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【調整記】絶対なる覇者環境でもリーシェナを使いたい【エボルヴ】

はじめまして。RNと申します。
普段は神奈川の大会等に出没しています。
特に調整グループ等に属していませんが、一人なりにシャドウバースエボルヴをそこそこ真面目にやっていたので、一度自分の構築やプレイをまとめておきたいと思い記事を作成しました。
また、せっかく記事にするなら、まだ出ていない面白い構築を提案出来たら良いなと思い今弾のリーシェナウィッチについて自分の構築を解説します。


1.はじめに

リーシェナウィッチとは「永劫なる絶傑」で登場したウィッチクラスのアーキタイプです。デッキとしてはバーン、コントロールに分類されます。前環境では多くのプレイヤーが使用し研究が進んだテーマで、解説記事も多く出ているデッキです。デッキに関する詳しい解説は下記の記事を参考にしてください。

リーシェナウィッチ解説|しゃーぷ (note.com)
リーシェナ赤ちゃん成長日記1日目 引退|ぴ (note.com)
[供養]リーシェナウィッチ大全|いなし (note.com)
《お菓子の家》採用!?耐久型リーシェナウィッチ解説|むった (note.com)
千葉GP21位、リーシェナについて語る - 世界のメモ書き (hatenablog.jp)

2.現時点(7月上旬)のメタゲーム

今環境は同クラスの超越ウィッチが環境トップに位置しており、その他のデキとして順当な強化を受けた侮蔑ドラゴン、各種アグロ、前環境から継続した童話ビショップを始めとしたアーキタイプが偏在しています。

2.1.今弾のリーシェナの抱える問題点

・既存の構築では超越ウィッチに不利、特にハインライン採用型には大きく不利がつく
・シェアは減っているものの、ガリュウドラゴン妖怪ナイトメア等5〜7tにビックアクションを起こすデッキの増加によって先4リーシェナ最速着地がそのまま敗着に繋がる事が増加
・そこまでシェアが多くないとは言え狩人エルフも地味に不利なマッチアップである

2.2.今弾のリーシェナの利点

・対面が超越ウィッチと勘違いすることでマリガンが狂いやすい
超越ウィッチに有利なデッキに対して有利を取りやすい
・最強のテンポカードである《カースエンチャンター》の獲得
・シェアが少なく面倒なミラーが少ない
リーシェナが可愛い

3.サンプルリスト

以下がサンプルリストになります。

デッキコード:1RUHT

3.1.この構築にいたるまで

そもそものリーシェナウィッチの利点として以下のものが考えられます。

  • 《破壊の歌声》《マーリン》といったサーチカードによる再現性の高いゲームプラン

  • 《アグネスタキオン》《カースエンチャンター》等のスペルチェイン効率が悪いが優秀なフォロワーを採用できる

  • メインギミック以外の自由枠が広く、非採用のカードでも相手のプレイを制限する事が出来る(《〔徹底管理主義〕樫本理子》など)

  • リーシェナの顔が良い

以上の利点を活かしつつ現環境で戦えることを目指したものがこの構築となります。

従来のリーシェナウィッチと比較して前寄り、テンポに寄せた構築としています。既存の構築では一度《破壊の絶傑・リーシェナ》を設置した際に相手にテンポを渡し、その後逆転していく展開が多かったのですが、今回の構築では《鬼呼びの導師》《カースエンチャンター》等の陰陽師フォロワーや《次元の魔女・ドロシー》を用いてテンポを渡すこと無くリーシェナの設置を目指しています。

一方、童話ビショップ対面ではリーシェナの最速設置を目指し、通常のリーシェナウィッチとして立ち回ります。対面によってデッキの振る舞いが変わるのもこのデッキの面白いポイントです。


3.2.採用カード解説

前述した多くの記事で各カードの基本的な役割は説明され尽くしていると考えているので、今回はこの構築において特殊なカード達のみ解説を行います。

《破壊の歌声》

1枚

サーチ or 全体2~3点。
前期よりも面の体力が高いor面で戦わないデッキが増えたため、AoE効果を使用する頻度が減少。また、本構築では《破壊の絶傑・リーシェナ》の最速設置を目指さないため、本当に暇なタイミングで打つイメージ。
《マーリン》経由でリーシェナサーチの選択肢を増やすために1枚採用。

《白の章・黒の章》

2枚

条件を達成すると膨大なアドバンテージを生むが、テンポを最重視する本構築においては序盤のダブルアクションを阻害するこのカードは2枚に。その代わりに《マーリン》でサーチする頻度が増えた。

《破壊の絶傑・リーシェナ》

3枚

デッキのコンセプト。しかし本構築においてはアクセラレート4を持っている6~7コスフォロワーのイメージ。
《次元の魔女・ドロシー》からめくったこのカードを0コストで出す展開も多い。

