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思い出のつけ麺

この前Xで交流のあるドイさんがこんなつぶやきをされていた。

私も一時期は福岡に住んでいたので、当時を思い出すとそもそもつけ麺屋さんがあまりなくて食べる場所に困るのと、そもそも外食するのにつけ麺を選ぶのか?問題については頭を悩ませたのでとてもよくわかります。

私は関東に住んでいた時期もありつけ麺は何度も食べていたので抵抗はないしなんなら食べに行きたいですが、なんせ場所はラーメン激戦区。

福岡以外でも、「うどんのように太いラーメンをわざわざ選ぶ気にならない」ということをよく聞きました。加えて特に素麺のように細い福岡のラーメン文化に太麺のつけ入る好きは少なかったのかなという印象です。
(とはいえ最近はすごく増えたようですが。)

私が返信した「兼虎」さんは確かに美味しいけれどもめちゃくちゃな感動はありませんでした。あきめんさん激推しの「海鳴」はラーメンがめちゃウマなのでつけ麺のクオリティも期待大!ではありますが…

福岡、美味しいつけ麺屋あったっけなーと思います。

と思ってたら普通に昔めっちゃ行きつけだった店がありましたわ。

鶏白湯ベースのつけ麺

福岡に住んでいた頃通っていたジムの近くにそのラーメン屋がありました。

ある日のジム終わりに、その日たまたま一緒にいた方から「春道さん、近くにラーメン屋があるんで食べて帰りませんか?」と誘ってくれました。

それが私がその後大好きになったつけ麺です。

つけ麺といえば大体魚介豚骨を思い浮かべるかと思いますし、私自身もそうでした。

ただそのお店はつけ麺と普通のラーメン双方を鶏白湯ベースにするという一風変わったラーメンだったのです。

「つけ麺ってそもそも、麺とスープが分かれてるから結構こってり目に作らないと味薄くなるし、豚骨のガッツリ濃いめならそれもできるけど鶏のあっさり系でそんなことできるのか?」とか舌バカのくせに偉そうに色々思っちゃったんですが結果見事に覆りました。

ポタージュ系っていうのか、結構濃厚でドロドロした感じなんだけど、元が鶏ベースだからそこまでコッテリもしていない。でも味は濃い。
みたいな、「昔から大好きでコッテリは食べたいけど最近加齢のせいか胃が受け付けなくてね…」とかいう中年男性のわがままを一挙に受け止めてくれたようなラーメンでした。

つけ麺も普通のラーメンも両方あったけど、両方大好きでしたね。行く度に毎回、「今日どっちにしようかな…」と本気で悩んでいました。

そんな大好きなラーメン屋さんとも突然の別れを強いられます。

閉店です。

ものすごくショックでした。俺たち最近友達になってこれから仲良くやっていこうって決めたところやん。みたいな。

ショックすぎて閉店予定日まではほぼ毎日そのラーメン屋に通い詰めました。決して近い距離ではなかったけど、仕事が終わって間に合う時間なら自転車で頑張って行ってました。結果最終的にはちょっと飽きてたけど…

こんなに苦しいのなら…

この時にいつも思い出すのが、北斗の拳のサウザーの一言です。(voicyでご活躍されている聖丁さんではございません。いや違うというかなんというか…)

愛などいらぬとは思わないまでも、そのラーメンの存在によって他のラーメンを食べても「ここもダメだったか…」という気持ちになります。

最近は鶏白湯ラーメンのお店も増えてきたので新しいお店が出来れば行きますが、大体その体験より美味しいという思いには至らないため、

「君には期待していたのだが…ガッカリだよ」

という少し前の漫画の強キャラですら言わないようなセリフを心に宿して帰宅することとなります。厨二病ですね。

こんなに辛い思いするなら知らなければ良かった。そんな心境です。



…まぁ正直もう味もうろ覚えなんですけど。

行ってたの、何年前かなぁ…もうだいぶ経つのでだいぶ忘れてしまいました。
そもそもドイさんから話でた時にお店のことも忘れてましたしね…

でも同じような味に辿り着いたら、デスノート取り戻した矢神月みたいに「ああああぁ!!!」ってなって全部思い出す気がする。そんな気がする。



思い出の味が消える日

途中でだいぶふざけてしまったこんな話にマトモなオチをつけたいんですが、大好きな味っていつ無くなるかわからないんですよね。
(味に限った話ではありませんが)

私が転勤前に過ごしていたのどかな場所では、近くに昔ながらの喫茶店や飲食店が列挙していましたがほぼ無くなりました。

理由は大体オーナーの高齢化と後継者不足です。「数十年ありがとうございました」と書かれた貼り紙を見ると、胸にくるものがあったりします。

あとは私が学生時代を過ごした町の、行きつけのご夫婦でやられていたラーメン屋さん(数百回行った)なんかも、この前たまたまYouTubeで見つけて動画を拝見したところ大将が「もう1人になっちゃったんだよ!」と元気におっしゃられていました。

どういうお別れになったかはわかりませんが、こちらも後継者がいなければ最後は閉められるのではないかなあと思います。そうなる前にもう一度、行けるタイミングがあればなぁとは思うのですが…

ということで、今何気なく食べている大好きな味。これも「あと何回食べられるかわからない」という意識で食べたら、今とはまた違った味わいになるのではないかというお話でした。

そんなことを、今日のランチに行こうと思ったちゃんぽん屋が閉店していて思いました。好きだったんだけどなぁ…


あ、あと10月25日に東京に行きますので、「俺、東京でめっちゃ美味い鶏白湯ラーメン知っとるで!ギャフンと言わしたるわ!」という方がいらっしゃればぜひ教えてください!!


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