【1日目】免許合宿の記録。

1-1:福島へ

というわけで1日目 a.k.a 初日
友人と共に二人で北千住から東部特急リバティ会津に乗り2、3時間。
鬼怒温泉など複数の乗客が鬼怒川温泉など温泉のある駅で降りていくのを横目に終点の会津田島駅。
田舎というのはこういうところを言うのであった。
周囲は360度山。
そして雪。
思っていたより何もなかった(ドン‼︎)。

電車に乗っている間、教習所の評判の口コミなどを今更少し読んだりしていた。
教習所の評判は「教官もやさしくてよかったです!」的なものも多かったが、これが実際どうなのかはよくわからなかった。
ただ一つの写真を見て非常に不安になる。
その写真はその投稿主が止まったのであろう部屋を写したもので、部屋は二段ベッドでほとんど部屋が埋まるような狭い部屋だった。
数日前に教習所のホームページなどの紹介ページの部屋の写真はシングルベッドが二つ置いてある部屋で、評判の口コミの写真とは別の部屋。
流石にこれはシングルの部屋だろうと思いつつも、ギリギリでここしか空いていない枠で予約した我々のプランはもしかしたらこの激狭の部屋かもしれないという不安。
友人にはその写真は見せず、「どうする?プリズンブレイクの刑務所みたいな部屋だったら笑笑」なんて話して不安をやり過ごす。

1-2:プリズン・アット・フクシマ

駅につき、送迎のマイクロバスに他の講習生と一緒に詰め込まれ教習所へ。
一緒のタイミングで入稿する男たちは大学1年生らしい。
5人組で来たらしく、ザ・大学生を体現している。
教習所へ着くとまず、これから三週間生活する部屋へ案内される。
送迎してくれたおじさんもそうだったが、職員は基本的にタメ口がデフォルト。
部屋へ案内してくれたお兄さんもタメ口。
まあ、年上だからいいんだけれども、「これは田舎だからだろうか」とか考える。
泊まる部屋のある2階建ての建物に入り、廊下を見ると数字の書いてある灰色の扉が並んでいた。
嫌な予感。
扉の並びは完全に刑務所である。

※暗いときに撮っています

私たちが泊まるのは、一番角から三番目の部屋。
三番目と言ってもほとんど角である。
なぜなら隣の部屋のドアと近すぎるから。

一番右の部屋が泊まっている部屋。

個室トイレ以外でこんなに扉が近いのは見たことがない。
パッとこの扉を見たとき、人々は「これは倉庫だ」と思うであろう。
しかし、これは倉庫ではないのである。

扉を開けると、まさに評判の口コミで目にした部屋がそこにあった。
不安は現実となったのである。

二人のキャリーケースを広げればもうスペースはほぼない。
椅子は穴のあいた丸椅子一つ。
ユニットバス。
カーテンなし。
ちなみに窓の先はそこそこ車の通る道路と線路である(くそうるさい)。
「これって、アメリカの刑務所の二人部屋と同じ広さなのでは?(プリズン・ブレイク!!)」
友人は「壁に写して映画みよう!!」と意気込んでプロジェクターを持参していたが、そんなスペースは存在しないのであった。

穴の空いた丸いす。
取手の取れた引き出し。

私たちはここに二人で三週間住む。
しかし、どう見てもあと1、2ヶ月で20代も後半を迎える成人男性二人が一緒に生活する広さではない。
ここで三週間す、、、住めるのか??
部屋を目の当たりにしてから、ここからの生活に対する不安が増幅しここからはポジティブな言葉は私のボキャブラリーからは消滅。

昨日までの不安は、「他人と1ヶ月弱も一緒に生活することはできるのだろうか」というものであったが、今の不安はそうではない。
「そもそもこの刑務所で3ヶ月正気で生活することはできるのだろうか」
これである。
この不安は、カリキュラムが進むにつれ増大していくのであった。

1-3:名を失う

部屋に荷物を置いて、教室へ。
諸々の書類への記入やオリエンテーション的なもの。
「あなたたちは、ここでは教習番号で呼ばれます。自分の番号は覚えておいてください」
私たちは固有名を失い、名が番号になったことで、名実ともに?囚人になったのであった。
ここでは私は218番である(Twitterの名前も218にしたが、悲しすぎてすぐに戻した)。
そして、適性検査なるものなど(この適性検査はどんな根拠があるのだろうか)。
検査の結果は、「動作の正確さ:やや劣っている」「衝動抑止性:やや劣っている」「神経症傾向:クヨクヨしやすい傾向が見られます」。
余計なお世話である。

その後は、1コマ授業を受け、MT車の基本的な情報などを勉強して本日の分は終了。
食事へ。

1-3:体重は増えない

食事はこれから毎日3食ついている。
食事は重要。
美味しいかどうかで、これからのつらさも大きく変わる。

まずいとは言わないが、これである。
これから三週間食事はこんな雰囲気。
「三週間3食ちゃんと食べるし、体重増えるかも」とか息巻いていたがそんなことはなさそう。

1-4:ウェンズデー最高

部屋に戻り、とりあえず二人で作戦会議。
絶対に一発で合格して予定通り帰ることを誓う。

当初「友人でさえ他人と1ヶ月弱も一緒に生活することはできるのだろうか」と心配していたが、もはやそんな心配は存在しない。
むしろ一人できて知らない人と同部屋だったらと考えると恐ろしくて恐ろしい。
しかし、どちらかが合格できずに滞在日数が増えれば、それはその分知らない人と同部屋で止まるということを意味する。
それは本当に無理。

とりあえずシャワー。
お湯が冷たい。
シャワー浴びたのに寒い。
本当に三週間大丈夫だろうか。

ベッドに二人で並んで、Netflix「ウェンズデー」。
ウェンズデー最高。

明日は学科のみ。

次↓

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