#1:結局「タイプロ」とは何だったのか〜前編〜
私は人より少し遅れて流行りに乗ることがあって、タイプロもまさにその1つ。
開催されていることは知っていたけど、結論としては合格発表を見てから今まさに遡って視聴をしている。
もうホント思った以上に涙・涙の連続で、毎日観てはいろんなことを考えて。
(こりゃ流行るわ)
とりあえず、まずこんな壮大なプロジェクトを10ヶ月という長丁場、いろんな声にも耐えながら最後までやり切った3人とNOSUKEさん、宮本さん、そして数えきれないスタッフの方々に「お疲れ様でした」の一言では言い表せない労いと尊敬の気持ちが溢れております。
大きな事故もなくやり切った裏には、相当練りに練った構想と準備で万全の体制を整えて臨んだのだと思う。
ちなみに私がtimelesz(旧:SexyZone)のどこまでファンかと聞かれたら、到底ファンの足元にも及ばないけれど、そもそもこの事務所のアーティスト自体がSMAPに始まり、常に青春と共にあったのでそういう意味ではもちろん5人のことも分かるし、5人のキャラが大好き。
高学歴でありながらぶっ飛んだキャラの「ふまけん」に、格差時代と言われる時期を経て、時には心を痛めながらもずっと優しい「そうマリ」、そしてその間に挟まれてどちらに偏ることもなく均衡を保ってきた名実ともに不動のセンター「勝利」。
若くしてデビューし、おそらくケンティーと風磨なんて思春期真っ只中、最年少のマリウスは11歳。「デビューしてからが下積み時代」と後に語るほど当時は右も左も分からず、ただただ必死に活動をしていたんだろうなと今になって思う。
もちろん個人の人柄もあるとは思うけど、若くして芸能界でデビューし、いろんなことに揉まれながらも弟3人(勝利、聡ちゃん、マリウス)があんなにもまっすぐで擦れていないのは、結局のところ兄2人の風磨とケンティーが大事に可愛がってきたからじゃないかなぁ。
最終的にはマリウスとケンティーが脱退ということで5人時代は幕を閉じたけど、最後まで事件も問題もスキャンダルもなく本当に誠実な5人で、マジでセクシーサンキュー!
そんなわけでtimeleszと名前を変えて再出発し、彼らは新たな仲間探しを始めるわけなんだけれど。
プロジェクトの中でも風磨と勝利と聡ちゃん3人の人柄が本当に光っていた。
風磨に関しては「菊池風磨構文」なんてパワーワードも生まれたけれど、普段よにのちゃんねるも見漁ってる私にすれば、本来なら聞き流されるくらいレベルで「いつもの風磨」だった。
ただあの場面に限っていえば、本気で仲間を探し始めた3人の神経を逆撫でする候補生の立ち居振る舞いに、あの怒りレベルで抑えた風磨はさすが。笑
(結局構文化されてバラエティにまで役立つとは本当に持ってる男)
個人的に風磨の好きな場面はもっと他にあって、ダンス未経験者のシノが4次審査でボロカスに言われて、努力してもしても上手くいかなくて病みかけた場面。
「この事務所のアイドルになりたい、努力が好きだ」と語っていたシノだけど、4次審査では寺や原ちゃんまで合流しちゃって一気に全体のレベルが上がり、途中ポジション変更になってまたゼロから覚え直し。
ただでさえ人より踊れない、歌えないのに、限られた時間を寝ずに費やしても自分のスキルが上がらないことでチームにも迷惑をかける、自分の夢も消えそうになる、追い詰められた状態で風磨に声をかけられて、怒られると思ったのか、それでも「もう1回頑張らせてください。次こそは。」と頭を下げるシノ。
(元々怒るつもりではなく心配して声をかけただけだったんだけど)そんな風磨に「俺は泣く人間は嫌いなんです。弱いと思ってしまう。」としながらも、「でも今、自分がちょっとおかしくなっていて…」とボロボロ泣きながら本音を語るシノ。
(今、自分の1番嫌いな人間になっちゃってる自分が嫌なんだよな、分かるぞ、シノ…)
そんなシノに風磨はこれまでの努力を認め、讃える声をかけ、「合格する未来が想像が出来ない」と初めて弱気になって涙を流すシノに、とんでもない優しい顔で「…想像させてくれよ。想像出来ないなんて、そんな寂しいこと言うなよ。」と肩を叩く。
その一言でシノは持ち直して、涙も止まる。
風磨兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーー!!!!!
