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マジョルカvsエスパニョール~久保建英中心の攻撃と今後の課題~[ラリーガ]

ラリーガを盛り上げる企画第3弾は昇格組マジョルカを取り上げます。

2シーズンぶりにプリメーラに帰ってきたマジョルカ。久保建英を再び向かい入れた今シーズンは開幕から2勝1分と最高のスタートダッシュを決めました。その中でも久保は攻撃の中心として存在感を放っています。

この記事では久保と中心とする連携今後の守備の課題について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

試合概要

メンバー

得点
マジョルカ
 27'(1ー0)D.ロドリゲス

(1)久保を活かす周りの動き

チームに加入してからまだ3試合目の久保ですが既に周りとは良い連携を築けています。特に右SBのマフェオとは良い関係であり、久保がサイドから内側に絞ってプレーし、マフェオがサイドで高い位置を取るレーンの使い分けができています。マフェオが積極的に攻撃参加するため、サイドで2対2の状況で勝負できます。ヘタフェでの久保はいつもサイドで1対2でドリブルを仕掛けることになっていました。

また、20分25秒ではマフェオのポジション取りで久保を活かす場面がありました。ここではマフェオ(15)が高い位置を取ることでエスパニョールの左SHのプアド(9)を押し下げます。そうすることで中盤にスペースができ、そこに久保(17)が降りてパスを受けることで広いスペースでドリブル突破からのスルーパスでチャンスを作り出しました。

マフェオだけでなく、前線の選手とも連動した動きが見られました。久保が右サイドのPA付近でボールを持つとマジョルカの選手は斜めに走り込んでDFを引きつけて、久保がカットインするスペースを作り出します。この試合だけでもそのような場面が何度も見られました。ヘタフェ時代の孤立感は全くないため今シーズンは久保の活躍が期待できます。

(2)どこまで基準を守るのか?

マジョルカは守備面で改善する点があります。マジョルカの守備は人を基準とします。スペースのケアよりも人にマークをつくことを優先するといった感じです。人を基準とすること自体に問題がある訳ではないですが、これによってピンチを招く場面もあります。

この試合ではSB裏を突かれる場面が多く、特に右サイドでよく見られました。右SBのマフェオは人を基準とするため、相手に対して前に出て潰しに行きます。その分背後やSBとCBの間にはスペースができ、そこに走り込まれる場面がありました。

また、18分00秒で人を基準の守備が分かりやすい場面がありました。ここではマジョルカの右サイドで久保(17)とセビージャ(8)が相手と2対2になっています。守備の基準は人なのでこの時右SBのマフェオ(15)は久保とセビージャから離れた相手の選手についています。そのためカバーリングが間に合うポジションに誰もいなくなっています。この場面では2対2を突破され、マフェオのカバーが間に合わずにクロスをあげられています。

この試合はエスパニョールの精度の低さやボランチのババの守備能力とカバーリング範囲の広さによって無失点で勝利しました。しかし今後、ヴィニシウスやカラスコなどといった世界的なドリブラーが相手となった時にここから失点する可能性は高いと思います。チームとしての基準をどこまで守るか。どこからを赤信号を渡って良いとするかが今シーズンのマジョルカのキーポイントとなりそうです。

この試合のハイライトはこちらから↓

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