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2024年8月 日帰り鳥羽旅行 駆り立てられるように石神さんへ

 2024年8月。海女さんの町・相差にある石神社を参拝するべく、鳥羽へ。急に行きたくなって、弾丸で訪れた。

 まさかのミジュマル一色の鳥羽駅。かわいい。

 海を見に、駅の外へ行く。

 海だ!

 しばらくの間、海を眺めていた。またしても思い付きで一人旅を計画し、鳥羽に来てしまったので、いまいち実感が湧かない。

 鳥羽駅に戻り、バスの周遊券を購入。これを使うと、いくらか安くなるのだとか。こちらもミジュマルデザイン。

 バスは意外と賑わっていたが、一人、また一人と下車していき、とうとう私の貸し切り状態になってしまった。
 どんどん山奥に入っていくバス。どんどん不安になっていく私。相差がこんな山奥にあるとは思っていなかった。地図を見ただけでは分からないことが、たくさんある。日本は狭いようで広い。

 そんなこんなで、相差のバス停で下車。石神さんへと向かう。

 案内しているおじさんが立っていて、あっちだよと教えてくれた。
 ゆるやかな坂道を上がった先に、あった。石神さん。

 女性の願いは何でも叶えてくれるという石神社、通称・石神さん。その名の通り、石を祀っている。これ!という願い事はなかったが、常に漠然とした不安を抱えているので、すっきりしたくて参拝を決意したのだった。

 神明神社の本殿に参拝した後、紙に願い事を書き、石神さんへ。
 自分のことを大切にしてくれる人と幸せに暮らせるように、祈願した。果たして叶うのだろうか。
 風が涼しくて、気分を良くして来た道を引き返す。バスの本数が少ないので、早めに鳥羽駅へ戻っておきたかった。

 鳥羽駅に戻るとちょうど昼時で、ふらっと店に入る。焼き貝のセット。

 例のごとく暑さで疲れてしまった私は、駅の待合室で小一時間過ごした後、特急に乗り込んだ。

 石神さんで買ったお守りには、魔除けのマークが描かれている。きっと大丈夫、なるようになる。お守りを握りしめると、そう思わせてくれる。

 漠然とした不安は、おそらく消えない。それでも生きていかないといけなくて、そんな時、神に縋りたくなる。

 この翌週、南海トラフ地震の注意情報が出され、鳥羽へ行く特急がしばらく運休になってしまった。駆り立てられるように石神さんへ赴いたのには、何か意味があったのかもしれない。
 考えさせられる一人旅になった。