《式神の使役》《鬼呼びの導師》《カースエンチャンター》

1枚
3-2枚
3-1枚

新弾で追加された陰陽師フォロワーたち。本デッキにおいてはテンポユニットかつ最速ドロシー時のスペルチェイン10の達成を目的に採用。対面からすると、《陰陽の開祖・クオン》がちらついてプレイがブレる可能性があるのもメリット。
《カースエンチャンター》に関しては4コス4/4のテンポユニットとしてプレイする事も非常に多い。

《次元の魔女・ドロシー》

3-2枚

本構築の切り札カード。
あまりにもこのカードを中心にデッキが構成されているため、実際はドロシーウィッチと呼んだ方が良いかもしれない。従来のドロシーウィッチはめくった先で強い非進化フォロワーが少ないという構造的な欠陥が存在したが、カードプールの増加に伴って、いつ引いても強いカードが増加した。
このカードから上手くカードがめくれたら最大10コストの踏み倒しが可能になる。特に踏み倒したいカードは《破壊の絶傑・リーシェナ》《カースエンチャンター》《ダークエンジェル・オリヴィエ》《魔女の雷撃》《大紅蓮》。最速ドロシー時のスペルチェイン10達成には陰陽師フォロワーのプレイor《マーリン》等のサーチを一度する必要がある事に注意。

《ダークエンジェル・オリヴィエ》

2枚

《次元の魔女・ドロシー》の当たり枠その2。《破壊の絶傑・リーシェナ》《次元の魔女・ドロシー》を置くタイミングで代わりに置くこともある。また、先5オリヴィエ先6ドロシー進化という強ムーブもあり、ドロシー前に引いても強い点が高評価。

《堕天》

2枚

一般的なバーンやコントロールに寄せたリーシェナウィッチにおいてはキルターンがずれる事もあるため評価が低い。しかし、本構築は《アグネスタキオン》や陰陽師フォロワーによるボードアドバンテージや、《次元の魔女・ドロシー》による莫大なアドバンテージ差を利用して戦うデッキであるため、2枚の採用。
《次元の魔女・ドロシー》からめくった《堕天》を緊急回避でドロシー自身に打つことも稀にある。最速リーシェナのために前環境の飢餓の輝きのように使用することも。

《大紅蓮》

2枚

陰陽師フォロワーや《マーリン》を事前にプレイしていると最速ドロシー進化でも概ねスペルチェイン10が達成できる。白黒のアーティファクトの設置後にこのカードをプレイして盤石にすることが非常に多い。

3.3.採用候補カード

過去に採用して抜けていったカード達を並べておきます。数が多いため画像は省略します。

《ベルエンジェル》
進化枠が無いこと、序盤の面形成のフォロワーとして陰陽師フォロワーを多く採用しているため不採用。

《お菓子の家》
後述する《精神統一》が不採用なためセットで不採用。

《エウロペ》
本当に好きなカードなのですが、進化枠の都合で泣く泣く不採用に。入れ替え候補としては《破壊の従者》か《鬼呼びの導師》の枠になります。
(追記:鬼呼びよりも先出し出来る魔弾の吸い先になります。エウロペに魔弾を貰うと鬼呼びの縦置きが通りやすくなるので従者と入れ替え)

《白霜の風》
今環境における《陰陽の開祖・クオン》、《フレイムデストロイヤー》に無力なため不採用。《覇道の竜人・ガリュウ》や《不殺の絶傑・エズディア》を戻せない点も低評価。(戻せてもそれはそれで困りますが…)
追記:超越に無力どころか超越対面必須です。入れましょう

《デモンフレイムメイジ》
《次元の魔女・ドロシー》との兼ね合いで《カースエンチャンター》に軍配。

《ルーンブレードサモナー》
このカードだけは試していませんでしたが、記事を書いている間に思いつきました。クオンよりも強そう。後日試してみます。

《神弓の座天使・リリエル》
簒奪ロイヤルのシェアは減ったものの、テンポに貢献しない点が低評価。環境にバーンが少ない点も向かい風。

《精神統一》
緊急回復以外の使い道が無いため、その他の使い道があり、シナジーもある《ダークエンジェル・オリヴィエ》と《堕天》のセットで代用。

《飢餓の輝き》
《堕天》の方が打てるタイミングが多いためそちらを採用に。

《ルナルの魔道師・プリス》
このデッキではスペルチェイン7とスペルチェイン10はほぼ同じなので、それならば《大紅蓮》を優先したい。

《造られし獣人・サフィラ》
ドロシーで捨てられるor手札に溜まっている間に決着が着く事が多く不採用に。実際にこのカードが引ければ勝てるシーンも明確に存在したため不採用カードの中ではかなり高評価。不要配をある程度切れる構築なので採用するなら2枚採用したい。(追記:2枚は流石にやり過ぎでした。)