これだよこれ!!これなんすよ風磨兄貴!!かっけぇぇぇーー!!!
きっとこうやって勝利や聡ちゃんやマリウスのことも守ってきたんだよな。
そして「もう俺の涙は見られないと思っていてください。これで泣くのは終わりなんで。」と涙を拭うシノに、「それでこそシノだな。」と優しい顔のまま去っていく風磨ニキ。
はぁぁぁぁ…やっぱりすげぇよ、風磨。
(とか言いつつ、シノあれからも結構何度か泣いてたぞ。笑 まぁでもそれはもう悔し涙よりも嬉し涙の方が多かったな。)
他にも合流したての寺(風磨の同期)がスキルも対応力もピカイチなのに、周囲を立ててばかりでサポート役に徹して前に出てこないことに、「俺はそれを寺らしいと思う。だけど(本気で仲間になりたいのなら)もっとワガママになって欲しい。」と話す。
同期でありながら風磨は早くにデビューを掴み、寺は1度もグループに属さないままジュニア時代を終え、アイドルではなく「俳優部」として道を進んだ。
でももう1度歌や踊りをやりたいと夢を諦めきれずに応募した寺。
風磨に「寺西は嫉妬するほど上手い」と言わしめ、風磨もきっと「才能ある寺を世間に見せ、輝いた状態にして世に出したかった。」んだと思う。
5次審査の総括で「とんでもない数のスポットライトを浴びる寺を、俺はずっと見たかったんだ。」と笑った風磨ニキも、好き場面としては捨てがたいっす。
(まぁでも結局寺が前に出ると決めてポジション変更を頼んだことでシノも変更せざるを得なくなったというオチ付きなわけで。だからシノは寺に美味しいご飯でも奢ってもらってくれ。でもあの時、今まで覚えたことがゼロになるとしても【チームが良くなるなら変更するか】と言えたシノ。素晴らしかった。自分さえ頑張ればなんとかなるって思ったんだな。でも辛くて難しかったな。しかしそこから生まれた風磨との名場面に私は泣いたぞ。)
他にも、秘めたものがあるのにいつまでも感情が表に出てこない人見知りな将生を「盛り上げ隊長」に任命したり、寺と同じく夢を諦めてデビュー出来ずに俳優部に進んだものの、このプロジェクトでもう1度夢を掴みたい原ちゃんに対して
「原はいつも真っ直ぐで熱い。後輩(の立場)も先輩(の立場)も出来る。でもそれってすっげぇ心をすり減らしてたんじゃないかとずっと思ってた。それでも皆が良ければとか、チームが良くなればという思いで10何年やれるって凄ぇよ。
昔(原の親友だった)目黒のステージを舞台袖で見た時、あなたは「目黒カッケェな。」と号泣したんですよ。俺はその時【原って(親友が先にデビューをして、自分は出来ないでいるのに)どういう感情で言ってんだろう】と思ってた。
でも今日の原のパフォーマンスを見て、あの時の原の感情が分かった。
カッコよかったよ、原。これまでの全てが実を結んだ1日だったな。」と総括。
泣くよ、泣くぜ原。いや、原は泣き虫だから常に泣くんだ。
熱くて涙もろい男だからな。でもこれは泣く。
目黒が有名になったことで、原は「目黒の親友」という認知のされ方をしてきた。だけどもう「目黒の親友」じゃない、実力で「原義孝」という存在をこのタイプロを通じて世に知らしめた。
風磨はまたしてもここでも1人、「年がら年中タンクトップ」の熱い男、原を救ったのであーる。
とまぁ、語ればキリがないほど風磨ニキの名言が溢れかえるタイプロなんだけど(聡ちゃんや勝利のことも語りたいが、これは追々書いていくとして)そんな涙涙を日々流して鑑賞しているタイプロ。
これが結局なんだったのかと個人的に考えたことを書きたかったけど、思いの外話が伸びてしまったので、一旦ここでディレイしますね。
後編にてまとめていきたいと思います。