展開パーツを複数枚入れる展開系のデッキに逆風であること。そのため、事故要因でもある展開パーツを複数投入しなければいけず、既存の構築が大きく歪んでしまったこと。

  • 従来のプランではクシャトリラ・フェンリルへのケアが困難であること。

  • 上スケールにセフィラギミックを搭載した構築が考案されつつあること。

  • 従来のヴァリアンツの制圧盤面が有効な対面にはオーバーパワーであり、有効でない場合非常に脆く感じたため。(エクストリオよりも神撃の方が有効な対面が多いため。)

  • メイン戦からラー玉、結界波、サンボル等が流行しておりバックでの妨害+返しのリソースを構えたかったため。

参考例

構築の発想

ヴァリアンツは「ソロアクティベート」の登場によってもとより高かった東雲のカードパワーが更に高まる事になった。そのため、どのような展開をする場合でも東雲に妨害を受けることが一番辛い状況になり、従来の東雲で妨害を誘って後に本命(軌跡、エレクトラム、デビル・フランケン等)を通すというプレイが無くなった。
そのため、東雲の効果を絶対に通すために召喚獣ギミックを採用した。これにより、東雲の効果を通すためのカードが10枚採用できるようになった。(墓穴抹殺+召喚獣ギミック+テラフォーミング盆回し)

デッキレシピ

各採用枚数等

・東雲、召喚獣ギミック
デッキのコンセプトなので3投。確定枠と言いたいところだが、現構築だと初動が豊富なため、アレイスターは減らしていいかも。

・東雲以外の下級ヴァリアンツ
召喚ギミックやセフィラギミックと重ね引きしたときに初動となり得るので全て3投。実は後手の要である西園をフルで採用できる事もこのデッキの強みであると考えている。上と同様の理由で、バロン、ヴァイカントの枚数は検討の余地あり。

・東雲以外の上級ヴァリアンツ
採用枚数を増やすと事故率が上がる他、サーチ手段も多く存在しているため1枚ずつの採用。墓地に落とされても最悪使用しない展開を取るため1枚ずつにしているが、南月は2枚でも問題無いと思われる。始まり地採用の場合は3確。

・百識公国、森羅万象
本構築では無くても展開ができるため1枚ずつの採用。後攻で強い事や、素引きすると展開が伸びることから確定枠。

・ソロアクティベート
東雲から一番アクセスしたいカード。東雲のバリューを何倍にも持ち上げたカードであり、東雲→ソロアクティベート→南月→ヴァイカントの展開はヴァリアンツの王道展開である。一方、本構築ではポジションチェンジが不採用のため、実は素引きがそこまで強くなく、2枚の採用。

・セフィラギミック
サーチして使用したいため最小限の採用。ソロアクティベートとシナジーがあるため、フィールド魔法も1枚採用。グラマトンの素引きが強く、重ね引きした場合も最悪メルカバーのコストにできるため、グラマトンのみ2枚の採用。

・KAI-DEN
一旦抜けていたが、グラマトンがスケールに留まる点や、軌跡のデメリットでグラマトンのスケールが5になった際の上スケールとして採用。メルカバーのコストとしても使える。

・ドラゴンバスターブレード
展開パーツ。少ない素引きしたくない枠だが、メインの妨害を補強するために採用。墓地に落ちた場合は諦めてウーサ展開を目指す。

・墓穴抹殺
全投。

・テラフォーミング、盆回し
状況に応じて、セフィラ、召喚獣、ヴァリアンツのフィールドがサーチできる。どのフィールド魔法も展開が伸びるため採用。また、盆回しでセフィラ、ヴァリアンツのフィールド魔法を送りつけると相手のフィールド魔法をロックできる。サイド後にネクロバレーやアンデットワールド、里がにアクセスできる点も高評価。

デッキの強み

ヴァリアンツとしての基本的な性能は変わっていないが、従来の構築(デビフラ、虚無魔人等採用型)と比較して以下の点が本構築の強みとして挙げられる。

  • 召喚獣ギミックと東雲によって一枚初動が合計10枚あり、それぞれの重ね引きによってさらに展開が強くなる点

  • 従来の構築と比べてギミックの組み合わせによって展開パターンが増えており、2枚初動のパターン等も増えている点

  • 召喚獣ギミックによって本命のヴァリアンツギミックの妨害が受けづらくなった点

  • 同じ初手から対面に合わせて展開を選べる点

  • 従来のヴァリアンツよりも返しのリソースを確保しやすく、LPも残っているため、盤面を返されても返しのリソースで戦える点

  • 多くのフィールド魔法を採用しているため、ソロアクティベートの効果を最大限活用しやすく、これまでと比較してフィールド魔法の素引きが問題になりづらい点

  • 召喚獣ギミックによってGやニビルの受けが改善した他、妨害を構えた状態で展開できるため朱光などもケアできる点

デッキの弱み

  • 安定性を上げるためにヴァリアンツモンスターの採用種類や枚数を削った結果、展開および後手捲りの最大値が従来の型よりも下がっている点

  • 召喚獣ギミックが現在流行中の深淵ギミックの妨害を受けてしまう点、ケアする展開をする場合は盤面の出力が落ちてしまう点

初動パターン及び最終盤面例

一般に以下のパターンの中から+αで展開する事となる。ドラバスが目指せない展開で、キャリアーで回収するカードを素引きしている場合はキャリアー北条で誘発を回収したり、東雲を回収し、次のターンに備えるのも良い。

東雲のみ

①メルカバー、キャリアー、マスカレーナ

②メルカバー、エルフ、東雲、(墓地マスカレーナ)

アレイスター or 暴走魔法陣のみ

メルカバー

東雲+下級(西園)

①メルカバー、軌跡、キャリアー、マスカレーナ
②3ウーサ、神撃

東雲+下級(西園)×2

①3ウーサ、メルカバー、キャリアー、マスカレーナ
②3ウーサ、マスカレーナ、神撃

下級×3

2ウーサ+メルカバー+キャリアー+マスカレーナ

東雲+ヴァリアンツフィールド魔法

①軌跡(ドラバス)、マスカレーナ、エルフ
②3ウーサ、メルカバー、キャリアー、マスカレーナ、神撃

東雲+セフィラの神樹

①3ウーサ、メルカバー、キャリアー、マスカレーナ、神撃
(②軌跡(ドラバス)、キャリアー、マスカレーナ、神撃)

東雲+アレイスターor暴走魔法陣+百識or森羅

3ウーサ、メルカバー、キャリアー、マスカレーナ、神撃

アレイスター+下級2枚

3ウーサ、メルカバー、マスカレーナ

グラマトン+下級

①メルカバー、エレクトラム、マスカレーナ、神撃
②3ウーサ、メルカバー、神撃

ソロアクティベート+グラマトン

メルカバー、エレクトラム、マスカレーナ、キャリアー、神撃

今後の検討点

召喚獣のギミックにより初動の安定率が著しく高いため、ミッドレンジのデッキに採用されがちな三戦や誘発のかさ増しを検討したい。(イシズティアラを意識しているのに召喚魔術が1枚なのは舐めすぎなので流石に増やすべきである。)メインギミックの妨害の質が落ちている点が懸念点なので、可能であればヴァイカント、バロン等の必要枚数をより精査して枠を捻出したいと思う。

終わりに

先に述べた通り、ギミックの枚数を削って召喚ドラグマのようなミッドレンジに寄せた準展開型ヴァリアンツなどの可能性も見えてきている。新規もまだ期待できるため様々なプランや構築を検討したい。

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