《ウルズ》
《次元の魔女・ドロシー》との兼ね合いで《カースエンチャンター》に軍配。その2

《唯我の絶傑・マゼルベイン》
手札2枚時と0枚時の効果が逆ならば最強でした。進化枠が取れない点と、ドロシー前の素出しが弱い点から、出た段階で絶対に仕事する《ダークエンジェル・オリヴィエ》を優先しています。よりバーン、テンポに寄せたい場合はオリヴィエの枠に。

《アルケミックロア》
《大紅蓮》を引く度にこのカードがアルケミックロアだったらどうなんだろうと検討していましたが、こちらの方が強かった場面はほぼ存在しなかったです。《マーリン》のサーチも考えて1枚採用は有りです。

《ミスリルゴーレム》
スペルチェイン10で盤面を除去しながらリーダーにも打点を飛ばすカードが出来たらしい。意外にもドロシー下でもスペルチェイン15は重いので、もう少しスペルチェインに寄せるなら採用します。
5コスになって欲しい。

《〔徹底管理主義〕樫本理子》
盤面に展開したフォロワーから打点を出すことを目指しているため、今回は不採用。
バーンに寄せるなら当然採用されます。
5コスになって欲しい。その2

《真実の絶傑・ライオ》
前環境では大活躍でしたが、残念ながら現環境ではアップしている間に試合が終わっています。環境が後ろに寄る日を待ちましょう。

《飢餓の絶傑・ギルネリーゼ》
このカードの強さ弱さについては他の方が沢山語っているので省略。

《次元の超越》
これを入れるならリーシェナを抜いたほうが良いです。
ピン刺しでオシャレぶるくらいなら《真実の宣告》や《大紅蓮》を増やしましょう。

《陰陽の開祖・クオン》
ドロシーからめくれた時に強いため、採用したがドロシーからめくれた時しか強くなかったため不採用。白黒のアーティファクトが邪魔で2面塞いでしまうのもマイナス点。

4.プレイ方針等

4.1.プレイ方針

リーシェナの着地よりもテンポの維持を優先にプレイします。リソースはドロシーによって一気に取り戻せるので、後手の場合は特にダブルアクションによって早い段階でテンポを巻き返す事を意識します。リーシェナの着地は5-6ターン目に出来たら良いです。本構築におけるリーシェナの着地は、ボードアドバンテージを受け渡す代わりにバーンと回復でダメージレースを仕掛けていく側面が以前よりも強まっていると思ってもらえれば大丈夫です。
厳しい場合はドロシーからコストを踏み倒して0コストでプレイする事も多いです。
また、このデッキはその性質上、決まった打点が存在しません。ウマ娘のように常にボードを形成し、打点を出す事を特に意識をしましょう。

4.2.マリガン

テンポデッキであるため、序盤の動きを重視したマリガンを行います。リーシェナの最速設置を狙う構築では無いので、《破壊の歌声》や《リーシェナ》があっても積極的に返して1~3t目の動きを探すことが多いです。
先:《アグネスタキオン》、《式神の使役》等
後:《エンジェルスナイプ》、《アグネスタキオン》、《鬼呼びの導師》、《烈火の魔弾》等

4.3.対超越ウィッチについて

このデッキもあくまでリーシェナウィッチであるため、超越ウィッチ対面は不利と言わざるを得ません。しかし、構築をテンポに寄せる事やドロシーを採用したことで既存の構築と比較してまだ戦えるものになっていると思います。
この対面は早めのリーシェナ設置による回復で2超越を要求しつつ、その間にバーンで削り切るorクイックでリーサルをケアする事が主な勝ち筋です。難しい対面ですが、安定性等も含め無理対面では無いため、是非参考になればと思います。

5.構築変遷とその所感

7/11

オリヴィエが有効なタイミングが縦置きが通った場合が殆どだったため、サフィラに差し替え、従者によるアーティファクトの最速設置よりも後半にバリューを高く使えるエウロペの採用でより前よりに。堕天は1枚スナイプに差し替え。
サフィラで勝った試合もあればサフィラで負けた試合もあり。要調整。


7/13

ドロシーのバリュー増強+超越のボードプランに対抗するためにサフィラ2枚目を大紅蓮3枚目に差し替え。スナイプの枠をサミーに差し替え、超越対面の追加の打点かつ占術兼スペルチェイン稼ぎで有効だが、若干アグロへの耐性や後手のパワーが落ちる事が懸念。
大紅蓮3枚目はかなり良かった。サミーは引かなかったため続投。

6.終わりに

ここまでご覧頂きありがとうございました。
同じウィッチクラスに環境トップの超越ウィッチが存在するため、リーシェナウィッチにとっては大きな向かい風ではありますが、まだまだやれるデッキだと思っていますので、興味がある方は是非使ってみて欲しいです。
既存のリーシェナウィッチと比べても対面によってプレイの幅が出る面白いデッキであると思いますので、是非参考になればと思います。
そしてより良い構築やプレイを教えて欲しいです。


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