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ルービックキューブ × 形成外科 !

こんにちは。
形成外科医です。

かつ、包茎治療のスペシャリストです!笑

今回は以前にお話した、私の趣味、ルービックキューブについてです。

包茎治療とも関係します!

どういうことなのか、お話ししましょう。

ルービックキューブの実力は?

まず、「ルービックキューブ」というのは商品名ですので、私の趣味は正確にはスピードキューブと言います。

でも「ルービックキューブ」という名称が一般には広く普及していますので、以下ルービックキューブとします。

どういう趣味かというと、ルービックキューブをできるだけ速く揃えるために日々訓練をしているということです。

そして、私は、そのときの調子にもよりますが、

単発ベストタイム12秒台、AO5(5回のうち上と下を除いた3回の平均)で12.88も出したことがあります(大会記録ではなく自宅での計測なので非公式です)。

それはかなり調子のいいときなので、今からAO5やれと言われて出せるのは18-20秒くらいですが...

それでも知らない人からするとかなり早い!と言ってもらえるのではないでしょうか。

これは希望的推測ですが、
医師の中で一番ルービックキューブを揃えるのが早いのは私では?と密かに思っております笑

ルービックキューブと手術の関係

では、これと手術と何の関係があるの?ということです。

ズバリ

器用さ

です。

どちらも器用であることが有利に働きます。

決してふざけてはいません!

ルービックキューブでは状態を認識してあらかじめ覚えてある複数の手順リストから最適なものを選び瞬時に実行します。いわゆるパターン認識です。

手術も同じです。

まず状態把握が必要です。

状態把握→創部の深さ、広さ、ペニスのオリエンテーション、出血の状態、神経、血管、リンパ管の位置の把握

次に、あらかじめ覚えてある手順を想起して実行します。

実行→オリエンテーションの変換、組織の均衡を保つ、止血操作、温存できる組織の温存


でもまあこれは何でも同じですよね。料理でもそうです。

ところがルービックキューブと手術には共通してそれらに器用さが必要になってきます。

手術と器用さの関係

包茎手術では、左の小指で組織を押さえつつ、左の親指人差し指は別のものを把持し、右手はまた別の操作をしている

みたいなことが連発します。

右手と左手が別の操作をするのは当たり前ですが、それぞれの指も大事な働きをします。親指から小指まで1本でも欠けると不具合をきたします。

指の1本1本に1億円ずつ保険をかけたいくらいです(笑)

これがルービックキューブでも全く同じなんですよね〜。

例えば、サムネ(で合ってる?)の写真は私が使ってるルービックキューブですが、ある手順をすると揃うという1歩前の状態なんです。

特別に私が使っている手順を公開しましょう。

R(rd1:F) U(rd2) R' U' R' F R2 U' R' U'(ld3) R U(rd2) R' F'(ld2)

何のことか分からないと思います。ルービックキューブに詳しい人でも「この記号は何?」と言うと思います。
当然です。
一部は自分が考えた記号ですから笑
世に出るのは初になります。

大文字は回転記号と言ってこれはルービックキューブやっている人なら理解できます。
小文字の方はそれをどの指で回すか、を自分なりに記号化して記載しています。
回転記号だけではどの指で回すか自由度があるためです。
楽器で言う運指表みたいなものでしょうか。

これを記すユニバーサルな記号がないので自分で考案しちゃいました。

これを見ると2や3とありますね。人差し指と中指です。4や5が出てくることもあります。

つまり全指が必要なのです。

ここで皆さんは思うでしょう。

ピアノやバイオリンも同じでは?

まあ、そうです。笑

ただし、ルービックキューブの方がより空間的に3次元的に動かさないといけないのが手術とそっくりだと思っています。

これで指がなまらないように日々訓練しているのです。

考案の大事さ

先ほどの指の記号もそうですが、世の中にはあったほうがいいのにまだ開発されていなかったり、こうしたほうがいいのに誰もそうしていなかったりすることが多いと感じます。

包茎手術においても自分で考案・開発し、自分だけで運用している手技ばかりです。

これが現時点で他に誰にも広まっていない、運用されていないのは、包茎界においては患者さんの不利益になるのではないかとすら思えます。

自分がもっと頑張って発信したり発表していかないといけないなと感じています。

もし聞きたいことがあればコメントやダイレクトの問い合わせでもいいので何なりと聞いてください。

ルービックキューブについてももっとお話ししたいですが、とりあえずそれでは。

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