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取らぬ狸の…

人はとにかく自分の持っているスキルとか時間を過大評価する傾向にあると思います。

そして自分はこうしたら変われるということに関してもそうです。

以前、私はネットライティングの講座を受けてみたことがあります。その際に言われたのがこういう言葉でした。

「必ず、毎日1時間確保して作業に取り組んでください。30分ではダメです。1時間。その代わり、たとえば休日に遅れを取り戻すとかも一応可能です。」

舐めていました。正直1日1時間頑張るだけで、人生を変えられるのか!と思いました。

これを読んでいる皆様の中にも、もしかしたら同じように感じられたかもしれません。

聖丁のラジオを聞いて

改めてこう感じたのにも、Xでオススメに挙げられていた聖丁氏のポスト内容と、voicyのラジオを聞いたからです。

私の経験で話しやすいので1日1時間の考え方について書いていきます。
ただ作ればいいわけではありません。ここで言う1日1時間は、「自分が当たり前に出来ることではなく負荷をかけて頭や体を酷使する1時間」です。

ていうか、やってみたら1日1時間なんて詭弁であったことにはすぐに気づかされます。そんなんで出来るわけがありません。課題に締め切りが設けられているならラッキーな方ではないでしょうか。課題のうちにそこに触れられるからです。

仕事として責任を持って行うことになるのであれば、それはなおさらの話になってくるかと思います。

ですが、単純に時間だけに意識を持たせた場合、それは「あなたがアニメや動画などスマホをながら見しながら自然と過ぎていく1時間」と同列に考えてしまうことが非常に多いのではないでしょうか。

当然、そんな甘い考えで「毎日1時間頑張るだけでいいのかよ、楽勝じゃねえかと思ってしまう」と早晩現実を見てフェードアウトしていくことと思います。

あなたの甘い考えを捨てるために、あなたの大好きなもの、大切にしているものを一旦捨てる必要があるのではないでしょうか。

ただ、ここまで書いていますが、それ自体を否定しているわけではありません。そこまで思っていてもなお、行動に移せない人の方が多いからです。

行動に移せただけ、まずはすごいことだと思います。

ただ、そこまで行くとまた次の壁が立ちふさがってきます。

行動に移した先に待ち受けている壁

こちらについてはフランケン氏のこちらの音声記事を参考にしました。

お二方それぞれの伝えたいこととはズレるかとは思い恐縮ですが、新しく色んなことを知ってしまうことって時に難しい側面を孕んでいるのです。

それが、新しいことをドンドン試したくなる欲と、今行っていることにどこまで諦めを付けて行くか問題です。

確かどこかの記事でも書いた気がしますが、私の最初の頃のnoteは会社への通勤退勤時間にスマホで書いているだけで、体裁を整えるわけでも推敲をするわけでもない記事だったので30分くらいで書き終わることが出来ました。

ですが、読んでいただく快感や伝えたいことが増えるということは、それだけ考える時間や打ち込む時間、見せる時間の考え方が増えることになります。私はですね。

また、ここで試してみたことや学んだことはぜひ本業で試してみたいと思うようになります。
自分のリアルお客様や大切な人には話したいし同じ思いをしてもらいたい。だからやっていただきたく本業も頑張ろうと思うようになるのです。

加えて、今の自分がやっていることに対する稚拙さについても気づくことになるでしょう。というか、なりました。

お客様の商売をよくする、とか言いながら、「俺のこんな仕事で良くなるわけねぇじゃん…」ということに気づき始めるのです。

そうするとフランケン氏のように、「どこまで巻き戻してやり直していくか」ないしは「どこに諦めをつけて動いていくか」という気づきを得てしまいます。

これが結構辛い…

時間が無限にあって、私の身体が一切疲れなくて、眠らなくて大丈夫だったら、ここについて一切の憂いなく私は働き続けるかと思います。

ですが、実際にそんなことを出来るわけがありません。

もう戻れないところまで来てしまった

こういうことを知らずに生きていれば、なんとなく仕事に行って、なんとなく怠惰な毎日を過ごして、なんとなくみんな一緒に堕ちるところまで堕ちましょうね、という気分で過ごすことが出来たかと思います。

しかし私はもう戻れないところまで来てしまった。

正解かわからない毎日を、ひたすらに自分の体力や気力を代償にして過ごす毎日を送ることとなりました。

仕事の基準値は大幅に変わったように思います。

以前はなんとなく結果が出なかった日やお客様アポのリスケが続いた時などに「こんな日もあるさ」と考えていましたが、今ではそんな日が続こうものなら吐き気が止まらないほどのプレッシャーに苛まれることとなります。

俺は今日、一体何を積み上げたんだと。

しかも、この道が正解であるかどうかは誰も保証してくれません。

正解かわからない道をただひたすら体力を犠牲にして進み続けるしかないのです。

私はもう、ずいぶん捨ててしまった。
私はもう、捨てたものを取り戻せるような場所には戻れない。

ただ、一つだけ。

捨てたものに比例して得るものは私の予想以上の大きさでした。
この道を歩むことは、思っていたより悪いものではありません。

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